正直・・。
うんざりするほどの古臭い縦社会という負(腐)の系譜が未だに残るswitchが働く職場に、とうとう腐敗知らずの新卒新人がピカピカ輝いたオーラを放ちながら新人研修を終えてピカピカ具合に磨きがかかって我が職場の後輩として加わった。
しかも高卒の19歳・・。
「お前はどうしてこんな仕事を選んだんだ!」と、言いたい僕ではありますが、自分の人生は自分で決めるものでありますし、そんな職場に漂っている僕が言える立場でもないし・・。
正解のない・・あるのは妥協だけのこの世界で、ただただ徒然ともがきあがいている自分に、上から目線で言える言葉は当然ないわけでありまして・・。
その結果・・新人くんに気の利いたアドバイスすら何も言えなくなってしまって・・。だったら、同じ目線で・・共通点を探そうと・・とにかく自分の19歳だった頃の思い出を掘り起こそうとしても、なかなか思い出せない自分がいて、もう僕は若くないんだなと思う今日このごろ・・。
「おれ・・あの頃、なにして生きてたんだろ・・。」
新人くん。ようこそ、心理の世界へ・・。
なんだかんだ書いていますが、同じ高卒ということもあり、親近感が湧いているのであります。
ただ・・問題があって・・。
約15年という年齢差はルーキー君にとっては物凄い壁なのでしょう・・。
全然喋りかけてこない・・。一方的な親近感なのであります。
下が喋りかけてこないから喋らないという行為は上の人間としてはいにしえの古き常識なので、僕の方から積極的に喋りかけようと試みますが、15年の隔たりは非常に大きく・・それに加えて、全く共通の会話が浮かばず・・めぐりにめぐって1番話したくない業務の話をするしかない始末で・・。
自分もそうだったなぁー。
それでも、ようやく初夏を過ぎたあたりから、コミュニケーションが取れるようになってきました(汗)。
そして、そのまさかですが、・・その壁を取り除いてくれたのは釣りだったのです。
今回の釣行記録は、友人Kとの1泊2日の離島遠征の釣行記録がメインではありますが、冒頭に登場した新卒ルーキーくん(後に後輩Mと呼称)との初釣行でもありますので、合わせて書いてみようと思います。
CONTENTS
1 釣行前日・・。
たまたま新卒新人の後輩Mと仕事をする機会がありまして、後輩Mは言う・・。
この時期(7月中旬)って、やっぱりイカ・・釣れないんですかね?
「そんなことはない!」と、キッパリと言いたいところですが、なかなかイカは釣れてくれない釣りではあるのでなんとも言えず、濁す言葉しか返せません・・。
せっかく釣りの話になったので、後輩Mと釣りに関する話をしていると、どうやら社会人になって初めて釣りを本格的に始めたらしい・・。
リールはおじいちゃんのおさがりを使っているらしいが、ロッドは自分で買ったとのこと。早くロッドに墨をつけたくてたまらないのだろう・・。手にとるように感情が理解できます。
それに、釣りという高尚なる趣味をスタートさせようという心意気に感動しながらも、一つ問題が・・。
なんと、後輩Mはエギンガー志望だったのであります。
だったら春!!・・若しくは秋・・。
そう叫びたいところではありますが、本人の漲るやる気を削ぐ訳にも行かず、どう返事をすれば良いか熟考・・。
どうして夏イカが釣れる!と、後輩Mの問いに即答できずにいるかというと、春に比べてエギンガーの数が少ないからでなんです・・。
あそこで釣れた!ここで釣れた!なんていう情報はなかなか上がってこないし、隣にエギンガーがいないと「イカ・・釣れてないんだ・・」と思ってしまうわけであります・・。
イカ ≒ 釣れない ≒ 人気ない → 釣り楽しくない
この方程式はどうしても避けたい・・。
だからこそ、エギンガーの多いハイシーズンの春か秋にスタートしたほうが良いと思うのです。やってる人の姿を眺めるだけでも勉強になると思うし・・。
それに、いきなりエギングはそこそこ難易度が高い気もする・・。
潮も読めない、着底も分からない、今・・エギがどんな状態なのかイメージできない・・。
こういう連鎖の積み重ねが釣れないという結果を生むと思うし、まだ、シーバスやアジングといったワームを含むルアーフィッシングの方が本命は釣れずとも外道は釣れるだろうし・・そういう類のルアーフィッシングの方が偶発的な出会い頭の釣果もあったりして初心者の敷居が低い気もする・・。
しかし・・エギング。
エギングでもシーバスがエギを喰ってきたりキジハタが喰ってきたりと出会い頭の実体験はありますが、エギは針ではなくカンナなので基本バレます・・。カエシもないですし。
結果、エギはイカ(若しくはタコ)しか釣れず、何かが釣れる・・という確率が低くなってしまうことで、なんとなく敷居が高い気がしてしまうswitchであります・・。
ただ、本人はエギングをしたいという・・。
いろいろと熟考していると、後輩Mが語りかけてくる。
switchさんは夜勤明け、何されてるんですか?
どうやら彼は夜勤明けの日は、シャワーを浴びると寝てしまうようでせっかくの夜勤明けという時間を無駄にした挙句、夜に眠れなくなるという悪循環に陥っているらしい・・。我々の仕事は夜勤もあるのです。このままでは勿体ない過ごし方になってしまう。
僕は即答する。
釣り。若しくは、起きて何かやってる。明けの日は絶対寝ない。寝ても昼寝程度かな。
ちなみにこの会話をしている現在は夜勤の真っ最中で、明日の夜勤明けには家に帰ってほぼほぼ準備の終えた道具を車に押し込んでシャワーを浴びて友人Kと共に離島へ渡るという最高の釣行プランが迫っていた。寝る時間を削ってまで釣りができるって素晴らしいよな。
まるで、遠足前日の夜を迎えた小学生みたいだ。もはや、夜勤どころではない。仕事なんか手についておらず、ミスがありそうで怖いぐらいだ。
ここに来て・・こんな会話にまでなっているのに、喉からたった一言が言えない自分に気がつく・・。
「一緒に来る?」という言葉が言えないのだ・・。
ただただ僕は、これから釣りを楽しみたいと考えている好青年に臆しているのだ。
まず、彼の釣り人生を惑わしてしまうのではないかということ・・。
お金の使い方が・・。
それに・・職場の人間とそこまで距離を縮めて良いのかということ・・。
職場では適度な距離感のある人間関係を構築したいのであります。
最後は彼が初心者過ぎるということ・・。
差がありすぎて、僕の楽しいと彼の楽しいがイコールにならない気がする・・。
いろいろ考えた結果、彼に委ねることにした。
一緒くる?離島だけど・・。
後輩Mは「行く」と言ったけれど、これが本心かどうか分からないし、15年の重みのせいでこの会話が強制であってはならないと思ったので、保険で「別にキツかったら来なくて良いから・・」「当日になってどうするか考えて」と言って、次の日の夜勤明け・・。
僕はなるべく早くシャワーを浴びて、なるべく忘れ物をないようにして車に荷物を詰め込む。
頭の中には後輩Mのことなんて入ってなかったし、来ないだろうと思っていた。だからこそ、頭に入れていない。
それなりに準備も終わって一息ついていると同僚MからLINEが来ていることに気がつく。
自分もいっていいですか?笑
(マジか!w)行けそうならおいでw
そう来るのなら、全力で君の支援をしよう!!喜んで離島の世界を、そして僕の釣りの世界へ招待しようではないか!!
時間通りに友人Kとも合流。
友人Kと目が合った瞬間に同僚Mのことを言うのを忘れてたことに気がついて、さっそく伝えたところ、
WELCOME!
さすが友人K!!懐の広深き友よ・・。
2 遠征(同僚Mが帰るまで)スタート!
この離島の最終便は17:30・・。
そして、後輩Mを含めた我々遠征隊が離島へ向かった便の時間は14:30。
つまり、同僚Mの滞在時間は移動や準備を含めて3時間となる・・。なかなかに短い・・。
友人Kと僕のガチ勢はこのまま一泊するので、釣果にそんなに焦りはないですが、どうにかして同僚Mにイカを釣らせてあげたい・・。
せめて・・どうやってイカを釣っているのか見せることができれば・・。
後輩Mが7月中旬の夕マズメの時間帯までいられないのは残念ではありますが、彼の背中がワクワクドキドキに満ちていることだけは伝わる。
到着後、すぐに釣りには行かずに、まずは我々ガチ勢2名の荷物軽量化・・つまり、拠点作りから始まる。
その間は、拠点作りをしない後輩Mはフリーになってしまうので、イカの一番釣れると言われているポイントに向かう前に後輩Mのロッドやリール、エギのしゃくり方なんかを観察しながらテントを張ることにした。
後輩よ・・釣り道具見せてー。
いいっすよー。
・・な・・・・なんじゃこりゃ・・。
ロッドはエギングロッド(一応、Kガイド搭載)でしたが、リールは多分、サビキの投げ釣りなんかに使うような中型リール・・。それに・・ナイロンライン!!!
後輩よ・・よくぞ、このリールでエギをしゃくれたな・・。
ナイロンラインなので、ノットを編む必要はありませんが、エギ・・飛ばなかっただろうに・・。
前日の会話の中でPEラインという単語を知らなかった後輩Mを危惧して、想定したとおりの状況になってしまったのでサブ機のエメラルダス2500を貸してあげることにした。
なんだコレ!めっちゃ飛ぶっす!!
圧倒的な飛距離に喜ぶ後輩Mの背中を見ながら、ガチ勢2人の拠点作りも無事に完成したので、目的のエリアへ移動。
ここでは1週間前ほど前に実際に自分が釣った、正真正銘の夏でもイカが釣れるポイントに到着した。
しかも、今日の風向きは風裏若しくは追い風と来た・・。追い風を利用すれば先週(ちょい横風)よりも飛距離は出るし、攻めるゾーンも増えるのでかなり良いのではないか・・。
3人で適当にポイントを選んで釣りをするも・・反応なし・・。
ただ、その間・・僕はぼくで、大型のコショウダイが悠々と泳いでいるのを目撃したし、後輩Mが黄色いラインの入った魚(おそらくヒラゴ?)を目撃するなどあって、どうやらフィッシュイーターが回っててイカはなかなか厳しいんじゃなぃ?と結論に至り、もうその頃には後輩Mのタイムリミット寸前ということも相まって、後輩Mに良い経験を積ませることもできずに後輩Mは無念の帰国となってしまいました・・。
後輩Mよ・・すまぬ・・。
3 夕マヅメ編 地磯にて根魚調査!
後輩Mが帰ってから、本来の離島調査目的であった根魚調査へと向かうことにした。
今回の調査エリアはそこそこ歩いた先にあるそこそこ足場のよいゴロタ場のある地磯。
ちなみに、友人Kは夕マヅメ×地磯というキーワードから青物狙い。僕は当然調査対象の根魚狙い(キジハタ狙い)だ。
調査なので、エサも使って釣果を底上げするために、イカの短冊を買ってきたので、それをパフィン(遊動タイプ)というリアルメソッドさんの根魚ルアーフックにセットして調査を開始したところ、早くも1投目で喰ってきた。
サイズも25センチくらいあって、完全に良型のお刺身サイズである・・。
にも関わらず、何を血迷ったか・・switch、このアラカブさんをリリースするという暴挙に出る・・。
キジハタさん釣れるまで、リリースじゃ!
1投目で釣れたことで、このサイズのアラカブさんがたくさんいるだろうと思ったためであります。
それなら、もう少し大きいサイズのアラカブさんも釣れるだろうし・・。キープするなら30センチ前後からキープしよう。という思惑であります。
このエリアでは以前の釣行でもそれくらいの大きさのデカアラカブさんが釣れたことがあるので、今回も釣れるはず・・。
その想定どおり、ファーストフィッシュの後の2投目でもヒット!
嬉しいサイズにも関わらず、本命のキジハタではないから・・とこちらもリリース・・。さらに3投目、4投目もヒットしますが、徐々にサイズが下がっていった挙げ句・・。
パフィーーーーーーーん・・。
おそらく今回最大と思われる根魚がヒットしたにも関わらず、根に潜られしばらくするも出てこず・・待ちきれずにラインを張っていると根ズレし過ぎたようでラインブレイク・・。
唯一の根魚ルアーだったパフィンをロストしてしまいます。
その後、いろいろと根魚を狙いますが、飛距離を出せずに小型のTOMODACHIしか釣れなかったり、パフィンよりもはるかに根がかり回避性能が低いことでロストが連続し、夕まずめ終了・・。
地磯根魚調査はアラカブさんがいることは確定しましたが、調査対象にして今回狙いのキジハタさんは釣れず・・。さらに、勢いまかせのリリース作戦が仇となってしまい、キープ0という結果で夕マヅメの部が終了となりました。
ちなみに、隣の友人Kは僕と違って根掛りとは無縁の釣りをひたすら楽しそうにやってました。
4 夜の部〜猫会〜編
ゴロタを歩き、獣道を歩き、そんな地磯の帰り道にアブの猛攻に遭い、30代の男2人が「ギャーギャー」言いながら汗だくで坂道を急いで下るというあまり見たくもない突発イベントが発生したものの、無事に日が暮れる前に拠点へ戻り、塩分補給や水分を補給して体力の回復を図りながらゆっくりとではありますがナイトゲームの準備をしていきます。
夜の部では、主にエギング。前回の釣行で友人Kが覚醒し、1投目でアオリイカを、この島で新規魚種のヤリイカが釣れるという新たな調査実績を積み上げてくれた中央の拠点エリアで調査開始です。
しかし、中央の拠点エリアは横風が強く普段のエギングが通用せず・・精神的荒廃を回復するために一旦ごはんタイムに移行。
今回の猫会では、炒飯をつくりました。
ちなみに、この炒飯はただの味の素さんの冷凍食品で、それをダイソーメスティン(1合)に何分割かに分けながら炒めて食べただけなのですが、島で満点の夜空を見ながら猫に「くれニャー」「分けてくれニャー」と言われながら「ぼくは人間だから君たちの言葉が分からない」という素振りをしながら食べるからでしょうか?猫の視線を集めながら食べる炒飯はめちゃめちゃうまかったです。
それに、”冷凍”なので収納時はクーラーボックスの中で氷の役目も果たしてくれるので、夏キャン(釣り勢)での食料事情および冷却事情を鑑みて、冷凍食品というアイテムはかなり重宝される食べ物ではないかと、食べながら思いました。
それに、炒飯よりも最高と思えるのが、友人Kから頂いたプレモル!!!
switchは何度か釣りキャンプはしたことがあるのですが、今までビールを飲んだことはなく、今回の釣行が初めてのキャンプビールだったのですが、その美味さに感激!!おそらく、今まで飲んだどんなビールの中でも圧倒的に1番と思えるほどの美味しいビールだったのではないかと思われます!!
この味は絶対に忘れない!!
至高の猫会が終わるも、風は相変わらずの横風・・。
よって、switchは普通のエギングから船でイカを釣るときに使うイカメタル用の仕掛けを取り出し、作戦を変更します。
使用したのは、イカメタルの仕掛けに使われるダイワさんのオバマリグというやつで、この仕掛けはイカメタル以外でも真冬のツツイカを狙うときにも使いますが、今回はコレを使って、ブラックバスをやってる人ならダウンショットリグのようなメソッドで下側にはただ飛ばすためのシンカーを、上の方にはヤリ様が食べやすいサイズと思われる2.5号のエギボンバーをつけてボトムにいるだろうイカを狙います。(というか、この仕掛けはボトムしか使えません。)
このエリアは前回の地形調査結果で、かなりドン深なエリアで、しかも40mくらい先からは砂地?となっており、それより手前が根の荒い岩礁地帯?となっているようで、その境目にちょっとしたブレイクがあるのか、境目と手前にかけて根掛りしやすいゾーンとなっています。
なので、このエリアは基本ウキ仕掛けのサビキ遠投でアジ釣りをしている釣り師しか見かけませんが、遠くに投げれば投げるだけ、根掛りを回避できるので、そこそこショアジギング向きなエリアとなっております。
ロッドのキャストウエイト範囲上限ギリギリのシンカーをセットしてキャスト。
こういう釣りの場合、エアーシンカーといった浮力の入ったシンカーを使うとフワフワ落ちてくれるのでゆっくりなフォールで誘いの間をつくることができて案外良さそうなのですが、そもそもそんなエアーシンカーなんか持ってきていないし、40g以上のエアーシンカーなんか買ったこともないので今後買うべきかどうかなんかを自問自答を繰り返しつつ、着底後は数回しゃくってラインを張ってエギをステイするイメージでラインを張る・・。
それを繰り返していると・・ラインを張ってしばらくステイを演出しているときに明確なアタリが・・!
シンカーが重いのと、ラインを張らないとステイが決まらないので、ただラインを張ってただけなのですが、横風にも関わらずラインを張っているおかげで、シーバスロッドでも明確なアタリを捉えることができました!
これ、もしや・・ヤリさま量産できるんじゃね?
今度はシステム的にちょっと無理があるかもしれませんが、欲張って、リーダーと仕掛けの結び目のサルカンに、もう一個仕掛けを作ってみました。
強引ではありますが、これで、2点掛けができます・・。飛距離は落ちますが・・。
その1投・・。案の定、飛距離は落ちましたが、着底も分かるしラインもしっかり張ってステイも決まってる・・。
しゃくってすぐのステイでグイっと引っ張られたので、アワせると乗った!!
・・と思いきや、シンカーが根に入ったのでしょう、痛恨の根掛り・・。
近場が危険ゾーンなの忘れてたー!!
ラインを張るとグイーングイーンとイカが逃げようとしている動きが伝わるので、間違いなくシンカーが引っかかっている模様・・。
取れないので、シンカーだけライン切れないかなぁーと淡い期待を込めてドラグ締めて強く引っ張るとすべてを失ったような生命感・・。
欲にまみれた結果、唯一の重めの遠投シンカーを失い、このメソッドで飛距離を出すための道具を喪失したことに気が付きます。
悔やんでも悔やんでも悔やみきれませんが、次は、シンカーは捨て糸にすること。それに、欲にまみれないこと。を念頭に置いて、次回挑戦できればしてみようと思います。
5 夜の部〜深夜〜編
せっかく編み出したメソッドが自分の欲のせいでロストへと繋がり、なにより現段階ではそれ相応の代用できるアイテムがないことで量産メソッドが使えないという状況に陥り意気消沈のswitch・・。
そんな状況にも関わらず、夜ご飯タイムを終えて数時間後、人間でいう小腹が空いてチョコなんかが食べたくなる時間帯に猫たちが集まってきた・・。
なぁなぁ・・アジくれニャー。
お腹減ったにゃー。
俺が先だニャ!
いや、僕が先だニャ!
わたしたちが先だニャー!!
うるせーーーー!!
全然エギングに集中できなくなって、目の前には豆アジがたくさんいるけれど、豆アジなんてワームですら釣ったことのないswitch・・。
そういえば、豆アジ用のシンペンを持ってたことに気がついて試しにそれをセットして表層をなぞるようにトレースしていたところ、めっちゃ豆アジがチェイスしてくる・・。
ワームでは反応すらせず、ましてやチェイスすらしなかったのに・・これはもしや・・。
写真を取り忘れましたが、普通に豆アジ釣れました・・。しかもプラッキングで・・。
ありがとニャン!
僕が先だニャ!
俺が先だニャ!
シャーーー!!
ニャーーーー!!!
うるせーーーーー!
喧嘩する猫たちに豆アジさんを配りながらも、絶好調と言わんばかりに豆アジ用シンペン(略して豆ペン)で釣れ続け、予想外にも次の日の朝の泳がせ用の豆アジもキープもできました。
なんだかんだ言って、ボトムヤリイカメソッドに豆アジングといったスキルを憶えたことに達成感を感じていたところに、友人Kが叫ぶ!
イカ!!
毎回思うんだけど、あの人(友人K)、ホントによく魚(イカ)見えるよなぁー。と、感心してしまいます。
おそらく、人の3倍くらいまばたきする回数を削ってでも海を眺めているのでしょうが、近寄ってみると、ホントにイカ・・しかもキロアップ確定のモンゴウがゆたゆた泳いでいます。
しかし、友人Kのエギに見向きもしない・・。イカの方はエギを見つけて逃げるほどプレッシャーは感じていないのが唯一の救いですが、エギに反応しないサイトイカ・・・どうしようか・・。
そういえば・・。
朝マズメのカマス用にセッティングしてあった引っ掛けセットを思い出した。
コイツで引っ掛けられないかな・・?
物は試しだ・・。逃がしたらごめん!と友人Kに心の中で誤りながら引っ掛けバリをゆっくりと落として・・アワセの瞬間にモンゴウの体にラインが触れるようにしてアワセたところ・・掛かった!
・・しかし・・。
・・・・・掛かったけど・・バレた・・。
薄い部分に掛かってしまったのでしょう・・バレて逃げてしまった・・。
ごめんなさい・・。
いや、戻ってきた!!なんで?www
なぜ戻ってきたのかは不明ではありますが、次はもっと一瞬で引っこ抜く感じでアワセると掛かったwww
友人Kにタモ入れしてもらったイカ様がこちら↓。
さらに・・。
てっきりトレブルに掛かってると思っていましたが、シングルフックの方に掛かってました!
そして、まさかのイカ引っ掛け成功に、僕たちはこんな感じ↓。
(wwwwwwww!)
(wwwwwwwww!)
もう笑いが止まりませんでした。
興奮冷めやらず、釣りを継続するも、拠点エリアから別のエリアにランガンしていた友人Kの作戦は不発、switchの方も後が続かずにそれなりにしゃくり疲れたところに就寝・・。朝に備えて仮眠を取るのでした。
6 朝マズメ 釣行終了編
友人Kに呼び起こされると、ほんのりと空が明るくなりそうな時間帯・・。
前回の釣行では、この後にマグロ属が回ってきました・・。
それに、カマスの大群もやってきた・・。
今回はそれを釣るために夜の段階でジグをつけたライトショアロッドと、深夜帯にモンゴウイカを引っ掛けて大活躍した引っ掛け装備のシーバスロッドは準備済みであります・・。
あとは・・彼らが接岸するのみ・・。
さぁ来い!
来い・・。
来い・・。
・・・・・。
来ないのかよ!!
マグロ属はしょうがないとして、カマスさん・・君・・接岸しないのかよ・・。
すでに夜が明けて朝マズメに突入・・。
さて・・どうしたもんか・・。
接岸しないのであれば・・別の釣りだ・・。行くしかないだろ・・。ランガンだ。
海の様子を伺いながら、カマスを探しながらエギングをしていると・・イカを見つけた・・。アオリイカ・・なんか咥えてる・・。豆アジ?
案の定、エギをなるべく外側から近づけるとフワフワと表層から少し下の層を漂ったまま赤く怒った・・。エギが駄目なら、残る手段は一つ・・。引っ掛けるのみ。
switch・・走る。
何事かと拠点近くにいる友人Kに「イカ!」と告げて、エギングロッドから引っ掛けロッドに持ち直し、反転してまた走る。
まだいるだろうか・・。心配しながら駆けつけながら表層を探しているとほぼ先程と同じ位置にいた。
バレないように自分の体を防波堤に隠しながら、海中にスタンバイ中の引っ掛け仕掛けをゆっくりとイカに近づける・・。チャンスは1度きり・・。モンゴウさんのときみたいに2度はないと思って、アワセる・・。
乗った(引っかかった)!!
その姿を見て、友人Kがタモを持って走ってくる。
今回はトレブルの方に掛かっていた。
まさかのアオリイカ・・。
そして、まさかのイカのトリプルスリー達成でございます!!
カマスを引っ掛けるために仕掛けを作ったにも関わらず、カマスが来ないという面食らったところではありましたが、まさかのカマス引っ掛けでモンゴウさんにアオリさんも引っ掛けてキャッチするという驚愕の事実!それに、豆アジを釣るスキルも一つ憶えられるという素晴らしい釣行でした。
7 後日・・。
トリプルスリーを達成したことや、島で飲んだビールの美味しかったこと・・。そんな一つひとつの思い出に浸りながら仕事を卒なくこなしていた頃・・後輩MからLINEが来ていることに気がついた・・。
しかも画像付き・・。
LINEを開いてみると、「みちてます!」との言葉と見覚えのあるフェリーからの情景・・。
あいつ・・ソロで行きおった・・。
すかさずスクショして、友人Kに送りつける・・。
行動力すげーwww!
同感である・・。
これが若さである・・。
その行動を・・誰かからどんなに意味がないように思われたり言われたりしたとしても、決して僕たちはバカにしないだろう・・。
この釣行で釣れても釣れなくても、その行動には少なからず意味がある。意味がないと言われたとしても、僕たち二人は意味があると言うだろう。
なぜなら、当然かもしれないが、釣りは行かないと釣れないし、投げないと釣れないし、巻かないと釣れないのだ。無駄に見える徒労の一つひとつが、呆れるような行動の一つが、いつか・・1杯のイカにのしかかり、精神が感応できないほどの量の想いとなって一気に、喜びという例えようのない衝撃でやってくるだろう。
一般人には理解し難い言葉かもしれないが、俺たちは結果を追い求めているわけではないのだ。結果を求めているのなら魚を買うだけでいいのだから。
今、彼は釣り人なのだ。正真正銘の釣り人なのだ。
いざゆけ後輩よ!!そして、ようこそ。