こんにちわ!
先日、オフショアにてラインがトップガイドに絡んでいることを知らずにアンダーキャストしてしまい(汗)・・、リールを水没させてしまったブログ主です・・。
久々に血の気が引きました・・。
幸いなことに、ロッドとリールは手元から離れ海中に放たれたのですが・・、スローモーションのように沈みゆくリーダーを掴むことに成功しまして・・海底に沈没・・という最悪のケースは免れ・・(汗)、水没した後も、そのロッドとリールを使い続け、その日の釣行を終えた訳ですが・・。
案の定・・。
釣行直後にかなり水洗いしたのですが、翌々日あたりになってハンドルを回すと「シャルシャルシャルシャル」という異音が・・。
いわゆる「シャーシャー音」というトラブルですね・・。
このまま放置すると、「固着」や「ゴリ感」の原因になっていくだろうし、このまま使い続けても音が気になって集中できないと思えたので、分解して塩分や異音の原因を取り除くために分解してみることにしました・・。
見た目としては、そんなに使用頻度が少ないので、僕のリールにしてはものすごく美品なリールなのですが・・、果たして・・内部はどのようになっているのでしょうか・・。
ちなみに・・。
今回分解するリールは釣具のポイント(タカミヤ)でおなじみのプライベートブランド「リアルメソッド」にて発売されている「ノーブ」という2000番のリールです・・。
- メーカー :タカミヤ(釣具のポイント)のPB商品
- 特徴① :剛性に全振りした剛性特化型のリール
- 特徴② :軽さや繊細さに定評のあった先代リール「カロス」の後継機ではない!
- 特徴③ :1万円未満という超コスパリール
- スペック①:強度に優れたステンレスギア搭載
- スペック②:リトリーブノイズの少ないねじ込み式ハンドル
- スペック③:ドラグのスムーズな滑り出しと耐久性に優れたカーボンワッシャードラグ搭載
- スペック④:1万円という低価格でありながらベアリング10個
・・という、「軽さ」という概念をかなぐり捨てているので、普段お使いのダイワさんやシマノさんのリールの番手よりも100gは重いのですが・・(笑)。
兎にも角にも、コスパと剛性を突き詰めたノーブというリールは、ショア用リール・・というより、オフショアの・・SLJなんかに向いているリールだと思うので、現時点で僕はSLJ用のリールとして使っていて・・そんなリールを水没させてしまった訳です・・。
主にダイワさんやシマノさんのリールばかり使っているブログ主なので、分解には慣れている方だとは思いますが、果たして・・ノーブの構造はどうなっているのでしょうか・・。
CONTENTS
久しぶりのリールの分解・・。
異音の原因となっている部分とは違いますが、まずは最もメンテ頻度の高いラインローラー部のメンテからやってみることにしました!
ラインローラーを分解するため、まずはベールを分解・・。
今のところは異常なく、ネジにサビは見受けられないものの、ダイワさんやシマノさんみたいに防水機構らしい機構が見受けられず至ってシンプルにネジで固定されている感じ・・。
そして、ラインローラー部も至ってシンプル・・。
シンプル過ぎて不安になるレベルで防水面が脆弱・・。
予期したとおり、ボールベアリングにサビがあって固着が進んで回らなくなっていました・・。
この事象は、おそらく水没が直接影響した訳ではなく・・日頃のメンテ不足が影響したものかと推測しております・・。
とりあえず、このボールベアリングが回らない状態は健全ではないので、脱脂を行いオイルアップさせた後に淡い期待を込めて回転が復活するか試みましたが復活せず・・。
このままじゃ・・、
ドラグがスムーズに作動しない・・。
代替えとなるベアリングを持ち合わせていなかったので、同じ後継の樹脂製カラー(何のリールのパーツか分からないけれど、捨てずに部品として保管していたラインローラーのパーツ)を使い下位互換品ではありますが、部品交換によってドラグのスムーズな滑り出しを維持することに成功しました・・。
・・と、こんな感じでラインローラー部の点検は終了・・。
ドラグノブを外して驚く・・。
ノーブを浸水させてしまったことで、どのベクトルで水が入り込んでしまったのか分かりませんが、オイルが塩分と混じり合って乳化気味・・。
おそらく、内部まで海水が入り込んでいるはず・・。
分解洗浄・・その日にやっておけば良かったと後悔です・・。
ただ・・おそるおそるスプールを外してみても、そこまでの劣化は見受けられず・・安堵・・。
とりあえず、スプール受け部を取り外していきます・・。
グレー色のワッシャーを外すと、シャフト内の「ピン」が見えてくるので、それをピンセットで押し出してしまえば、この受け部分は全て分解できます・・。
続いて、ローター部・・。
回転軸ナットが緩まないようにネジで固定されているので、最初はネジを外してスパナでナットを取り外しましょう・・。
この辺も至ってシンプル・・。
お次は、ボディ・・。
こちらも、プラスドライバーでネジを外せばシンプルに分解できますが、ワッシャーの幅がベアリングの幅と合っていないので、ベアリングが直接海水の影響を受けていてサビが見られます・・。
今回は駆動部の分解までしませんでしたが、ピニオンギアの支柱部に腐食を確認・・。
分解洗浄後、グリスorオイルアップを行って再組立て・・。
かなりシンプルな構造でしたので、容易に分解することができました・・。
最初は脱脂からのグリスアップで機関良好になるのでは・・と淡い期待をしていたブログ主ですが、グリスアップしたとしてもピニオンギアのベアリングの内部が固着しているようでスムーズな回転をしてくれない・・。
交換が必要っぽい・・。
ただ・・このピニオンギアの内部固着が要因で「シャルシャル」と音が出ているのかについては不明・・。
とりあえず、この「シャルシャル」音の原因として経験的に言うと、ピニオンギアのベアリングかワンウェイクラッチのピンの異音かのどちらかなので、まずはワンウェイクラッチの脱脂からのグリスアップ・・。
それでも「シャルシャル」音とは無関係だと分かったので、ピニオンギアのベアリングを交換(奇跡的に合う部品があった・・)したところ音が消失・・。
異音を消すことに成功し、なおかつ脱脂→グリスアップをすることで滑らかなフィーリングになった(それでもステンレスギアなので硬いノイズはあるけれど・・)気がします!
今回のメンテナンス記事はいかがでしたでしょうか・・?
ダイワさんやシマノさんやアブさん・・といった大手のリールではないリールが故に、この記事に需要があるか・・と言われれば、首を傾げるしかありませんが、誰かの役に立てれば幸いです・・。
何れ、駆動部について記事をアップしようと思いますので、今後とも当ブログをよろしくお願い致します。
読了、ありがとうございました!