釣友Kと友人Kの二人が男女群島という聖域から無事に帰還を果たした・・。
・・巨大な魚たちを連れてね・・。
こちとら・・彼らが聖域へ行く3日前に予定していたトカラ遠征が荒天欠航となったというのに・・。
ただただ羨ましいばかりだ。
残念ではあるけれど、これが自然の摂理・・。
これも釣りなのだ・・。
・・と、釣りには行けないけれど、それでもトカラ遠征のかわりに宮崎・鹿児島観光を楽しむつもりだったのに、まさかの前日に遠足熱(楽しみに待っていた日の前日に限って発熱する現象。子供の頃に多い。)という発熱により観光すらも行けず、自宅待機・・。
ただただ、彼らが神々しく見えて仕方がなかった。
そんな彼らが聖域から帰還した翌週・・。
おそらく聖域での疲れが残っているであろうと予測しつつも、それでもなお、聖域のオーラを残したままの友人Kと2人で、初めて行く島にて壮大なる離島遠征を計画していたのですが、友人Kから今週の釣行プラン(1泊2日の離島遠征)の縮小の申し出があった・・。
どうした友人K!
彼の場合、だいたい当初計画していたプランよりもスケールアップすることの方が多いので、変だな・・と、珍しがっていると・・どうやら・・男女群島で足を負傷してしまったらしい・・。
ざまみろがぃ!!
咄嗟に、反射的に喉から出そうになったこの言葉は、僕がトカラに行けないのに男女に行った彼に対する純粋な嫉妬なだけでその他に他意はありませんが、34歳の男が本気で僻むと、心配よりも先に嫉妬が先行することを知った僕であります。
一応、34歳・・社会人の端くれ・・。
念の為・・、「大丈夫か・・」と、一切の心のこもらない心配をしたところ・・、
歩けるには歩けるけれど・・
磯を歩くにはキツイかも・・。
と、弱気な発現だったので、これはもしや、重症なのでは・・?と本気で思い、今回の釣行をキャンセルした方が良いのでは?と、先手を打って確認したところ、「いやだ!」とスッパリと断られた・・。
・・違うんよ。
釣りに行きたいんよ・・。
切実過ぎるわ!
言葉足らずな彼の言動に、純粋な切実さが伝わる一方・・、ちょっとでも彼の身体の心配して損したと思いますが、足が痛くても足が痛くない釣りをしたいと言う、ちょっと無茶な彼の純粋無垢な欲望は同感そのものである・・。
僕も、遠足熱ではあったけれど、それでも観光したかったもんな・・。
まぁ、僕は・・
行かなかったけどな・・。
いろんなプランを考えはしましたが、歩かなくて釣りに行けるフィールドなんて漁港くらいしか思いつかず・・。
友人Kはエギングもしたいと言っていたので、漁港でまったりアジ・イカ狙いのライトゲームを展開してもいいかな・・と、考えましたが生憎の時化と強い西風予報だったので、漁港は無理と判断・・。
ただ・・。
釣れる保証はないが、今現在僕が調査対象としているフィールドで、駐車場から徒歩2〜3分でエントリーできて、悪天候でも釣りができる地磯の存在を知っていましたので、そのフィールドを紹介したところ、リアクションバイト(笑)!
そういうの待ってた!
僕としても調査回数が一つカウントされ、さらにヒラスズキガチ勢が参戦してくれることで一石二鳥以上の効果が予測され、テンションがヤバい・・。
今回は、そんな近所の地磯調査第2弾!を書いてみようと思います。
CONTENTS
第1回の調査ではフルボウズ・・。
そして、何より、この地磯の釣果情報が全くと言っていいほど皆無・・。
そんな近所の地磯に、もしかするとヒラスズキがいるのかもしれない・・そんなロマンに突き動かされた結果、友人Kを巻き込んで第2回を敢行するのですが・・。
第1回の調査で痛感したシャロー系ルアー不足を補完するべく、ヒラスズキにも対応したトップ系&シャロー系ルアーをどうにかこうにか揃えてみた。
順番にエルドール(アピア)というシンペン、コモモⅡ(アイマ)というミノー、ソルトペンシル(ダイワ)というトップウォーターの、それぞれ違うタイプのルアーを購入してみました。
ちなみに、エルドールは友人Kのオススメシンペンで、前日に「これいいよぉーっ」と推めてくれ、複数のインプレを読んだ限りめちゃ欲しい!と思っていたところでしたのでリアクションバイトしました!
これで、シャローカード不足だった手札も揃い、使う使わないは別としてシーバス用のシャロー系も今回は手札に加えましたので、しっかりとシャロー攻略・・リベンジを果たしたいところであります・・。
※タックルデータはコチラ⇩
ロッド : シマノ 15ディアルーナXR
S1006M
リール : ダイワ 20ルビアス LT3000XH
ライン : UVFソルディガデュラセンサー8
+Si2 1.5号
リーダー: バリバス ショックリーダー
30LB(フロロ)
このフィールドは遠浅のシャローがつづく地磯で、ところどころシモリが点在していて遠距離で魚を掛けた場合、リーダーが気になるところではありましたが、3mほどリーダーを設定して対策してみました。
サラシの音が聞きたくて眠れず・・さらにユーチューブ観てたら血が騒ぎ出して・・一睡も眠れず駐車場に到着(笑)・・。
そんな自分に相反して友人Kはそれなりに睡眠を確保してやってきた・・。
さすが歴戦・・。
なんだこの彼の落ち着きは・・。
聖域から帰還してまだ1週間も経過していないので、やはり聖域色のあたたかな光を身にまとって車から降りてきた・・。
おっはよー!
まっ眩しい!
神々しい!!
というか、足・・完治してるじゃん!
これが聖域の力・・聖域に入った者のみが手に入れる噂の治癒力か・・。
ねぇ?
それ、どこの世界?
・・妄想割愛・・
2〜3分で地磯へ到着・・。
海況は予想どおりウネリはありますが、予報のとおりの西南西の風により風裏で無風!
初めての無風でのサラシゲーム!!
最高!!!
未明にエントリーしているので、サラシ撃ちは陽が出てから・・。
よって、基本的にサラシのないヨレやキワ、流れが停滞しているようなポイントを撃っていく。さらに、とことんスレさせたくないので、ルアーローテーションを多用してナイトヒラを探していく・・。
最初は、セカンダリー105Fのレッドヘッドから・・。
異常なし!
続いて、スタッガリングスイマーでアウトレンジの表層を・・次はソルトペンシルでうわずってそうな個体を・・表層を攻めたので次はエリア10EVOで少し下の層を・・アローヘッドリーン120Fで上の層を・・サラナ110Fをで下の層を・・1時間くらいの間でかなりのルアーローテーションを行いましたが、すべて異常なし!
うん!今日も平和だ!
問題は、このウネリのせいでトップを引きたいのに引けないこと・・。それにシンペンを表層で攻めると波に揉まれるのでシンペンも使いにくい・・。
よって・・今日はミノーなのかな・・。
そんなことを考えながら、ほんのりと明るくなってサラシゲームができそうな時間帯になってきたので、デフォルトの精神でサスケ120裂波をチョイスして、サラシではなく泡が溜まっているポイントを引いたところヒット!
抜き上げた直後に暴れて海へ帰っていったので、写真はありませんが、約40センチ前後の磯マルさんでした!
とりあえずキャッチ・・
ということで!
そして朝マズメ・・。
サラシゲーム開始です!
暗い時間はあまり投げなかった友人Kも本気モード!
潮通しの悪い泡溜まりでメバルが出るもすぐにフックアウト・・。
友人Kはヒラゴが掛かりましたが、こちらもフックアウト・・。
いろいろと試してみましたが不発に終わり朝マズメが過ぎてしまった・・。
この場所に居続けるのも・・。
午前中のみの釣り(調査)という予定だったので、時間も限られていることから、ちょっと奥のエリアにランガンしようか・・という展開になり、友人Kがランガン準備をしている時、その前にラスト1投の精神でワンキャスト・・。
「シャロー過ぎて魚いないよな・・」と考えつつも、これも投げてみないと分からないところ・・。
波の影響を受けにくい超絶シャロー帯の岩スレスレにキャストする・・つもりが、ちょっと岩に当たったけれど結果オーライ。
そのままノーマルリトリーブで巻いていたらガツガツしたアタリがあって、まさかのヒット!
大きくはありませんでしたが、サスケさんが120mmということもあり、それで比較対象したところ推定35センチくらいのチヌさんをキャッチしました!
こんなシャローに・・ホントにいるんだ・・。
この1尾は僕のシャローの価値観を大きく塗り替えてくれた1尾でした。
そして、新たな価値観に従い、久々に無双することとなります・・。
友人Kが先行して、西側のサラシの目立つエリアへランガンを開始。
僕は先程チヌさんを釣ったエリアに少し居残りキャストした後に西へ追従したので、友人Kの背中が100mくらい先に先行しているのを認めつつ、撃ちやすいエリアがあったら撃ってみようとランガンスタート。
磯場を抜けて、次はドシャローが広がる広域ワンドエリアへ・・。
先程のシャローチヌさんによって塗り替えられた価値観を基準に、以前だったら見向きもしないような超絶シャローエリアですが、今となっては投げるか投げないかの2択を選ぶのであれば迷わず投げるを選択する・・。
少し足場の高い立ち位置を見つけて、そこから波が立つポイントや岩やシモリの確認をしていく・・。
ワンド中央なので、ここから全ての射程圏はシャローエリア・・。
扇状に無差別に撃っても良いが、魚がいるのなら絶対に変化のあるところに潜んでいるはずで、そんな魚は絶対に喰い気があるに違いない。
自分の立ち位置から真正面から2時の方向にかけて岩が海面から突き出ていて、波が砕けてサラシが広がっている・・。
引波のヨレを観察するに、岩の真下が淵状に落ち込んでいて、しだいに駆け上がっているように見えたので、白波が岩にぶつかった直後に岩に当てるつもりでキャストする。
これでサラシが広がる前の大きな泡粒に紛れてサスケが着水。
さらにフェザリング(橋脚撃ちや渓流釣りといった着水直後がポイントであるときにより早くルアーをアクションさせる方法)させてすぐにベールを戻してリトリーブすることでをすることで着水と同時にルアーが潜航している状況させることで着水と同時に動き出すように演出・・。
あとは、次に押し寄せてくる波にルアーが飲み込まれるまで巻き続ける。
そろそろ駆け上がり・・。
巻き続ける。
駆け上がりを過ぎてシャローエリアに入ったのでは・・と思ったときにひったくるアタリ・・そしてヒット!
今度は40センチ後半を越えた立派なチヌでした。
そして、リリース後の1投でまたもやヒット・・。
これはめちゃくちゃ引いてくれた個体で、ヒラスズキ用に合わせたドラグ設定でしたがユルユルと出してくれるパワーの持ち主で、60センチはいかずとも・・55センチクラスだったのではないかと・・今思えばしっかり測っておくべきだったと後悔する個体でした・・。
この時のパワーファイトで、サスケさんのセンターフックが変形・・。
今回はMHクラスのフックを搭載しているので、折れることなくキャッチまで持ち込めましたが、今までみたいにダイソーフックを搭載させていたら、きっととれなかっただろうと思われる1尾でした・・。
サスケさん・・感謝です・・。
このエリアで2尾のチヌを釣ってから、再び西へ。友人Kのいるロックエリアへ最短距離で行くつもりが・・。
ワンドエリアを抜けてすぐの小規模ゴロタ浜にて離岸流を見つけたので、その左右のヨレを狙っていると・・サスケでも底に当たるような水深にてヒット!
そんなに引き味がありませんでしたが、至近距離に魚が近づくとまさかのヒラメ・・。
目測30センチ前後のヒラメでヨダレものでしたが、まさかの波打ち際で反転・・バラしてしまいました・・。
ヒラメの存在により、かなり合流が遅れてしまいましたが、ようやく西側の第2地磯エリアへ到着・・。
贅沢な釣果になっていることは間違いありませんが・・、そろそろ・・ヒラスズキさんに変わってもらえないでしょうか・・。
ようやく一つ隣の西エリアへ到着・・。
こちらの方が大場所なエリアで釣りはしやすい。
ディープとは言えませんが、この地磯の中では一番深いのではないでしょうか・・。
スリッド状に岩が垂直に落ちていて波が立っているエリアがあって、まるでドン深リーフで釣りをするようなフィールドが広がっていた。
このエリアがもう少し全体的に深くて青物が入ってきそうだな・・と、想像していると友人Kも同じことを考えていたようで単発ボイルを複数確認・・。
釣れそうで釣れないので、ちょっとスローな思考に戻したくてサラシコーヒーで小休止・・。
この時間帯から風向きが変わり、徐々に釣りにくくなってきました・・。
こんな釣り辛い状況にも関わらず、VJを潮に流し込んでステイで丸呑みさせるという偉業をやってのける。
このエリアでは友人Kのキャッチした1尾シーバスのみ。時間もそれなりに経過したので再び戻りながら最初のエリアへランガンを開始しますが、またしてもワンドエリアにて良型の2尾のチヌをキャッチして戻ってきました。
風の影響と思われますが、よりサラシが広がるようになっていたので、風を利用してルアーが泳ぐギリギリの低速リトリーブでドリフトしていると、またもやチヌ!
手前の岩が邪魔だったので、次の波を利用して引き抜こうと待っていたら反転されてしまい、パワープレーで再び頭の向きを変えようとしたら口切れによりフックアウト・・。6尾目を逃す・・。
その5分後・・同じようにドリフトして広がるサラシを漂わせていると、サラシが薄くなってラインの先にサスケを視認した瞬間に、下から白銀色の魚体が喰いあげてきた!
あの色は・・ヒラ(ヒラスズキ)に違いない!
ヒラ!絶対ヒラ!
と言いつつも、ファイトしていると、あんまりパワーがなくて、しかもチヌさんよりも無くて・・断言修正・・。
結果的には60前後の磯マルさんでしたが、この磯マルさんがベイトを吐き出してくれたので、ようやくベイトが接岸してきたことを知る・・。
ベイトの正体は4〜5センチくらいのカタクチ・・。つまりマイクロベイトパターン・・。
ということは、このルアーカラー・・カラーというより剥離してよりクリアカラー色が強くなったサスケさんのおかげなのだろう・・。
その後は強風を利用して普通では届かないサラシを狙おうと遠投+巻きの釣りでヒラスズキを狙いますが不発・・。
そろそろストップフィッシングの時間かな・・。
そう考えていた矢先のこと・・。
来た!
と、声がしたので振り返ると友人Kのロッドが曲がっている・・。
釣れたのはコンディションの良い磯マルさん!
スイッチヒッターのドリフト、左から右に吹く強風をうまく利用した釣りを展開し、おかげで丸呑み・・。
散々撃ったエリアにシンペンのナチュラルな泳ぎ、そしてドリフト・・だからこそ釣れた1尾だと思います。
時間はまだありましたが、お互いに満足・・。
ヒラスズキは出てくれませんでしたが2人で磯マル4尾にチヌ5尾・・フックアウトを含めるとヒラゴにメバル、ヒラメという、「いや・・近所の地磯・・マジやばくね?」的な印象を残し、快挙を成し遂げてストップフィッシングとなりました。
本編を読まれて予想されているとおり、磯マル2・チヌ5(フックアウトも含めるとメバル1・ヒラメ1)という驚異的釣果を叩き出してくれたサスケ120裂波です!
ちなみに、塗装が剥がれ過ぎて、もはや全体的にクリアカラーの割合多めですが、このカラーはメッキイワシというカラーでして、(本来は)お腹のラインだけがクリアカラーというデザインになっています。
そして・・このメッキイワシのサスケさんですが・・タックルベリーで400円で購入したルアーです!
売った人に感謝を!
サスケ!というルアーだったので、今までの釣行で出番が多く、しかし打率が低く今回の釣行までにデカメバルさん1尾という成績しかありませんでしたが・・。
もしかすると、どこか壊れたルアーなのではないか・・と疑っていたところにこの釣果・・!
ちなみに・・。
今回サスケさんをチョイスした理由が、30〜50センチくらいの波が一定の短いタイミングでずっと押し寄せていて、波に揉まれてしまうとルアーがうまく動かなくなってしまうことから、ウネリの波に揉まれない深度を泳ぐルアーであったこと。僕の手札にはサスケの他にセットアッパーやサラナが含まれます。
それに、ピン撃ち・・岩影に身を潜め、荒波に揉まれる防ぎその上にやってきた魚を捕食しているイメージがあったので、ピン撃ち・・つまりキャスタビリティ精度の高いルアーを選びたかったこと・・。ここで、リップ付きミノーの風に弱いという観点から、サスケ一択になったわけです。
結果的に、まだまだ経験が足りずに文章にすることをためらってしまいますが、サラシの濃さや深度・・そういうものがうまくサスケのレンジと相性が良かったのではないかと思われます。
今回は”巻き”や”ピン撃ち”がメインで、”フェザリング”や”ちょっとドリフト”で釣果に結びつきましたが、友人Kのような漂わせたり同調させたりする上級スキルで釣果に結びつけたいところではありますが、自分のスキルが磯でも通用してて嬉しいところ・・。
サスケがキングオブミノーと呼ばれたり、パイロットルアーとして使われる理由がなんとなく分かった気がします。
いかがでしたでしょうか?
今回の釣行では、まさかのサスケ120裂波のみで釣果に結びつけてしまったのですが、久々に無双できて本当に良かったです。
ヒラスズキが出ていないし、全域の調査がまだ終わっていないので継続して調査を行う次第ではありますが、近所の地磯のポテンシャルを知る良い機会になりました。
読了、ありがとうございました。