こんにちわ!
予想以上に早く梅雨が明けてしまい、梅雨ヒラさん(梅雨に釣れるヒラスズキ)の顔を拝む時間もなく灼熱の夏を迎え、体力・精神共にぐったりとしているswitchです。
そんな感じでヒラスズキと巡り合うチャンスがないので、シーバスに浮気してしまい、暇さえあれば博多湾に繰り出している今日このごろ・・。
つい先日・・。
湾内がイナッコパターンっぽいシーズンになっているようだったので、イナッコパターンに使えるルアーを補充するべくタックルベリーさんに行って、使えそうなルアーを選んでいたときのこと・・。
なんと!!アイマさんの秀逸シンペンのソマリ90を見つけました!
しかも650円!!!
見た目はそんなに悪くないので何もなければ1200円前後で売られていてもおかしくないルアー・・。
この価格には訳がありそう・・。
パッケージごしに多角的に検証したところ、内部の移動式ボール2個が錆びてる模様・・。
ということは・・。
浸水してるな・・。
さらに、このマグネット重心移動の2個のウエイトボール・・。
外側のボールはルアーを振るだけで簡単に磁力から切り離されてリア側へ移動してくれますが、内側のボールは磁力から切り離されずにマグネットにひっついたまま・・。
この現象が、ボール表面とマグネットの錆びによる固着なのか、ボール表面が転がりにくくなってしまったことで動かないのか現状では判明できず・・。
ただ、この現象が製品本来の仕様で磁力が強く実際にキャストして振り抜かなければ磁力から開放されないようになっているのかもしれないところ・・。兎にも角にも価格が650円はリペアに失敗したとしても大きな痛手にはならないし、リペアに成功すれば激レアの掘り出し物に化けるのは間違いなし!
なにせ、店頭でなかなか売っていませんからね!
最小限のリペアで終わらせたいところですが、最悪・・ウエイトボールを取り出してリペアしても絶対に面白いはず!
・・と、いうことで、今回はソマリ90のリペア記事です。
CONTENTS
まずはパッケージを開けて浸水箇所の特定から・・。
内部に水が入ったままだったら、このままドライヤーの熱風をあてるだけで泡が出るので、その部分が浸水箇所と特定できるのですが、今回は水が入っていないので触診で調べていきます・・。
3箇所ほどぶつけたような痕跡がありますが、おそらく浸水に直接的な関与はないはず・・。
じっくりとみていくと、底部の亀裂に汚れが・・。この汚れは内部に入った海水が金属の錆び汚れと一緒にボディの外に出ようとした証拠!!
浸水箇所は間違いなくこのボディ底部のフロントフックアイからリアフックアイにかけての横の亀裂・・。
とりあえず、1箇所で良かったと思いつつ、左右のウエイトバランスに関係のない底の中心に穴を開けた方がソマリのアクションに影響がないように思えたので、亀裂に直接穴を開けて塩抜きすることにしました。
ちなみに、このソマリのボディは分厚くて固くて、サスケやコモモなんかより頑丈だったので、穴を開けるのに苦労しました。
こんなソマリに亀裂ができるほどのダメージを与えるなんて・・。
絶対フルキャストで、
橋脚にぶつけたな・・。
穴の大きさ≒強度低下≒補修の難易度に繋がるので、まずは1箇所に小さく穴を開けてみましたが、錆びの欠片が穴よりも大きかったため、穴を大きくすることにして、破片も取り出そうと思います。
穴と穴を繋げて長方形のような穴を作ってみました。
⇩の写真は長方形にカットした穴の写真を撮っていなかったので、途中の写真です。
この段階でソマリを振って、ウエイトボール2個が正常に移動するか点検したところ、しっかりとリア側に移動してくれたので、購入段階で手前のボールが動かなかった要因は固着かと思われます。
とりあえず、ウエイトボールを取り出すほどの大穴を開けずに済んで良かったです。
穴開けが終わると内部洗浄の工程に入ります。
内部の錆びてしまった内側の表面やウエイトボールを銀色に戻すことはできませんが、塩分を除去して現状の状態を長く維持させることは可能です。
僕の場合は穴にスプレータイプのお風呂洗剤を入れて、表面活性剤の力で内部に入り込んだ汚れやボディ内側の表面に付着した塩分を浮かせた後、お湯に漬けたりシェイクしたりしています。
⇩の写真は内部の汚れを落としている作業の途中で、錆びた金属片がチラホラ・・。
ウエイトボールは依然変色したままですが、ちょっと光沢がでるようになりました。
そして、ここが一番重要なのですが、完全に乾かしてください!
少しでも内部に水が入っていると、その水が悪さをして錆びの原因となってしまいます!
時間を掛けてリペアする方はしばらくしばらく放置して乾かしても良いと思います。1日でリペアを完成させたい方はドライヤーで温めながら乾燥させましょう。
1箇所の小さな穴の場合はエポキシで蓋をするように固めるだけでよかったのですが、今回は大きく穴を開けてしまっていて、このままエポキシで固めようとすると絶対にウエイトボールの移動するゾーンにエポキシが干渉すると思われましたので、ウエイトシールを切って、シールで穴を塞いだ後、表面をコーティングする感じでエポキシで固めました。
子供達を寝かしつけながら、長女の勉強机の上でエポキシ工程を行いましたので、背景がこんな感じです(笑)。
エポキシの固着が完了したら、ヤスリでエポキシの形を左右対象になるように整えればリペア完了です。
さっそく釣行に出掛けましたが、スローなリトリーブでもワイドなS字軌道で泳ぐ姿はソマリそのもので、特に違和感もなく使えました。
また、釣行後にボディの点検を行いましたが浸水被害は出ていないのでリペア作業が滞りなく成功し、カラーの剥離も表面の劣化の少ない(表面上)は高品質な中古ルアーのソマリ90がリペアしただけで650円という価格で手に入ったことになります。
これぞ掘り出し物!!
ただ・・、このソマリが釣果に繋がってくれれば良かったものの、この日の釣行では反応なし・・。
いつかこのソマリ改でシーバスを釣ってみようと思います。
読了、ありがとうございました!