こんちにわ・・。
ゴールデンウィークがあっという間に過ぎてしまい、ふと・・空を見上げると、天気が荒れない季節になってしまったんだなぁ・・と、改めて・・嫌なシーズンを迎えていることに気がついて・・心も身体も冷ややかに平常モードになりつつあると感じているブログ主です・・。
この記事はで読むことができます。
僕の熱き血潮は、北西風と共に去りぬ・・。
またしばらくの間・・。
波が砕け散る轟音も・・。
ドーパミンが爆発的に分泌される快感も・・。
一面に広がる白銀の世界も・・。
北西風という名の歓喜の風も・・。
一切合切・・。
何も感じることがない季節が始まります・・。
あの・・数ヶ月前の景色が幻のようだ・・。
撮影スキルの高い友人Kから頂いた写真・・。この美的感覚・・欲しい・・。
そして・・。
これからの季節は、僕の住む福岡とは違って、南風の恩恵を受ける太平洋側に住むヒラスズキアングラーさん達のエリアがヒラスズキのハイシーズンを迎えていくので、これからやってくる彼ら「南風ヒラ師組」のSNSに嫉妬嫉妬の連続で・・、今年も息が出来ないほどに、狂おしいほどに踊り狂うんだろうな・・と、絶望の季節を迎えようとしているのであります・・。
よって・・。身も心も冷めきった平常モードなのは5月だけな気がする今日このごろ・・。
皆様、いかがお過ごしでしょうか・・。
僕は、ヒラスズキロスを紛らわすべく、湾内シーバスにエントリーしまくっている状況ではありますが・・。
あと半年以上も待たなければならないヒラスズキシーズンに備えて、成長するべく・・、そして時間を有効活用するべく、何かしらのアウトプットをしておこうと思い、ヒラスズキルアーインプレ記事第2弾を書いていく次第です・・。
※ ちなみに、第1弾はコチラ・・。
・・ということで、今回の記事は、僕がヒラスズキの世界に魅了されて2年・・。
まだまだ短い期間ではありますが、その中でも1年目から僕のヒラスズキ釣りの最前線でヒットパターンを切り開いてくれているアイマさんのサスケ120/140裂波について書いていこうと思います・・。
新進気鋭のルアーではなく、約20年前から絶大な人気を誇るルアーです・・。
それ故に・・、たくさんのインプレ記事が散見され、おそらく・・僕の作った記事も先駆者の記事に似たようなテイストに仕上がるのではないかと、容易に想像できますが・・。
なるべく自分の言葉を使って、「裂波の良さ・凄さ」についての言語化に挑戦してみようと思う次第です・・。
それでは、ヒラスズキルアーインプレ記事の第二弾・・「サスケ120/140裂波」編・・スタートです!
CONTENTS
往年のシーバスアングラーの皆様なら「サスケ裂波」・・と聞くと、その名を知らない人はいないだろう・・と、思えるほどに日本全土(・・おそらく)に認知され、栄枯盛衰の移り変わりの激しいルアー業界の中でも長い間、頂点の位置に君臨し「キング・オブ・ソルトウォーターミノー」の代名詞と言えば「サスケ裂波」と言われる程、生ける伝説として今もなお愛されているミノー・・、それが、サスケ裂波(120/140)です。
裂波を知らない人であれば、ここ最近・・飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けているカゲロウ(メガバス)やブローウィン(ブルーブルー)をイメージして頂けたらよろしいかと思います・・。
⇓の写真はサスケ120裂波・・僕の大好きなレッドヘッドカラーです・・。
※ 磯にぶつけて破損させてしまいましたが、このレッドヘッドで初めて近所の地磯にてヒラスズキを釣ることができました・・。
そんなサスケ裂波・・。
どうして「生ける伝説」と呼ばれるのか・・と、言われると、まもなく生誕20周年(120裂波)を迎えるようなルアーなんです!
廃盤にならず、数年おきのマイナーチェンジ(いわゆるブラッシュアップ)もなく、今でも釣具屋さんのソルトルアーコーナーに並んでいるバリバリ現役のルアーなんですね・・。
こういうルアーってなかなか存在しないと思うんです・・。
好きで使っているルアーが廃盤になるケースなんて割りとざらにある状況下で、約20年も変わらずに存在し続けるっていうこと自体が偉業で、もの凄いことだと思うんです・・。
それは一重にユーザーから愛されているから・・故の結果だと思うのですが、少しでもその愛される秘密を解明できれば・・と思います。
そんなサスケ裂波シリーズ・・。
120裂波と140裂波の2種類がありまして、それぞれのスペックはコチラ・・⇓。
種類 | サスケ120裂波 | サスケ140裂波 |
---|---|---|
画像 | ||
全長 | 120mm | 140mm |
重量 | 17g | 20g |
タイプ | フローティング | フローティング |
動き | ウォブンロール | ウォブンロール |
レンジ | 70〜90cm | 60〜100cm |
リング | #3 | #3 |
フック | #6 | #3 |
適正 | 干潟・河口・河川・サーフ・磯・オフショア | 干潟・河口・河川・サーフ・磯・オフショア |
誕生日 | 2004/9/21 | 2008/6/21 |
サスケ裂波が生まれたのが2004年の9月21日・・。 (※アイマルアーには、そのルアーが誕生した日にちも書いてある・・。)
僕がシーバスを始めたのが10年ほど前でして・・。
その当時にはすでに「ミノーと言えば裂波!」と言われており、特にサーフゲームを主とするアングラーさんにオススメルアーを聞いてみると、多くの方が裂波を推している記憶があり、その影響からか120裂波は常にルアーケースの中に入れ、サーフゲームの他にオフショアでのボートシーバスでのブレイク撃ちや河口域でのオープンフィールドで活躍してくれました。
ちなみに・・。
僕がヒラスズキ釣りの世界に入り、現時点で2年目を迎えているのですが・・。
何も分からずにヒラスズキ狙いで離島に渡って、たまたま岸壁に打ち付ける波のモヤモヤに向かって投げたところ・・、ヒラセイゴ・・かと思いきや、大型メバルでして、そんな個体を裂波120にてキャッチすることができました・・。
メバルって大きくなれば120mmのミノーに反応するんだ・・。
これが裂波だから喰って来たのか・・、それとも別の因果があったのか・・、不明ではありますが、裂波のポテンシャルに戦慄を憶える機会となったことは間違いのない事実です・・。
続いて・・。
大型メバルと同じくヒラスズキ狙いではありますが、近所の地磯にヒラスズキがいるのか・・いないのか・・、そしてフィールド調査も兼ねて磯へエントリーした時のこと・・。
当時の僕は、どこに魚が付いているのか・・、どうトレースすれば良いのか・・、ルアーがちゃんと泳いでくれているのか・・、いろんなことが全く分かっていなかった状況ではありましたが、ヒラスズキは釣れてくれずとも、120裂波(メッキイワシカラー)にてチヌを数枚キャッチすることができました・・。
このあたりから、裂波には「磯」で魚を釣るための何かしらの要素が備わっている・・と、考えるようになり、そのポテンシャルを大いに上方修正することとなりました・・。
そして、とうとう・・。
120裂波(写真には写っていませんが・・レッドヘッドにて)を使ってヒラスズキをキャッチする機会(しかも近所の地磯)にも恵まれまして・・。
さらに、ここ最近のヒラスズキ釣行では、サスケ裂波140にて84cmのランカーヒラスズキをキャッチすることもできていまして・・。
鬼に金棒感が半端ない・・。
これが、10年以上前のルアーなのか・・と、(むしろ・・当時はOパーツ的なルアーだったのではないかと・・)疑うレベルで裂波のポテンシャルを十二分に知る機会となりました。
こんな感じで裂波シリーズの紹介を終わろうと思うのですが・・、簡単に裂波シリーズを紹介するとこんな感じになるかと・・。
- 約20年前から、たくさんのユーザーに愛されている伝説ルアー!
- いろんなフィールド、いろんな魚種に適応する!
- 最新ルアーと遜色なく使える!
- 120mmと140mmの2種類がある!
- 今でもバリバリ現役で最前線を託せる!
ここでは、ヒラスズキ釣りには蛇足な部分もありますが、サスケ裂波シリーズの強いところを紹介しながら、サスケ裂波が長年愛される理由や釣れる秘密について、いろいろと書いていこうと思います・・。
もはやイワシか?イワシパターン最強説!
あらゆるフィッシュイーター達が大好きなベイトと言えば「イワシ」・・。
特に、スズキ釣りにおいては「イナッコパターン」等のパターンとは違い、「イワシパターン」は難易度を爆下がりしてくれる素敵なチャンスタイムであり、勝確の方程式でもあるので、突然のイワシ襲来に備え、イワシパターンに強いルアーを何個か常にルアーケースに忍ばせておくのがスズキ釣り師たるもの・・。
そんなイワシパターンですが、75mm〜120mmサイズのサスケシリーズを持っていれば、オールシーズン無双することが可能です・・。
サスケシリーズには、「裂波」や「裂空」などの他に、75mmや95mm等の無印のサスケが存在します!
これらの無印サスケは、レンジもだいたい一緒でアクションは裂波ほどには及びませんが、同じウォブンロールなのでルアー選びに迷うことなくイワシパターンのサイズ別攻略方法としてより簡単にアジャストすることが可能で、あくまでも参考例ですが、イワシのサイズが大きければ「サスケ120裂波」をチョイスし、10cm前後のイワシであれば「サスケ95SSorSF」を・・、さらに小さければ「サスケ75SSorSF」・・と言った感じで、とサスケシリーズでの攻略が出来ます!
ちなみに補足ですが・・。
SS:スローシンキング
SF:スローフローティング
の略です!
⇓の写真は裂波シリーズではありませんが、イワシパターンでバコバコボイルが出ている状況(そんな状況だけど、トップやサブサーフェスには一切反応なし)で、サスケ95SSにてイワシパターンで爆釣した際の1尾です・・。
裂波のサイズが120mmと140mmなので「マッチ・ザ・ベイトの観点」からイワシパターンに当てはめていくと、おそらく晩秋頃のイワシパターンにマッチするのではないか・・と思われますが、通年を通してイワシパターンであればサスケシリーズでなんとかなると思って大丈夫かと思われます!
従って、その日・・ベイトが見当たらず・・、どんなパターンか分からないけれど、とりあえずサスケを投げてみてイワシパターンかどうか見極める・・という使い方も出来ます・・。
サスケで釣れた →イワシパターンの可能性あり・・。
サスケで釣れない→別のパターンの可能性が濃厚・・。
あくまでもこのメソッドは、「マッチ・ザ・ベイト」的要素の低いサラシゲームとは無縁のメソッドですが・・。
シーバスゲームにおいて、イナッコパターンの頻度が高く時々イワシパターンが入ってくるような僕のフィールドでは、敢えて先にサスケを投げてイワシパターンの可能性を消す・・(釣れればパターンが決まって後々ラッキー!)という観点から、先発を敢えてサスケシリーズで投げてみる・・という選択もやっています・・。
パイロットルアー適正◎
いつか・・、パイロットルアーについて単体で記事を書きたいと考えているところではありますが、皆さんはどんなパイロットルアーをお使いでしょうか・・。
パイロットルアー=先発ルアー!
僕が選ぶパイロットルアーは1択・・という訳ではありませんが、風や波高、濁り等を考慮したり、初めての場所や干潟や河川等のフィールドによって、チョイスするパイロットルアーが決まります・・。
そんな僕の先発ルアーですが、一貫して共通しているのが、「次に繋がるルアー」であること・・、つまり・・今、この時間の海況情報をある程度探れるルアーであることを重視しています・・。
要素別に分けると、こんな感じ⇓でしょうか・・。
欲しい要素
- 飛距離(キャスタビリティ含む)
- 適度なレンジ(浅からず深からず)
- 適度な引き抵抗(感度)
要らない要素
- ハイアピール系
- 着水温が派手
- 手返しが(効率)が悪い
補足を入れると、本当はこのパイロットルアーで釣りたいけれど、世間はそう甘くない・・。
だからこそ、貴重な1尾をいち早くキャッチするためにも、次に繋がるルアー(レンジを1枚入れるとか、サイズを下げるとか・・)を効率的に効果的にチェンジする必要があり、裂波シリーズにはその適正があると思います。
また、要らない要素で書いた項目は、どちらかと言うと「切り札的ルアー」です・・。
1回投げたら場をスレさせてしまうルアーや、警戒心を与えてしまうルアー、それにルアーを魚の鼻面まで接近させないと喰わせられないハイプレッシャー下のスローテンポな状況での手返しの悪いルアーが、それらの要素に該当すると思います。
従って、パイロットルアーに求められるのは、広範囲に潮の流れや変化が感度を通して伝わって、尚且根掛りしないルアーかと思われるのですが、この条件はサスケ裂波シリーズは大いに当てはまり適正は極めて高いかと思われます。
リトリーブ速度に対するレスポンス◎
「可変アクション」と呼ぶのでしょうか・・、メーカーでは「可変」という文言が載っておりませんが、超低速でローリング・・、低速ではローリングよりのウォブンロール、中速ではウォブンロールと言った感じで巻き速度によってアクションが変化します。
サスケ裂波で魚を釣るには、この「可変アクション」の切り替わるリトリーブ速度を身体に馴染ませておくことが大事で、手元に伝わるブルブル感・・という感覚による不確かなものではありますが、アクションをなるべく意図的に調整することで意図的にリアクションを演出することが可能です。
僕のオススメリトリーブはわざと超低速のローリングアクションを生み出して喰わせの間を意図的に演出するストップ&ゴーや、よりスレた状況でもスイッチを入れることに特化した、トゥイッチ→トゥイッチ→スローリトリーブのブローウィン80Sのような演出パターンですね・・。
また、エントリーしているエリアにおいて、流れがある程度あれば、アップクロスにキャストして等速リトリーブでドリフト→アップクロスからダウンへ変わるタイミングでアクションが可変し、そこが喰わせの間になるので明暗や橋脚の反転流といった局地的ポイントとうまく組み合わせることで釣果に結びつきやすいと思います。
喰わせの間をオートで演出する横スライド◎
マルスズキをやっているフィールドが濁りのある場所だったこともあってか、よく見ることができなかったのですが、透明度の高いフィールドでヒラスズキをするようになって、おそらく多方向からの潮の流れの作用も関係していると思いますが、磯においてサスケ裂波は絶妙な横スライドをします!
全方位スライドアクション!!
そして、超低速リトリーブでもローリングしながら泳ぐので、横にスライドしつつローリングしている・・つまり、「エサ」感が半端ないルアーだと思います!
あれだけストロングポイントがあるルアーなので、弱点があったとしても大したことはないのですが・・。
ここでは、サスケ裂波の弱いところ、残念なところを書いてみようと思います・・。
塗装が剥離しやすい・・。
この⇓に載せている写真は、⇑に載せた大型メバルやチヌをキャッチした120裂波の・・数ヶ月後の写真です・・。
磯にぶつけたのが原因か、それとも、チヌに噛まれ過ぎたのが原因か分かりませんが、胴体が割れてしまい、海水を排出した後に内部の塩抜きを行い、補修している最中の写真になるのですが・・。
あの頃・・、大型メバルをキャッチした時にはキラキラと燦々と輝いていたメッキカラーの裂波が、酷使された末にボロボロと塗装が剥がれクリアカラーに変貌を遂げました・・。
写真に移っている「粉」は、
補修で削ったボディの粉です・・。
僕的にはクリアカラー好きなので、これはこれでアリなのですが・・。
もしかすると、メッキカラーだけ塗装が剥げやすいのかもしれませんが、歴代のサスケ裂波も塗装が剥がれやすいイメージがありますので、他のルアーと比べると塗装に難がある印象を受けました。
完璧なルアーゆえ、フックチューンの難易度が高い・・。
マルスズキをやっている時には特に不満はなかったのですが、ヒラスズキをするようになって、120裂波の標準フックサイズ#6ではパワー不足を感じるようになりました・・。
良型が掛かる度に毎回フックが伸ばされるのは小遣い制のブログ主にとってはマイナスポイントですので、フックチューンを考えたのですが、#6でギリギリフックが干渉しないクリアランスしかないので、大きい番手が背負えません・・。
よって、#6のMHから#6のHへとフックを換装してみると、今度は裂波特有の滑らかなアクションが見られず・・、そしてリトリーブ速度を変えても可変しにくく惰性で動くようになってしまい、裂波らしくなくなってしまいました・・。
ヒラスズキをやるなら裂波ではなく剛力・・なのでしょうが、裂波のあのアクションが剛力では出せないので、純正の標準フックの番手を背負わせないといけないので、120裂波でヒラスズキを狙うのならパワーファイトに難があると思います。
爆風時・・レンジが入らない・・。
リップの断面が水を受け流す形状で、水噛みが弱いので爆風時はラインが風に煽られて角度がついてしまうため水面を滑り釣りになりません・・。
特に、爆風環境下で釣りをすることが多いヒラスズキゲームにおいて、その仕様は裂波で唯一致命的な弱点と言えるのではないでしょうか・・。
従って、そんな爆風時には水噛みの良いリップ付きミノーを選択することとなるのですが、リップ付きはリップ付きで水を噛むのでドリフトで流し込みたい角度に頭を向いてくれないので、立ち位置の調整がリップレスよりも必要なイメージがあります。
なので、どっちもどっちにはなるのですが、裂波がレンジを刻める程度の強風であればドリフト適正がどのルアーよりも高く、先述書いたように横スラやリトリーブ速度によって動きが可変するので、ヒラスズキをより喰わせやすいのは裂波なのではないか・・と考えています・・。
ここでは、サスケシリーズ(※120mm前後)の派生ルアーを紹介しようと思います。
まずは時系列から順を追って・・。
サスケ120裂波が誕生したのが、2004年・・。
次に、120裂波のワンサイズアップモデルの140裂波が4年後の2008に誕生しております・・。
ちなみに、補足ではありますが20年以上、スズキ釣りをやっている元上司に当時の状況を確認したところ、140裂波の誕生はヒラ師に大ヒットしたらしく、120裂波は磯マル、140裂波は磯ヒラと定着したとかしてないとか・・。そんな話をしていました。
そんな磯適正を認められた裂波シリーズですが、140裂波が誕生した翌年の2009年に「サスケ140S烈風」、2010年に「120S裂風」と、シンキング仕様の裂波(シンキングになると裂風)が誕生し、続いて完全磯用の剛力シリーズが2012年に「サスケ剛力130」、2013年に「サスケ120剛力」が発売され、アイマさんの戦略的ビジョンが伺えます・・。
ただ・・、この時の状況も元上司に確認をとったところ、発売された烈風シリーズや剛力シリーズはヒラ師がこぞって入手していた・・とのことですが、裂波にて魚が釣れたイメージを他のシリーズが覆すことができなかったようで、アイマさんの意図したと思われるヒラスズキなら剛力、マルスズキなら裂波という狙い通りにはいかなかった模様です・・。
それからしばらくして・・。
「MRD」という「Magnetic Rebound Driving(マグネットリバウンドドライビング)」の頭文字を取った重心移動システムが誕生し、遠投性能や始動レスポンスを高めた技術が開発され、とうとうサスケシリーズでも「MRD」システムを搭載した「サスケ裂空」が2020年に誕生することとなりました・・。
裂空に関しては、裂波の後継という噂があったのですが、公式では裂波よりもローリングが強いので使い分けての攻略・・と書いていますので、後継ではないようです・・。
そんな、時系列で説明した親戚ルアーを一覧にまとめると、こんな感じに・・⇓
種類 | サスケ120裂風 | サスケ140裂風 | サスケ120剛力 | サスケ130剛力 | サスケ裂空 |
---|---|---|---|---|---|
全長 | 120mm | 140mm | 120mm | 130mm | 120mm |
重量 | 18g | 21g | 19g | 25g | 20g |
タイプ | シンキング | シンキング | フローティング | フローティング | フローティング |
動き | ウォブンロール | ウォブンロール | ウォブンロール | ウォブンロール | ウォブンロール |
レンジ | 70〜100cm | 70〜100cm | 50〜100cm | 80〜120cm | 60〜80cm |
リング | #3 | #4 | #3 | #4 | #3 |
フック | #6 | #3 | #3 | #2 | #3 |
誕生日 | 2010/11/30 | 2009/12/31 | 2013/12/10 | 2012/9/10 | 2020/10/31 |
それぞれのシリーズをまとめてみるとこんな感じでしょうか・・。
- 裂波のシンキング版!
- 比重がやや重めのため、アクションのレスポンスは遅く、ゆっくりしたウォブンロール。
- 沈むので、裂波では流されやすいところをシンペン的感覚で流せる。
- 120mmと140mmの2種類がある!
- 裂波のレンジよりも1枚下を通せる!
- 磯に特化した裂波・・。
- 2フック仕様なのでフックが大きく、対青物用ミノーとしても有効・・。
- 爆風だった裂波の問題を克服・・。爆風でも水を噛ませレンジを刻める。
- 120mmと130mmの2種類がある!
- 裂波のレンジよりも1枚下を通せる!
- サスケシリーズ初の「MRD」搭載ルアー!
- 飛距離は裂波の+5mアップ!
- ローリング強めでフラッシング効果◎
- 2フック仕様なので裂波120が#6に対し、裂空は#4と若干パワーファイト可能!
イメージではありますが、それぞれの派生ルアーは裂波を中心として(裂波の使い分けとして)派生している気がします。
また、アクションに関しては、裂空がレスポンスは遅いですが裂波と似ていて、剛力と裂空のアクションは別物な気がします・・。
ここでは、裂波を基準として、自然環境やその他状況に応じた派生シリーズとの使い分けや攻略方法について書いてみようと思います!
裂波120と140はアピール力で使い分け!
120裂波も140裂波も・・、どちらもアクションは艶めかしいウォブンロール(しかも、リトリーブ速度によっては可変する)で、マッチ・ザ・ベイト的感覚で使い分けてもらっても構わないのですが、あくまでも僕の感覚ではありますが、140裂波の方がボディの面積が広いからなのか、ブリブリ感が強いイメージです。
よって、分厚いサラシの中をヒラスズキに見つけてもらうためにアピールして喰わせたい場合は140裂波を、アピールを抑えて喰わせたい場合は120裂波を・・という感じで使い分けることが可能です。
また、120裂波のフックは標準#6×3に対し、140裂波の標準フックは#3×3なので、大型が掛かって120裂波ではフックが伸ばされてしまったけれど、120裂波のようなアクションじゃないと喰ってこない・・、そんな状況では140裂波を使って確実に魚を取りに行く・・という使い分けも出来ると思われます!
青物が潜んでいる可能性がある場合は剛力!
例えば、五島列島や対馬・壱岐など・・。
魚影が濃く、不意の大物が喰ってくる可能性がある場合は剛力の出番です!
どちらかと言うと、ヒラスズキよりも青物思考の強い方がチョイスする傾向があるようで、青物が掛かったらしょうがない・・という意識ではなく、青物が掛かっても絶対キャッチする!という意識を持っている人が好んで使っている気がします・・。
また、爆風環境下でもレンジを入れることができるようで、裂波のように海面を滑るようなことはないとのことでした!
裂波の1枚下のレンジを、飛距離を上げて・・そして裂波の動きで誘いたい時は裂風!
裂風は派生シリーズの中で唯一のシンキング仕様で、見た目もほぼほぼ裂波と変わらない仕様となっています。
従って、シンキング特有のやや低速では動きが鈍い特性はありますが、120裂波に比べて1gだけ重い120裂風は、裂波よりも飛距離がやや出ますし、サラシが厚くて裂波だと魚にルアーが認知されていない可能性がある場合には、その念の為裂波の下を引いてみるか・・的な感覚で使えるフォローベイトとして有効です。
また、足場が高くて裂波では角度が入ってしまいレンジが入らないところを、裂風ならシンペン的感覚で沈めて(そんなに沈んでくれませんが・・)裂波の動きを出しながら引けることも可能なので、立ち位置的に裂波で引くには無理があり過ぎる条件下では裂風に分がある場面もあり、裂風を持っているだけで選択肢が増えます。
・・と、派生シリーズを持っているだけで、こんな使い分けができるのではないかと思います!
ちなみに・・、裂空では、まだ魚を掛けていないので何とも言えず・・。
使い分けについて詳しく書けませんので、後日、裂空の熟練度を上げてリライトしたいと思います!
条件 | 裂波 | 裂風 | 剛力 |
---|---|---|---|
サーフ | ◎ | ◎ | △ |
磯 | ◯ | ◯ | ◎ |
爆風 | △ | ◯ | ◯ |
大型 | △ | △ | ◎ |
青物 | △ | △ | ◎ |
今回のヒラスズキルアー考察第2弾!は、いかがでしたでしょうか・・。
誰もが知る「裂波」という伝説的ルアーの紹介・・そして、そのルアーのインプレ・・。
僕よりも圧倒的な情報量で裂波に精通している人が数多くいる状況において、この記事を投稿するプレッシャーとしては・・、僕自身が自意識過剰に、そして自分勝手に抱いているだけではありますが、ただ単に裂波が釣れる!ということを書きたかった訳ではなく、愛される理由を理解したので投稿した次第です・・。
従って、斜めに見る・・というよりは、裂波を愛している人間の一人・・として迎えて頂ければ幸いです・・。
ヒラスズキを初めて2年目・・。
おかげで、より深く裂波のことを知り今後の研鑽のためにアウトプットを試みている訳ですが、早く裂波を投げたくてたまらない気分です・・。
そんな時に限って、全然サラシてくれない季節に突入して絶望に打ちひしがれている状況ではありますが、数ヶ月後のシーズンインの第一尾のヒラスズキは裂波で釣ってみたいと思うブログ主でした!
さらに深い視点から裂波の凄さについて言語化ができれば、どこかのタイミングでリライトしたいと考えております。
それではまた・・。
読了、ありがとうございました!