「雨男」、「雨女」って知っていますか?
この人がいたら、よく雨が降る・・この人がいたから雨が降った・・という、とにかく雨が降った時の人に責任転嫁するときによく遣う言葉です。
僕は今までそんな”雨男”や”雨女”という言葉を知ってはいましたが・・その言葉・・そもそも嘘くさいし、どこか迷信染みていて信じていませんでした・・。
なぜなら、確率の問題だからです!!
それは、たまたま雨が降っただけなのです!
そこにただ、雨男or雨女と責任転嫁された人物がいたからなのです!この人たちがいたときも晴れのときは必ずあるのです!
しかし、ここ最近・・。
雨男・・いや、僕と・・その人物を掛け合わせることで雨男となってしまう現象が連続で発生したのです・・。
結果、僕はあんなに信じないと言っていた雨男or雨女迷信を信じることになってしまったのですが、どうやら時を遡ってそれなりに調べたところ、その人とのオフショア釣行の計画を立てるとほとんど破天欠航となってしまうのです・・。
その確率たるや驚異の約94%・・。
いや、この確率・・もはや100%じゃん・・。
その方とはおそらく3年くらい一緒に釣りに行っていないんじゃないでしょうか?
それは信じるに値する確率・・w
僕とその人とは、だいたい平均で2ヶ月に1回は釣行の計画を立てていると思うので、以前一緒に釣りに行って(それが起算日)から18回はチャンスはあったと思うのですが、まだ1回しか行けていません。
また、僕もそうですが、その方は僕と行く日程さえ組まなければ釣りに行けているようなので、僕とその人とが組み合わさることで破天となってしまうらしく、僕は勝手に“雨兄弟”と呼んでいます。
ちなみに・・その方とは、高校のバレー部の同級生のM氏のお兄さんでして、とうとう・・そんなM氏兄と・・釣りに行くことが叶いましたので、釣行記録として書いてみようと思います。
CONTENTS
平日休みが重なり、M氏兄との釣行日が決まった・・。
天気予報は見ていないけれど、多分・・いや、確実に空が荒れる・・。
それが僕の個人的な直感である。
その段階では釣行日は決まっていたけれど、どんな釣りをするか決めていなかったから、
どんな釣りしますー?
とM氏兄に質問しながら、きっとオフショア釣行だろうなと勝手に決め込んで、遊漁船のHPをサーフィンしていたところ、思わぬ返信が返ってきた・・。
この前、弟(M氏)と行ったとこ、釣れてって!
まさかの、ショア宣言に、内心「マジか・・」と思いつつ、咄嗟に天気予報を調べるとまさかのこんな時に限って純度100%の晴れマークの表示が・・。
(嘘だろ?どうした最新科学の天気予報よ!)
残念ながら、この天気では多分釣れない・・。
あの時、M氏と釣りに行って釣れたのは天気が悪いことが分かっていたから決行した釣りだったので、今回とは少し決定していく順番が違うのです。
その日は天気が悪いことが分かったからこそエントリーした、その結果が釣果と繋がった訳ですが・・つまり、あの釣りは・・どんな天気であっても釣れるわけではないのです・・。
ということで、今回は晴れ予報なのでM氏と行ったところへエントリーすることを断り、オフショアを選ぼうと返信しようとしたのですが・・。
いや・・待てよ・・。
僕の中の悪魔の中の大悪魔が僕の耳元で、しゃがれたウィスパーボイスで囁く・・。
M氏兄となら、天気荒れんじゃね?
生唾を飲み込み、断りの返信を削除して、僕は釣行を決断する・・。
天気なんて関係ねぇ!
結果、ショーシャンクの空に的な雨に打たれながら、前回のM氏の時よりも強い雨が降るのでした(笑)。
そんな釣行日前日・・。
M氏兄はあまりショアでの釣りをしないことと、ミノーでの釣り初挑戦ということだったので、どんなミノーが良いか・・どんなカラーが良いか等の質問を聞かれたので、ここ最近、僕の周りで熱を帯びているパワーワード”(UV)シラスピンクベリー”、それに“セカンダリー105F”や“エリア10”等の情報を送ったところ、こんな画像が送られてきた・・。
いろんな釣具屋をハシゴしてもパワーワード”(UV)シラスピンクベリー”を入手できなかったらしく、悩んだ結果・・カラーローテーションできるようにと、とんでもない量のミノーを買い足しておりました。
さすがM氏兄・・。常人じゃねぇ・・。
それに刺激された結果、僕も無駄にミノーを2つ買うというリアクションバイトをしてしまった訳ですが、釣行当日。天気予報を確認すると晴→曇に変わっており、しかも降水確率も0%から30%と良い感じで悪くなっており・・。さらに、晴れ予報にもかかわらず雨が降るというなんとも頼もしい天気に!!!!
チーム雨兄弟の実力を肌で感じる合流前でした(笑)。
秘境までの道のり・・。
いつもの「やっぱり、ピンフェルト買おう!!」と嘆き叫びながら、案の定・・何度も転びそう(多分転んだ)になりながらも無事に秘境へ到着。
到着した段階では雨は降ってはいませんでしたが雨雲が立ち込めていて、今にも雨が降りそうな夕暮れが過ぎた時間帯・・。夕マヅメの余韻がまだ残っていれば釣れるはず・・。
※ タックルデータはこちら⇓。
ロッド : 20エメラルダスAGS86M
リール : 20ルビアスFCLT2000S−XH
ライン : UVF月下美人デュラセンサー+Si2 0.4号
リーダー: ハードコア パワーリーダーCN 4号(16Lbs)
ロッドはディアルーナを持ってくるつもりでしたが、トップガイドの破損が確認されたのでエギングロッドで挑戦です。また、ラインの方は0.4号とかなり細いですが、シーバス以外の釣りもしたいのでこういうバランスになりました。
ロッド : ダイワ 21月下美人74UL−S
リール : 18カルディアLT1000XH−S
ライン : アーマード®F+Proアジ・メバル 0.1号
リーダー: ハードコア パワーリーダー アジングCN 1号(4Lbs)
考察 : 遠投×ライト用(主にアジ)セッティング。
こちらは完全にアジング装備です。アジのベストシーズンではありませんが、いると想定して持ってきました。
いざ、スタートフィッシングです・・。
お互いにガイドにラインを通すところからスタートですが、僕の方が準備が早く終わったので、まずは第1投・・ルアーはエリテン(ガイアさんのエリア10)のホロイワシ/オレンジベリーカラーからスタート。
ちなみに、このルアーは前回の釣行で高切れ(実はトップガイドが割れていてキャスト時にラインが切れた模様)でロストした同じカラーのモノを買い足したのですが、過去にこのエリアでマルスズキさんを釣り上げた実績のあるカラーで、僕の中ではセカンダリー105Fよりも信頼度が高いミノーでして、セカンダリーよりも少し上の層をトレースしてくれるので使い分けが可能です。
予想よりも右から左に流れる風が強く、狙ったポイントに着底させることはできませんでしたが、着底直後の巻きでさっそくショートバイト・・「マジで」と思った瞬間にさらにショートバイト!からのヒット!
このショートバイトは複数の魚によるものなのか、1尾の魚が追い掛けてきたものなのか分かりませんでしたが、第1投でヒットするのは気持ちが良かったです。
これは時合いか?それともノープレッシャーだから?
このヒット・・少し軽いな(サイズが小さいな)・・と感じながら寄せていたのですが、海面から魚が飛び出して、そのシルエットがヒラセイゴっぽくて、それが分かった時にはフックアウト・・。バレやすい魚だということは理解はしていますが、第1投だからこそキャッチしたかったです・・残念!
その2投目・・ここでもショートバイト・・。
3投目でも、さらにショートバイトを捉えるもヒットまで持ち込めず、おそらく何かが足りていない様子・・。
4投目5投目ではスレたのか沈黙・・今、活性が高いうちにアジャストさせてみよう!と思い至り、早くもルアーチェンジです。M氏兄はこのあたりからエリテンではなく、エリEVO(エリテンのシンキングタイプ)のラメカラー(通称パリピカラー)でスタートフィッシングです。
ちなみに、この時間帯から小雨が降り始め、これはもしや活性が・・高まるのでは・・と、テンションが跳ね上がるも以下、結果的にアジャストするどころか迷走の数々・・。
捕食されているベイトがトウゴロウイワシっぽくて、マニックがトウゴロウイワシっぽいシルエットの細身ということでチョイスするも不発。むしろ、強風下では操作が難しいし、雨の波紋でアピールが分散されている気がする。
マッチザベイトの観点に再び戻り、今や廃盤となっているジャクソンさんのルアーを試すも飛ばしたいところまで飛ばせず断念・・。あと、早巻きだとアクションが破綻する。当たり外れのあるルアーということを聞いてはいましたが、おそらくハズレの可能性・・。ただ、ライトプラグの中ではかなり上の層を泳ぐことを確認。
シーバスに意表を突かせたいと思っての強風下でトップゲーム。出れば最高と思いきや、意表突けず不発・・。何れ来る「くるくるイワシパターン」の予習にはなった。
だったら、前回釣れたルアーで・・。
これで釣れなかったら休憩しようと思い、スナイプ50SS(UVシラスピンクベリー)を選択して2投目くらい・・ようやくヒット・・!
スナイプ様ぁぁぁぁーーー!!
ブレイク間際の下から食いあげて来たのでしょう・・掛かったと同時に海面から飛び出してきました。
サイズは大きくはありませんが、底の荒れたエリアへ逃げようとしたので若干肝を冷やしましたがランディング成功!ヒラセイゴさんゲットです!!
自分でルアーローテーションをしておきながら、ようやく・・本当に・・スナイプでようやく結果に結ばれた(汗)のですが、釣れた要因がよく分からず・・。というか、今回も前回に引き続き立ち位置が関係している感じ・・。
M氏兄はまだアタリすらないとのことだったので、M氏兄がなるべく良い立ち位置に入ってもらうべく、無言で僕が左に行ったり右に行ったりしながらM氏兄の立ち位置コントロールしつつ、さらに、雨が小雨から大雨に変化しますが釣果に変動はなく序盤終了・・。
迷走中にまさかの1尾をキャッチして小休止・・。
雨風のおかげで若干の濁りが出てきましたが、表層だけなのでしょう・・それにいきなり高活性にならないようで長い沈黙が訪れます。
序盤から中盤にかけて散発的にシーバスのボイルの他に、ちょっと小さなアジっぽいライズを確認していたので、シーバス狙いからアジ狙いに切り替えて挑戦です。
まずは、ロビン45Sからスタート。
アジがベイトを意識しているなら10センチくらいのアジでも食いついてくるルアーですが、今回は不発・・。もしかするとアジではないかもしれませんが、続けてサイズを小さくしてみようと思い、澪示威のソリッド20Sをチョイスするも飛距離がイマイチ・・。
横風が強くフロートよりもシンカーの方が良いのでは・・と思い至り、ダイワさんのリーダー結び直しせずに着脱可能なワンタッチシンカーを装着してスプリットショットで再トライ・・。
このスプリットショットですが、これは主にワームでやる手法なのですが、僕はプラグでも使います。
まずはワンタッチシンカー2gを装着してなるべく表層を狙いますが不発・・次に4gを装着して中層を狙うイメージで再挑戦・・そしてブレイク間際から手前のゴロタまで澪示威が戻って来たので回収しようとしていたところに追い掛けて喰ってきました。
反転後の猛ダッシュをモロにくらい、0.1号のPEライン(リーダーは4LB)ということもあり、ドラグ調整が間に合わずにアワアワしながらラインブレイクを覚悟していましたが運が良かったのか回避・・。攻防の末にキャッチしたのはこの魚・・。
口の外側の良いところに掛かっていたのでフックアウトしなかったようですが、澪示威・・良い働きをしてくれます。
澪示威さんでヒラセイゴさんが出ることが分かり、アジを狙うならプラグは危険ということが判明したので、その後はワームゲームでアジを狙い続けましたがアジっぽい反応はありましたがキャッチに至らず・・お腹が減ったので釣りチャーハン開始です。
友人Kとの釣行時に思いついた釣り炒飯(ただただ冷凍炒飯を炒めて食べるだけ)という食事休憩・・。今までコンビニのパンやおにぎりなんかを食べるだけでしたが、炒飯にするだけで食事代も削減できてなおかつ温かくておいしい食事ができるのです。
そのコスパとその味を知って以降、なるべく食料は炒飯にしているのですが、アジは釣れないと判断した時間帯がちょうど雨が上がったので釣り炒飯にすることにしました。
今回も五目炒飯にする予定でしたが、スーパーに寄る時間がなくコンビニしか寄れなかったのでセブンの冷凍炒飯にすることにしたのですが、横に陳列されていた商品に一目惚れ・・。
これ、炒飯に混ぜたら美味いんじゃね・・?
それがコチラ⇓。
そう・・チーズタッカルビでございます!!
その時の心境を思い出すことは出来ませんが、まだ秘境に辿り着いておらずワクワクが止まらなかったので勢いまかせに購入したんだと思います。
ダイソーさんで購入した3合用メスティンにオリーブ油をひいて、まずは冷凍炒飯(解凍してた)を炒めていきます。
初回の釣り炒飯の際、油をひかずにそのまま炒めたため、メスティン底部におこげが張り付いてしまったため今回から油をひいています。結果としてはそれなりにおこげはつきますが良い感じで炒めることに成功しました。
それなりに炒めたところで、こちらも解凍済みのチーズタッカルビを投入・・後は混ぜながら加熱するのみです!
さぁ実食です!
モグモグモグ・・。
なんか・・。おいしくねぇ・・。
しかも、「頂きます」と同時に雨がふりだした・・。
今回の釣り炒飯は失敗したようです・・。
各々で食べれば良かった・・。
雨まじりの失敗した釣り炒飯をすべて平らげたところで、別の釣りを展開しようと思い、オバマリグの仕掛けを取り出し、ボトムのイカを狙います。
ナスオモリの5号(18g)を底側、エギは2号を装着して挑戦です。
これは前回の離島遠征のときに使えたメソッドで、これが秘境でも使えるなら強風下でもイカを狙えることが可能となります。
その第1投・・。
やはり深い・・。
いつもエギングで底がとれない理由がわかりました。
誘いを入れてからのステイ中・・M氏兄を見るとどうやら根掛りした模様・・いや・・何か掛かってる模様!
無言でファイトしているではありませんか!!
M氏と違って慎重にファイトしながら無事にゲット!!
45センチくらいでしょうか、とても元気なヒラスズキをキャッチです!
さらにその後、立て続けにヒット!2尾をキャッチしてストップフィッシング!釣行終了となりました!
え?イカ??
想像におまかせします(泣)。
僕もM兄貴もエリア10で釣れたのでエリテンを推したいところですが、今回の推しはコレ!
ダイワさんの月下美人澪示威ソリッド20Sです!
このルアー、1年前くらいから持っていたのですが、僕の中で脚光を浴びたのはここ最近・・。
なぜなら・・使っていなかったからね!
本来はアジ・メバルのプラッキング用シンペンでして、今回の釣行でもアジを狙うつもりでチョイスしたのですが、結果的にまさかのヒラセイゴさんを釣るという成績を残し、これはもしや・・なかなか秀逸なルアーなのではないかと思い、今回の推しとしてピックアップしました!
この澪示威ソリッド20Sというルアー、表記のとおり2センチというサイズですが、過去の釣行で5〜6センチほどの豆アジも釣れています。
フックのサイズは#14と極小フックで、我々にとっては最小サイズですが豆アジにとってはそれなりに大きめのフックサイズでしょうが普通に喰ってきました。
ちょっとこの澪示威のポテンシャルが最近際立っているので、ローテーションの一つに組んでいろんな釣りで使ってみようと思います。