ここ最近の連敗記録(6連続)により、僕の下手さもあるけれど海水温の低下で釣れない状況が続いているのではないか・・という憶測が、事実なのではないかと思えるようになってきた。
そんな3月の上旬・・。
まだまだ海水温が上がらない福岡県の海水温事情はさておき、福岡県よりも海水温の高い房総や南紀、壱岐や鹿児島ではヒラスズキの開幕情報がすでに僕の耳にも入ってきていて、徐々に福岡にも桜前線に似たヒラスズキ前線が近づいていることを知る。
前線到来はまだか!?
景色は徐々に春らしくなってはいますが、まだまだ福岡県の特に自分の住んでいる地域の海水温は緩やかに上昇しつつもまだまだ低水温の領域をキープ中・・。そんな近所で6連敗を経験したことで低水温恐怖症が発現してきたこともあって、今回の釣行はボウズ回避という気分転換的な要素も含まれていますが、少しでも開幕前線に到達しているであろうの遠方の離島に初上陸してヒラスズキを狙ってみたので書いてみようと思います。
CONTENTS
今回の釣行は、友人Kと一緒です。
今回も釣るぞー!
友人Kは数ヶ月前にこの離島にヒラスズキを追い求めて足を踏み入れており初回釣行でありながらヒラスズキをキャッチしておりこの島にヒラスズキがいることは確認済みです。
基本独学的にヒラスズキの道を歩いている僕ではありますが、しっかりと彼の佇まいを観察して勉強しつつ1泊2日の離島遠征を楽しもうと思います。
ちなみに、今回の海況ステータスはこんな感じ⇩
潮汐:中潮(18:30干潮↗00:40満潮↘06:20干潮↗)
天気:晴
気温:8度(夕)→6度(夜)→11度(昼)
水温:13.3度
風 :北東4m→北北西1m
波高:1.3m→1.0m
水温だけをみると、近所の海とそんなに水温は変わりませんが、暖流の本流がぶちあたる島に来ているのでデータ上ではほぼ同じ水温かもしれませんが絶対にコチラの方が暖かいと思われ、絶海の孤島という立地条件から産卵の場所(深場)も絶対に近いのでヒラスズキがこの島の地形を利用して捕食場として来ている可能性も充分に高く、今回は釣れてくれるのではないかと思われます。
16時ころに離島へ到着。
今回も夜勤明けでバタバタ準備を済ませてここまで来たので睡眠不足です。さらに、この釣行を待ちわびていたこともあってアドレナリンは垂れ流しの状態なので理性のブレーキが効きにくい状態ではありますが、2日目が本命ポイントにエントリーする予定なので今回の夕マヅメの地磯釣行ではリスクの高いキワ撃ちをなるべく避けてルアーロストを極力抑えることだけは意識してエントリーしてみようと思います。
また、初日は夕暮れまで地磯でヒラスズキ狙いは決まっていたのですが、東側を攻めるか西側を攻めるか決まっておらず、当日の島の状況を鑑みて決めようと考えていたので、友人Kの読み的に東側が良いだろうということで友人Kも未踏査エリアである島の東側で暗くなるまでヒラスズキを狙おうと思います。
時は夕方。漁師さん達が大型青物の水揚げをしていたり島の子供たちが遊んでいる風景を眺め、それを横切りながら東側の地磯へ向かいますがコロナ禍の中でも関係ないように過ごしている島の人々の日常がそこにはあって、つい最近まで僕達もあんな距離感で日常を過ごしていたんだなと思いつつ、それが今という状況では困難であって、いつかはマスクを外したりたくさんの仲間たちと喋る日常を取り戻せるのか不安な日々ではありますが、そんなありふれた日常で失われた日常が目の前にはあって、それが本当に懐かしくて良い島だなぁーと感じました。
友人Kが地磯の手前から攻めるとのことだったので、僕はなるべく奥にエントリーしてからスタートフィッシングです。
まずは、亀裂が入ってしまってしばらくリペア未完了ボックスに入っていたサスケ120裂波からスタート。
エポキシで亀裂を修復、その後浸水箇所がなくなったのを確認して即実践復帰を果たしたサスケさんだったので、先発させるには不安もあり、アクションが変わってしまうのではないかと不安でしたが、動きはほぼ変わっておらず、絶妙なウォブンロールにときどき横スライドのイレギュラーアクションは健在で僕が魚ならすぐに喰ってしまいそうな良い動きをしているのを確認。
修繕成功!
良かったぁー(汗)
しばらくはサスケさんでヒラスズキを狙おうと思います。
リップレスなので押し寄せる波に揉まれてしまうと浮いてしまってレンジを引けずに、ただ場を荒らしてしまうだけなので慎重に波待ちキャストを心がけて丁寧に引いてみますが不発・・。
ルアーをリップレスからリップ付きのタイドミノーSLD−Fにチェンジして多少波に揉まれてもレンジを引けるルアーにして、ランガンしながらサラシが広がる部分を重点的に狙い撃ちしますが不発・・。
今度はロストを避けつつ、背のヨレやキワをモンスターショットで引きますが不発・・。
集中力は依然と高い状態ではありますが、ルアーサイズを落としたりワームを選択したりと残りの選択肢が徐々に狭くなっているのを感じる・・。
夕マヅメが迫ってきていたので、もっと奥に進むべきか戻りながら別の選択肢でアプローチをしていくか考えていたところに手前からエントリーしていた友人Kが追いついて合流!
ヒラマサに逃げられたー!
なんと、開始30分くらいでヒラマサが掛かったとのこと・・。
おいおい。
こちとらノーバイトだぜ!
メーターあるんじゃないかと思われるくらいの大型で、カルコンDCのフルドラグでもドラグが出されたとのことで、そのときのゴープロ映像を共有させてもらったのですが、マジでデカそうでした・・。
自分の方が先行しているので後続する友人Kよりも先に撃った後にも関わらず、そんな状況で1尾を掛ける友人Kの引き出しや技術を羨ましく感じつつも、このままではおそらくノーバイトで終わる可能性が非常に高くなってきたので奥のエリアに足を踏み入れる選択を選ぶも不発・・。
結果的にノーバイトではありましたが、この島の未踏査エリアの調査に貢献ができました。
それに、東側ルートで北端を目指すことができないことも判明したので良かったです。
帰りに東側の波止場の調査も軽く歩いて夕マヅメ地磯戦が終了・・、拠点へ帰ってきました。
東側地磯戦ではノーバイトで終わったブログ主・・。
夜勤明けの疲れがどっと押し寄せてきて小休止したいところではありますが、時は夕マヅメが終わって暗闇が広がったライトゲームにおいて最も釣れやすい時間帯。
眠れねぇ!
絶対眠れねぇ!
大型ヒラマサとの激闘の末にフックアウトの余韻が消えていない友人Kの表情のおかげで負けん気が高まって、疲労の回復や精神の安定よりも釣果を優先させようとライトゲームの準備に取り掛かることができました。
ナイトゲームでは一矢報いてやろうと思います。
まずはアジ狙い。
同じ便に乗り合わせた年配カゴ師と挨拶を交わした際に、アジは45センチくらいが釣れると言っていて、半信半疑ではありますが、今シーズンは良型のアジをあまりキャッチできていないのでそれなりの数を確保しておきたいところ・・。ジグ単3gのレインズさんの尺アジリンガーのクリアカラーで広範囲に探ろうと思います。
僕らの拠点の横に拠点を作ったことで仲良くなったサビキ師さんがいたので挨拶して隣に入れてもらい釣果を確認したところ、尺アジオーバーのアジが数匹水くみバッカンに入っていて夕マヅメは釣れなかったが夜になってゆっくり釣れ始めたとのこと。
チャンスタイムだ!
ジグ単で広範囲に表層を探りつつ、今度はカウントダウンで中層、ボトムと探りますがワームでは反応がなく隣のサビキ師さんは釣れている・・。
現在ノーバイトのブログ主・・。
アジはいるのにワームに反応がないのは完全にエサに偏食を示しているので、こういう時に強さを発揮する熟成アクアの活アジストレートというワームにチェンジして数投・・。隣のサビキ師さんを眺めながらエサ強いなぁーと思いつつ、サビキ師さんの釣るアジの大きさを見ながら堤防の真下にワームを放置していただけですがヒット!
まさかの置いているだけでヒットとなってしまいました(笑)
ちなみにこの偶然の1尾が次の1尾へと繋がります。
巻きでは一切反応がないのに、ステイでヒットに繋がったので、足元をテンションフォールでストップさせていたところ2尾目がヒット!1尾目のサイズが尺いったかな?と思えるレベルのアジでしたが2尾目は完全に尺超え確定で35センチのアジさんでした!!!
フォールorステイに反応がある気がしたので、今度はキャロに切り替えてフォールに特化させて攻めてみましたが反応なし・・。
次にジグ単0.3gに変えてスローフォールで誘いますが反応なし・・。結局、ジグ単3.0gに戻して放置しているのが一番反応が良くて、難易度の高いナイトゲームでした。
40センチという大きさのアジは釣れませんでしたが、尺超えを数匹キャッチするという快挙を達成することができました!
続いて、晩ごはんです。
前回の遠征でキムチ鍋をする予定で材料を揃えていたのですが、まさかの食わず・・という選択をとってしまい具材を持て余して壱岐遠征を終えてしまったので、今回はキムチ鍋絶対!ということで離島で鍋です!
キムチ鍋・・、最高に美味しかったです!
そして、島ビールもやっぱり最高でした!
その後はエギングでイカを狙いますが不発・・。
明日に備えて就寝することにしました!
4時30分起床し、今回のメインフィールドであるヒラスズキポイントへ移動する。
昨日に引き続き、友人Kが「先に行ってて!」とのことだったので、めちゃめちゃ早足でゴロタを歩いて一足先にヒラスズキを釣ろうと思って怪我をしない程度に早足で駆けながらサラシが広く形成している磯へ到着!
足場が高いけれどシャロー帯のエリアなのでミノーよりはシンペンの方が良いかな?と思ってモンスターショットを使って広範囲に探りますが不発・・。
そうこうしていると友人Kがやってきて、尾根を登って奥に歩いて行った。
(僕のいる場所が)
最奥ではなかったのか・・。
譲ってくれたのか、未踏査ルートの探索に行ったのか定かではありませんが、僕は僕でこのエリアでヒラスズキを出さなければと奮起します。
モンスターショットでは反応が得られなかったので、ヘビーミノーやタイドミノーSLDやダイソーVJを使ってキャストを続けますが不発・・。
この場所を撃ち過ぎたこともあってポイント移動することに決め、友人Kを追って尾根を登って奥のポイントへ進みますが友人Kが見当たらず、ただただ素敵な絶景が広がる世界が目の前に・・。
海況的に、こんなにサラシが発現しそうな状況ではないのに、テンション爆上げのサラシが広がっていてこの島の地形的ポテンシャルの高さを思い知りますが、降りれる場所がなかなか見つからない・・。
降りれるようなルートを見出そうと歩きまわりますが見つからず、断念して引き返し、最初のポイントの少し奥に降りれそうなルートがあったので降りてみると隣に友人Kが波待ちしてた(笑)。
ちなみに、その後すぐにヒラスズキをキャッチしていて、ヒラフィードで釣ったという・・。
こんなにサラシがガチャガチャしている断崖のポイントでシャローランナー系で出した1尾。僕にはその概念がなくて、どうしてももう少し下のレンジを引いてしまうようなルアーをチョイスしてしまうので、この1尾は僕には釣れない1尾だと思いました。
こんなガチャガチャサラシが消えないエリアでもヒラスズキは表層を見ている。
むしろ、今の僕のイメージではサラシの下を通していて見切られている可能性が高いと思われ、また一つ凄い勉強になりました。
かなり足場が高いけれど、セットアッパーだったらかなり上の表層を引けることが分かったので、時々サラシの中から見えるシモリの上をなぞるようにサラシが広がったタイミングで引いていたところヒット!
アワセを入れた瞬間に上半身だけが海面から飛び出てエラ洗いする魚体はヒラスズキで間違いない!
どうかバレないでくれーと願いながら無事にキャッチ成功!
毎回思うのですが、平置きの状態でうまく写真が撮れない・・。良型で体高のある65センチほどのヒラスズキなのですが平置きして撮影すると良いシルエットで撮れない・・。
ようやく僕にも良型のヒラスズキをキャッチすることができました!
ちなみに、このヒラスズキの胃の中からは10センチ前後のボラと思われる個体が1尾のみ入っていて、マッチザベイトだったのではないかと思われます。それに、たくさん捕食していなかったのでベイトが接岸したことにより活性が上がって釣果に繋がったというよりは海水温が上昇してくれたおかげでヒラスズキの活性が上がってくれたのではないかと推察しています。
釣れたーと合流したところ、もう1尾のヒラスズキを追加しており、本当にさすがとしか言えません。
その後、ブローウィン165Fのブローウィンジャークでシモリのヨレでジャーク後にステイしていたら下から食いあげてきたりと、ヒットには至りませんでしたが良い経験をすることができました。
朝方は反応がなかったヒラスズキですが、日中の陽が差してから活性があがりキャッチには至らないもののたくさんの新しい発見を得ることができました。もっと楽しみたかったのですが、フェリーの時間の都合で断念・・。ストップフィッシングとなりました。
前回の釣行記録でブローウィン165Fでそろそろ釣りたい!と書いていましたが、今回の釣行ではヒットにはなりませんでしたが食い上げて反転した瞬間を目撃するところまで進みました!
釣果にはなっていないので、今回もブローウィンを推すことはできませんが、時間の問題なのではないかと思われます!
久しぶりのヒラスズキ・・。
ウロコ処理をしようと外の流し場の砂利の上にヒラスズキを置いて夕日を浴びたヒラスズキを見て、うっとりしてしまう。本当に美しい魚だと思います。
余すことなく美味しく頂こうと思います。
今回は、ヒラスズキの皮を湯引きの後に冷水で締めてポン酢で和えてみました。
美味しいかな?と半信半疑で一口食べた瞬間に「うまい!!!」と吠えてしまうほど絶品でした。
さらに、定番の刺身ですが、究極の血抜きで3日間熟成させたのでねっとりとした歯ごたえで一切の臭みもなくいただくことができました。
その他に、ヒラスズキのアラでダシを取り、アジのすり身を使った味噌汁も作ってみました!
子供たちには、てまり寿司を作ったところ、高評価でして次女がてまり寿司をおかわりしてたくさん食べてくれたのは本当に嬉しかったです。
こんな感じで、僕の今回の釣行記録は終了です。
ヒラスズキ前線はまもなく近場にもやってきそうなので、そろそろエントリーしてヒラスズキ中級者へと進んでみたいと思います。
読了、ありがとうございました!