2日目の闇夜にて、2人同時にバッテリー切れを引き起こしてしまった我々一行・・。
路肩の・・自販機のLEDの強烈な光が目の前に差し込んで眩しいのですが、そんなことなんて一切気にせず、事切れるように眠ってしまっていた模様・・。
目が覚め気がつくと、3時間以上も寝ており、それまでの2日間(僕の場合は3日間)・・よほど無理していたことを自覚する・・。
めちゃ寝てた・・。
本当だ・・。
そんな4時未明・・。
正直、眠たい・・。
このまま、もう一眠りして、凪のデイゲームでヒラスズキを狙うことを捨てて、希望が垣間見えているナイトゲームをメインに据えるか悩みどころ・・。
そんなことを考えているブログ主と違い、さすがMr.ストイックと言われる友人Kはデイゲームでヒラスズキを出すことに燃えているらしい・・。
朝マズメ・・。
やりますか!
おっ!おう!!
「朝マズメ」・・と、そう言われれば悩んでいることなんて吹っ飛んでしまうのが釣り人の性・・。
睡眠不足や後々の残存体力の計算といった、後先のことなんてふっ飛ばして磯へと向かう我々の対馬遠征3日目がスタート・・。
CONTENTS
エントリーする前に、身体のリカバリーを敢行・・。
おじさんですから・・。
アミノバイタルよ・・我が筋肉に届け!そして働け!
まずは、そこまで疲れてはいませんが・・、3日目・4日目と後から筋肉疲労になるのではないかと思われましたので、アミノバイタル2袋を、遠征2日目に友人Kの奥様から頂いたリポビタンDで飲み干しリカバリー補給完了・・。
続いて、朝食の方も奥様から頂戴したものを頂く・・。
久方ぶりに3時間も眠れたからだろうか・・(汗)。
未明から食欲があって、自分自身で驚く・・。
差し入れ・・本当にありがとうございます・・。
空腹を満たし、準備を整え、対馬遠征3日目がスタート・・。
未明の地磯を歩きながら、ヒラスズキが待ち構えているであろう荒磯へとエントリーするのでした・・。
3日目の夜明け・・。
最初のエリアはこんな感じの微サラシエリア・・。
対馬特有の長いスリッドが伸びているのが特徴的な磯でしたが、残念なことにほぼ凪・・。
狙えるところがほとんどない・・。
ほぼ凪・・。
かと言って、ベイトが接岸しているのであれば凪ヒラ的感覚で魚を出せる可能性もあるのでしょうが、ベイトは確認できず・・。
ここでヒラスズキを狙うには超絶厳しい・・と、自分でも思えるほどの無力さに陥っていると、友人Kより撤退の合図が・・。
ちょっと早いけど・・。
撤退しよう!
了解した!
ほとんど投げずに3日目の最初の磯が終わる・・。
続いて、昨日の遠征2日目にエントリーした磯へ・・。
アジャストに近づけるか・・。
昨日は、波打ち際を歩いて目的地へ到着しましたが、どうやら・・ショートカットコースがあるらしい・・。
従って、今回は今後の友人Kがよりエントリーし易いように、ショートカットコースを見つけよう・・!と自ら発案して率先して歩いてみたものの・・。
まず・・入口が分かんねぇ・・。
どこだ入口・・?
水の道か、それとも人の道か・・。
全然・・人の歩いたような道が見つからない・・。
もう少し先へ言ってみようか!
了解した!
針葉樹の道のような増水時の水の通り道だったのか分からぬ道を進んでいたら・・、今度は斜面にぶつかったけど、ここまで来たなら登ってみようとなって、斜面を駆け上っていく・・。
飢えた我々には、こんな急斜面なんてお手の物・・。
すると、尾根に到着しましたが、全然道が見つからない・・。
尾根に登ってみたけど、道はなし・・。
ごめん!
見つからなかった!!
しょうがない!
一度、撤退しよう!
道なき道の斜面で見つけた謎のキノコ・・。
そして、この遠征3日目にして、初めてお互いの意見が分かれる・・。
まず・・ブログ主の意見はこんな感じ・・。
・ 2日目が移動日で全然釣りできていなかったら、投げ倒したい・・。
・ この先、天気が荒れることがないから、廃人になるまで投げ続けた・・という対馬に傷跡を残したい・・。
・ 凪のデイゲームを諦めて、ナイトゲームに焦点を当てた方がヒラスズキに出逢う確立が高いのではないか・・。
要は、《デイゲームを諦めた》思考によるもの・・。
続いて、友人Kの意見はこんな感じだろうか・・。
・ せっかく対馬に来たのだから、サラシゲームでヒラスズキを釣らせたい!
・ ここがダメでも、まだ可能性のある磯はある!
要は、《ガイド役としての責務》を果たそうとする思考によるもの・・。
別に表立って対立している訳ではないものの、友人Kは「switchがやりたいプランを尊重したい」とのこと・・。
どうするべきか・・。
悩む・・。
確かに、2日目の消化不良のせいで投げたい気持ちが高まっている・・。
せめて・・この2箇所目にエントリーするだけでも少しでも投げてみたい・・。
この時点でブログ主はデイのサラシゲームでヒラスズキを釣ることを少々諦めていた節がある・・。
釣れなくとも・・という思考がまさにそれで、この遠征の終着地をヒラスズキを出せなかったと決め打ちして、《ひたすら投げて投げて釣れなかった》という終着点のルートと、《移動して移動して釣れなかった》という終着点のルートのうち、前者を選んでいたのだとも思える・・。
外野の視点から見ると、どちらも変わらない終わり方ではありますが、前者でダメだった場合は僕自身に釣れなかった責任が来るのですが、後者の場合はガイド役の友人Kに責任が向くのである・・。
・・であれば、面白おかしく、この遠征を書いていくことも含めると前者一択・・。
ということで、僕の意見を聞いてから、この先のプランが決まるのだろうな・・と考えていたら・・。
よし!
次のエリアに行ってみよう!
あれ?
僕の意志を尊重するんじゃなかったっけ?
これは疲れか・・?
聞き間違いか・・?
僕の中では方向性が《前者》で固まっていたものの、友人Kが誰と喋ったのだろうか不明ですが・・(笑)、彼の脳内では次のエリアに行くと決まっていたようで、それにつられて移動の選択を取ることにした・・。
なんで笑ってんの???
いやいや・・。
なんでもない(笑)。
どうやら、人間とは窮地に陥ると希望の光に吸い寄せられるらしい・・。
友人Kは次のエリアに吸い寄せられ、ブログ主はそんな友人Kに吸い寄せられるようにして、次のエリアへ向かった・・。
3日目・・。
すでに、ほとんど投げずに午前9時30分を迎え、我々は・・この日3番目(2番目の磯では釣りしてないけど・・)の磯エリアへ到着・・。
兎にも角にも青空が憎くてたまらないものの・・、友人Kの予測したとおり、このエリアにはしっかりと潮流が当たって微サラシが形成されている・・。
希望を求めて先へ行く・・。
以前、友人Kがランカーヒラスズキを出したことのある手前のポイントから入る・・とのことだったので、ブログ主が奥に進んでいくパターンに・・。
さて・・。
どうしようか・・。
この先のルートは2つ・・。
磯の鼻エリアへ行くか、磯周りエリアへ行くか二択の権利が無条件で与えられましたが、ここは直感で鼻エリアを選択・・。
このエリアは、なんとなく今まで福岡でやって来たことのある地形に似ている・・。
もちろん、対馬らしさもたくさんあって、極端に浅い部分もあるのですが深いピンもあって、ヒラスズキが付いていそうな小場所が経験則から見て取れる・・。
先発ルアーはコモモⅡ・・。
最初はサラシが払い出す外側の磯周りをやっていたけれど、もしかすると内側も可能性があるのではないかと思って、しっかりとサラシを待った後にキャストした第1投の直後のリトリーブでショートバイト・・。
ヒラスズキ・・居た!
お願い!追い掛けてくれ!
そのままリトリーブを続ける・・。
その願いが通じたのか、ヒットに持ち込む・・。
待ってました!!!
糸の先をゴリラが掴んで、腕を振り回しているんじゃないかと思えるようなパワー・・。
これが、対馬のヒラスズキ・・。
首の一振り一振りがいちいち重くてラインテンションが維持できずフックアウトが怖い・・。
フックアウトを防ぐため、なるべく浮かせないようにコントロールしながら寄せていくと、ヒラスズキの口元に2本のフックがしっかり掛かっていたので、強引なやりとりはせずに、ゆっくりゆっくりとスリッドの溝へ導き、最後は押し寄せる波に乗せて磯へ乗せてキャッチに成功・・。
はぁ・・はぁ・・。
言葉にならねぇ・・。
ようやく、辿り着いた対馬ヒラスズキは、コモモⅡによるもの・・。
遠征直前にロストさせてしまっていたルアーですが、補充しておいて本当に良かった・・(泣)。
コモモⅡよ・・。導いてくれてありがとう・・。
対馬ヒラスズキ・・。
長かった・・(泣)。
サイズとしては、60cm前後といったところでしょうが、対馬ヒラスズキの代名詞ともいわれている体高の高さは伊達じゃないし、明らかにパワーが違った・・。
白銀の魚体に小さな顔・・。カッコ良すぎる・・。
友人Kに「釣れたよー」とジェスチャーすると、めちゃめちゃ猛ダッシュで駆けつけてきてくれた・・。
やった・・。
やったよぉー(泣)。
本当におめでとう!!!
実はさ・・。
釣れねぇって思ってたんだ・・。
いやぁ・・よくぞ出した!
マジで嬉しいよ・・。
ここまで連れてきてくれて・・。
本当にありがとう・・(泣)。
リリース前に写真撮ろう!
渾身の1枚・・。
友人Kへ状況を共有しつつ、感謝の気持ちを込めてリリース・・。
やっと釣れた・・。
箍が外れたように感情が押し寄せる・・。
その感情の中に冷静な感情も含まれていて、せっかく対馬へ来たのだから大型を狙っても良いんじゃない・・?という欲望で我に返る・・。
そうだった・・。
まだ、満足してはいけなかった・・。
1尾の余韻を残しながらも、2尾目・・より大型狙いへとシフトする・・。
友人Kが先程ヒラスズキの反応のあった周辺を撃っていたけれど反応はない模様・・。
友人Kに反応を取れないところで僕がいかにアプローチしても無力なので、友人Kの撃っていない遠距離レンジの磯の内側に狙い目を変えてみる・・。
飛ばせるルアーはあったっけ?
飛距離特化型の手札として飛びキングを持っていたけれど、まさかの2日目に不意のドシャローにスタックしてしまいロスト・・。
残っている飛距離特化型のルアーはトライデント130Sしかなかったので、これでアプローチしてみる・・。
このルアー・・。
Mニキから貰ってはいたものの、未だ使い勝手がよく分からない・・。
従って、サラシとは全く関係のないところでキャストしてみて、キャスタビリティや引き抵抗・・浮き上がり等の感覚を憶えた後にキャスト・・。
第1投目・・。
中距離に少し抉れたワンド状の磯ギワへキャストして、サラシの面を横切るようにリトリーブしていると、1発ヒラスズキが顔を出して喰いあげてきたものの針掛かりせず、そのままリトリーブしているとヒット!
しかし、すぐにフックアウトしてしまう・・。
動画・・撮ってたのに!
続いて、2投目・・。
先程バラしてしまった位置からやや遠めのピンの狙撃に成功・・。
こちらもヒラスズキが顔を出して喰いあげてくるものの乗らず、3度目にてようやくヒット!!!
遠い・・。
今まで、ミノーで手近な距離でヒラスズキを掛けていて、初めて遠距離でヒラスズキを掛けただけに寄せるのに一苦労・・。
それでも、寄せ続け、フックが2本掛かっていると分かればコチラの勝ち・・。
立て続けに2尾目の対馬ヒラスズキのキャッチに成功する・・(泣)。
ガッチリと握手・・。
70cm余裕でいったでしょ・・と思えるような体高でしたが、サイズは65cmオーバーという体高オバケなヒラスズキ・・。
今まで、シンペンアレルギーだと言ってましたが、それなりにシンペンは使っておりまして、キャッチまでに時間の問題かと思われていましたが、まさか・・シンペンでの1尾を対馬でキャッチするとは思ってもいませんでした・・。
体高オバケな対馬ヒラスズキと、トライデント130S・・。
2尾目もリリースして、即座に3尾目を狙ってみる・・。
次は、トライデント130Sの超飛距離頼みの遠距離狙撃・・。
うまい具合に磯際に入り、リトリーブで巻いているとゴン!と今日イチの引き味・・。
またしても、70cmオーバーとはいきませんでしたが、体高オバケの対馬ヒラスズキをキャッチすることができました!
3尾目のヒットルアーもトライデント130S・・。
もう少しやってみたかったところですが、潮位的に戻れない可能性もあったことから撤退・・。
その撤退途中で友人Kもヒラスズキをキャッチ!
ブローウィンと友人Kの最強の組み合わせ・・。
3日目にしてようやく・・2人ともヒラスズキをキャッチすることができ、お互いに肩の荷が降りたのでした(笑)。
釣行後、3日連続で三楽寿しさんへ立ち寄り、近況報告・・。
あまりの空腹に、再び刺身定食を頂く・・(笑)。
毎日食べたいくらいに本当に美味しい・・。
そして、お次は温泉へ・・。
お風呂⇒サウナ⇒水風呂⇒サウナ⇒水風呂と2度ほど整わせ、先に出た友人Kを探しているとイスに座って寝てた・・。
友人Kよ・・。
本当にありがとう・・。
コーヒー牛乳をお裾分け・・。
その後は、友人Kが《大明神》と崇める対馬の巨匠とお喋りして、3日目のナイトゲームへ突入する・・。
この日は、遠征1日目にエントリーしたゴロタ場のリベンジ攻略戦へ出撃・・。
出すぞ大型!
初日は友人Kが大型ヒラスズキを掛けているので、攻略は友人Kに任せつつ、ブログ主は奥へ奥へとサーチを開始する・・。
野心の瞳は燃え続ける・・。
奥へ奥へと進みつつ、スリムアサシン149Fとマニックフィッシュ99、ガボッツ150等のルアーをローテーションさせつつ、奥へ進みましたが、不発・・。
戻ってみると、またしても友人Kが大型を掛けたらしく根ズレによるフックアウトの模様・・。
やはり、ナイトゲームでは大型が出るのか・・。
潮止まりにより撤退し、またしても三楽寿しさんのとんちゃん巻きを堪能・・。
至高の夜ご飯・・。
格別過ぎる・・。
三楽寿しさん特製「とんちゃん巻き」・・。めちゃうま・・。
あっという間に3日目が終了・・。
遠征最終日に備えて眠りにつくのでした・・。