みなさん・・こんにちわ・・。
力試しで挑んだ対馬遠征(遠征期間中、全日程が凪というエクストラハード設定・・)を終え・・。
すでに1ヶ月と少し・・が経過しました。
もうあれから1ヶ月か・・。
時間の速度、速すぎるだろ・・。
そんな対馬遠征・・。
僕の中では、対馬で「見てきたこと」や「感じたこと」の他に、「疲労の蓄積」や「体力の減退」に「感情の昂り」・・、それに、あの時感じた「熱」や「光」という様々な時の断片の数々が、時間の経過と共に脳を媒介に「記憶」へと昇華を果たし、今現在・・、それらの「記憶」が自分の血肉となって「経験値」として身体の隅々にまで巡り廻っているところなのですが・・。
ようやく・・。
本当にようやく・・。
1ヶ月以上・・という長い月日をかけて、友人Kの「対馬釣行3部作」が完成しました・・(祝)!
彼の視点で書かれた対馬遠征・・。
吸い寄られる・・。
そんな友人K・・。
この対馬釣行の直後に男女群島にもエントリーしておりまして・・(笑)。
おそらく・・、これから男女群島篇のブログ作成に取り掛かることだろうと予測しているのですが・・。
果たして・・。
友人Kの男女群島釣行記録が今年の内に読めるのか・・。
それにあっては、友人Kのみぞ知る・・という状況ではありますが・・。
彼が「釣り」と「記事」の優先度を天秤に掛けながら・・、そして、現在進行系で堆積していく記憶の断片を掘り起こしながら・・、苦痛に満ちた形相で記憶をたどり、言葉にしたためていく姿を想像しながら(笑)、彼の男女群島篇がネットの海に広がることを待ちわびている今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
今回は、メガバスさんから発売されたばかりのウェイク系ルアー《KIRINJI90》・・、キリンジ90のインプレをしようと思います!
開封前のキリンジ・・。
発売する前から、「これ・・ヒラスズキに使えるんじゃね・・?」と思っていたルアーで・・。
実際に、メガバスのプロスタッフの馬場さんがキリンジでヒラスズキを掛けてますし、インプレッションを読んでみたところ使えるルアーで確信!!
実際に購入することが出来て・・、そしてさらにヒラスズキも無事にキャッチすることが出来まして・・。
キリンジでヒラスズキをキャッチ!
今回は、そんなキリンジ90のインプレッション・・。
キリンジ90の良いところ・・悪いところなんかも含めていろいろと書いてみようと思います!
CONTENTS
キリンジ90は、メガバスから2023年に発売されることになった、ウェイクベイトです!
ウェイクベイト・・いわゆるウェイク系と呼ばれているルアーですが、簡単に説明するならば・・別カテゴリーに分類されるトップウォーターと比べてリトリーブすると水面を引波を立てながらアクションするルアーのことです。
知ってる限りのウェイクベイト・・。
羅列してみました!
シマノさん ⇒ アガケ
ダイワさん ⇒ クロスウェイク
ブルーブルーさん ⇒ ガボッツ
アイマさん ⇒ コモモⅡ
⇒ モルモ
⇒ リッパー
ロンジンさん ⇒ ウェイキーブー
ポジドラさん ⇒ スパンクウォーカー
各種ルアーメーカーさんが展開しているウェイク系ルアー・・。
ブログ主も、ヒラスズキ釣りにおいては、コモモⅡというウェイク系ルアーを筆頭にトップ〜サブサーフェスのレンジの切り札としてルアーボックスに入っているのですが・・、彼らには、弱点がありまして・・。
極めて浅いレンジを引けるルアーですので、全体的に足場の高い場所からのアプローチが苦手だったり、スローリトリーブでも強い波動を出せるように設計されているため、ダウンストリームではレンジを刻んでくれなかったりと、アクションが破綻したり・・と、そんなイレギュラーアクションが釣果に繋がることもあるのですが・・無駄撃ちを抑え・・一撃で仕留めていくのがヒラスズキ釣りというもの・・。
従って、ウェイク系ルアーをチョイスした場合には、海況をしっかりと見極めないといけませんし、なるべくアップクロスを心掛けていくことがセオリーなイメージがあり、使用頻度にあっては局地的で限定的・・。
果たして、「ウェイクベイトの革命児」と公式HPで謳われているキリンジにも・・そんな一般的なウェイク系ルアーの1つに当てはまってしまうのでしょうか・・。
実際に投げてみて・・引いてみて・・ヒラスズキを釣ってみましたので、いろいろと書いてみようと思います!
そんな、キリンジ90のスペックはコチラ・・。
- メーカー :メガバス
- 全長 :90mm
- 重量 :12.5g
- レンジ :0〜10cm
- アクション:引波系 or ウォブンロール
- フック :#4✕2
- リング :#3(おそらく)
磯ヒラで使うには、軽めのルアーに分類されるので、飛距離やキャスタビリティはどうなるのでしょうか・・。
さらに、0〜10cmと極めて狭いレンジを刻んでくれるようなので、磯ヒラにおいては薄いサラシが広がる状況に向いているルアーだと思うのですが・・、同じウェイク系ルアーと同じ用に立ち位置を選ぶようなルアーなのでしょうか・・。
次の章で、しっかりインプレッションしようと思います!
キリンジを実際に使ってみる・・。
そして、まさかの初釣行でヒラスズキをキャッチすることに成功しまして・・(汗)。
残り20分(それまでボウズ)でキャッチに成功!
すぐにインプレを書ける材料が揃ったので、さっそく着手してみました!
足場が高くとも引ける!
先程の章に記載したとおり、ウェイクベイトの弱点は足場が高いと足元まで引けなかったり、極端な水の抵抗を受けるとアクションが破綻する・・という弱点があります・・。
そんな弱点ですが、磯ヒラやってる方のほとんどは総合的に釣りに精通している方がほとんどですので、状況によって深めにレンジの入るウェイクベイトを選んだり、フックカスタムによって弱点を緩和したり、そもそもウェイクベイトではないルアーをチョイスして表層直下を引いてみたりと、多様なアレンジでヒラスズキにアプローチするのですが・・。
キリンジに関しては、足場が高くともデフォルトレンジを引ける・・まさに「ウェイクベイトの革命児」というネーミングにピッタリのルアーでした!
その理由としては、キリンジに搭載されているヘッドのウォータースルー機構・・。
キリンジのヘッドには、4つの穴が開いておりまして、その穴に水流が入り込むように設計されています・・。
メガバスさんの公式HPより拝借・・。
これにより、何が起きるかというと・・、レンジが下がろうとしてもレンジが上がろうとしても、上下2つずつの機構の水流の受け方が変化して、お互いにレンジをキープしようとし続けるので、キープ力が底上げされることにより、足場が高くとも足元まで引きやすい仕組みになっています!
設計した人・・。
天才だよな・・。
小粒だけど、デフォルトで4番フック搭載!
キリンジは、90mmという小粒なサイズ感ながら、2フック仕様となっていますので、デフォルトで4番のフックと3番のスプリットリング(おそらく)が搭載されています!
磯ヒラの場合、6番だとフックを伸ばされることが多く、4番でも頼りないところではあるのですが、磯ヒラにはそれなりに通用しますので、このような秀逸なルアーに4番が付いているだけでも嬉しい・・。
開封直後のキリンジ90・・。
さらに・・。
この写真を見て分かるとおり、フックとフックの間のクリアランスには若干の余裕があるのですよ・・(笑)。
従って、今後はリングにあっては肉厚の3番orノーマルの4番に変更したり、フックを4番のMHからHに・・or3番に変更したりして、より磯ヒラ向きにカスタマイズしてみようと思います!!
驚異的なレンジキープ力!
高い足場でも引ける説明でも記載しましたが、キリンジのレンジキープ能力は驚異的です!
似たような説明になるので、割愛させて頂き・・、ここから下は余談になりますが・・。
おそらく、ゾンク120(背中に水を受け流す機構があるシンキングミノー)を作った人じゃないのかな・・と勝手に想像しているところではありますが・・、皆さんはダイワさんのソルトペンシル(旧TDペンシル)を使ったことはありますか?
あれにも、水を受け流す穴(おそらく・・レンジキープが主ではなくてポッピングの泡を小さく伸ばすことがメインな気がする・・)が左右にあるのですが、あのルアーもレンジキープしやすくて表層直下を・・極めて狭いレンジをキープしてくれるのですが、そのような穴に水流が入り込み、時には過度な水流が当たっても水流を逃してくれることで、極端に狭いレンジをキープし続けることが可能になっているのではないかと感じております・・。
ウェイクベイトというカテゴリーの中で「革命児」と謳われているキリンジ90・・。
そんなキリンジにも弱点・・と言いますか、特に弱点という弱点はないのですが・・、知って欲しいことがあるので、書いてみようと思います。
完成度が高いルアー故に・・。
ウォータースルー機構により驚異的なレンジキープ力の恩恵で、ウェイクベイトの欠点でもあった、高い足場で使えなかったり、極端な水流を受けるとアクションが破綻する・・といった欠点が解消されたキリンジ・・。
しかし、ルアーのスペックが良過ぎるあまり、釣り師側の自由度を狭める原因になるのかな・・と感じています・・。
そう思えてしまう点は下記のとおり・・。
① ロッドワークやリトリーブの緩急といった操作性で釣った感覚が乏しい・・。
② その他のウェイクベイト系が難しく思える・・。
③ イレギュラーアクションが極端に減るので、イレギュラーを意図的に生み出す必要がある!
①にあっては、今までのウェイクベイトでは、それ以上水流を受けたら海面に浮上して滑るだけになってアクションが破綻してしまう状況もあって・・。
そんな時にリトリーブを止めたり・・ロッドを流れる方向に向かせてバックドリフトで流したり・・アクションを破綻させないために、操作性を駆使してやりくりしていたのですが・・。
キリンジの場合はそのようなことをする必要が限りなく少なくなってしまうので、他のウェイク系ではアクションが破綻してダメだったけれどキリンジなら釣れた!・・という、これで釣った!これだから釣れた!・・という感覚は間違いなくあるのでしょうが、自分でこーしてあーして流して・・ていう操作感で釣った感覚が少なくなる気がしました!
②にあっても、①に似ていますが・・。
キリンジのレンジキープ能力が他のウェイク系よりも突出して優れているため、他のウェイク系の使い方が苦手になってしまい・・総合力を駆使したアプローチに乏しくなるようなイメージを持ちました!
③は、他のウェイク系はアクションが破綻する一歩手前のイレギュラーアクションでヒラスズキからのリアクションを誘いやすく、敢えてサラシの流れをアップやダウンにドリフトさせるような軌道を狙って誘うのですが、レンジキープ力に優れたキリンジは、トゥイッチやストップ等・・意図的にイレギュラーを演出する必要があるように見えました!
ウォータースルー機構の強度・・。
今現在・・3回ほど釣行にエントリーして、キリンジを使っており、破損したとかそういうことは一切ありませんが、ウォータースルー構造周辺のボディが肉薄(特に上部)なので、キャストミスで磯にぶつけたり、回収中にぶつけたり、掛かったヒラスズキが暴れて・・というような局面で機構が破損しそうな印象を受けております・・。
3回ほどの釣行で歴戦感が増したキリンジ・・。
従って、無理なキャストや無理なライントレース、大波にキリンジがさらわれる・・ということをやってしまうと機構が破損しやすいのかな・・と思われるので、使用を控えた方が良いかと思われます・・。
今回のインプレ記事はいかがでしたでしょうか?
このサイズ感でデフォルトフックが4番(2フック仕様)ということもあって、「これ・・磯ヒラで使えるかもしれない・・。」と思いつつ、メガバスのプロスタッフの馬場さんが磯ヒラで使ってて・・それを確信・・。
あとは、自分で実釣あるのみ・・という感じで、使ってみたところヒラスズキ2キャッチ・・という最高の形で釣行を終えることができました!
キリンジでキャッチした1尾目のヒラスズキ・・。
そんなキリンジ90・・。
いろいろと文字数多めに書いてみましたが、あくまでもブログ主基準ではありますが、ざっくりと要点をまとめてみると、こんな感じでしょうか・・。
キリンジ90の総合評価はコチラ・・。
※1 ぶっ飛び系シンペンを星5、15g前後のワームを星1とした基準
飛距離にあっては、自重が12.5gと軽めのルアーなので、ぶっ飛び系のミノーやシンペンと比べると飛ばない部類に含まれるので、星にあっては「3」と低め・・。
しかし、重心がやや後方にあることや、フォルム形状の恩恵によって飛行姿勢が非常に安定しており、12.5gと軽めなルアーにしては飛ぶ部類に入るルアーで、後方重心の恩恵で近距離を狙撃しやすいです!
リトリーブにあっては、デッドスローだと水面直下を引波アクションで・・、スロー以上だと10cm前後のサブサーフェスを一定に引くことができ、ノーマル〜ファストであってもヘッド部のウォータースルー機構が受ける水流をいなしてくれるので、レンジをキープしつつアクションを破綻させずに活かしきるので、ウェイク系の中では群を抜いて使いやすいです!
そして、このウォータースルー機構はスイム姿勢(角度)を維持しようとするので、足場がそれなりに高くとも角度が上がりにくく引きやすいです!
ということで、磯ヒラ適性にあっては「4」!
満点評価にならなかった理由としては、自重基準のミノー・・という目線で捉えると飛ぶ部類に入るルアーであることは間違いありませんが、シンペンやぶっ飛び系ミノーといった磯ヒラ系ルアーを基準で考えると飛ばない部類に入るキリンジですので、あくまでも近距離専用・・というところで減点・・。
そんなキリンジ90・・。
このルアーを一言で例えるならば・・。
「 ウェイク系ルアーの頂点にして完成形 」
・・というイメージです!
ラインナップに関しては、90mmの1つしかありませんが・・磯ヒラ特化で2フックの110mmなんてサイズ感のラインナップがあれば間違いなく僕はストックも含め購入するでしょうし、磯ヒラ師のリアクションバイトはかなりのバイト数を見込めるのではないかと想像しております・・。
そんな、キリンジ90・・。
トップ〜サブサーフェスの切り札として、使ってみてはいかがでしょうか・・。
読了、ありがとうございました!!