みなさん・・こんにちわ・・。
先日・・、《生憎の雨の中》ではありましたが、厳冬期のヒラスズキを狙って、新たな地磯へエントリーしたところ、まさかの先行者さん・・。
状況的に、ブログ主よりも30分ほど早く磯に到達したような感じで、僕が到着したタイミングで先行者さんがスタート・・。
従って・・、時間も体力も余裕はあったので、移動するべき・・という選択を取っても良かったのですが・・。
マジかぁー・・。
どうしよ・・。
今回、入磯したフィールドが《完全新規》の初場所・・ということで、今後のフィールド選択の将来性も鑑みて、釣果に関わらずともフィールドワークに意味がある・・と思えたので、先行者さんに30分ほど遅れるスタイルで開始したところ・・。
まさかの良型ヒラスズキを目の前でキャッチされてしまう・・。
という、形で序盤から心を乱されてしまいました・・。
おぉー・・。
悔しいけど、厳冬期でもいるんだ・・。
このおかげもありまして、このフィールドの可能性が「ゼロ」ではないことが判明・・。
そこから集中力が俄然高まり・・。
依然として先行者さんの撃った後に続く形でのアプローチではありますが、先行者さんの取りこぼしたヒラスズキを狙おうと、ルアーローテーションを多用してアジャストを試みていたところ・・。
またしても良型ヒラスズキを目の前でキャッチされてしまう・・(泣)。
・・・・・。
2尾ほどリードされたところで・・、さすがにこのまま静観すれば攻め過ぎの偏ったアプローチに発展してしまいそうな予感がしたので・・。
行き急いだことによるミスキャストや根掛かりによるルアーロストの可能性を抑えるべく、冷静になれるように何度も深呼吸・・。
さらに・・。
それなりにメンタルを整えなければ意識してしまって自分の釣りに集中出来ない気がしたので・・。
・・自分はヒラスズキを釣りに来てるのではない・・
・・来春のヒラスズキシーズンの為にフィールドワークに来ているのだ・・
と、何度も頭の中で暗示を繰り返すことにより先行者さんは《敵》ではなく《友軍》・・むしろ友達・・。
という意識を刷り込んで、遠目で見えるだけなので、どのピンにヒラスズキが付いていたのか漠然としていて分からないものの・・、地形や流れを観察するスタイルに移行していたところ・・。
先行者さん・・さらに、もう1尾追加・・(悲)。
もぉーーーー・・。
やめてくれ・・。
正直・・遠目から見てて「あの小場所絶対良いよな・・」って思える小場所に入られて1尾ずつ抜かれるような感じで・・。
新しいフィールドでも答え合わせが出来て良かった・・と、心から思えるところですが、まさか他人に全てを持っていかれるとは想定外でした・・。
・・・・。
結果としては、コチラは一切の反応が得られないPNB(パーフェクトノーバイトの略)という完全敗北の形でストップフィッシングを迎え・・。
なんだか・・。
このフィールドに先行者が入っている状態で「釣れなくとも良い・・」と覚悟してエントリーした時の覚悟のとおりの成果となってしまって・・。
「虚無」という言葉の心理を少しだけ理解した今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
先行者さんと終わりの時間が一緒・・ということもあって釣り談義・・。
どうやら、この地磯ばかりにエントリーしている地元の磯ヒラ師さんであることが判明し、この地磯のオールシーズンの話も伺えて、フィールドワークに深みを増す釣行となったのですが・・。
そこで事件は発生した・・。
ヒットルアーは何ですか?
今日はこのルアーしか投げてないよ・・。
ブローウィンの125、釣れるよねー!
良いルアーですよねー(汗)。
ここから先は《僻み》由来の言葉になるので、そんな感覚に陥ってしまっている自分もどうなのか・・と思えるところではあるのですが・・。
ルアー1個だけって何が面白いの・・?
おそらく、先行者さんの心理もブローウィン125Fスリムでダメなら別のルアーで・・ってことになっていると思われますがが・・2〜3時間くらいずっっっっと同じルアー投げてたって・・如何なものかと・・。
もちろん、釣り人各々の価値観によるものなので、千差万別の意思があって僕ごときが人の自由を縛ることなんてあってはならないのですが、さすがにどうかと・・。
きっと・・、この磯ヒラ師さんは「面白さ」というより「漁」的感覚でヒラスズキを見ているのでしょうが・・。
そんな釣りのどこが面白いのだろうか・・。
・・と、思ってしまう僕がいる・・。
いや・・。
何度も言うけど、価値観は人それぞれにあって当然・・。
だから、この人が悪い・・という訳ではないのでしょうが・・。
・・・・・。
そこで、僕はこう思ってしまった・・。
・・多分・・ルアーだ・・
・・このルアーがいけないんだ・・
釣り人の思考も、釣り人のアイデンティティも奪ってしまうブローウィン125Fスリムというルアーを使ってしまったからこんなことになるんだと・・。
なんて魔導具なんだ・・。
僕自身・・確かにブローウィン125Fスリムに頼り切った場面は確かにあった・・。
特に、ヒラスズキ1〜2年目のシーズンは裂波よりもブローウィンだった・・。
過去に、ブローウィン125Fスリムだから釣れた場面は幾つも遭遇した・・。
だからこそ、分かる使用上の注意・・。
用法用量を守って、
正しくお使い下さい。
あのルアーはきっと、魚を連れてきてくれるから人をダメにする・・。
今回は、そんな・・釣れるが故に、釣り人に中毒性をもたらし、思考を鈍感にするブローウィン125Fスリムというミノーのインプレをしたいと思います・・。
CONTENTS
先程まで・・ブローウィン125Fスリムのことを「魔導具」だの「オーパーツ」だの「妖刀」だのと散々揶揄して、このミノーは人をダメにする・・と否定的な言語を述べていますが・・。
ブルーブルーさん・・。
本当にごめんなさい・・。
実際にめちゃめちゃ使い込んでいるルアーで・・。
このルアーの《使い勝手の良さ》や、このルアーの《強さ》といった性質を充分に理解した上で揶揄しておりますので、アンチ寄りの記事ではないのでお察し頂ければ幸いです・・。
補足になりますが、釣れるが故に・・その依存性が非常に高く・・。頼るが故に・・釣り人が何も考えずにこのルアーを選ぶ・・ことから、タイトルにも表記したとおり愛を込めて《魔導具のようなルアー》と揶揄しております・・。
このルアーが、魔導具と呼ばれているブローウィン125Fスリム・・。
正直・・真正面からこのルアーについて素直に書いてしまうと、ただの面白みの欠片もないヒットルアーの紹介となってしまうと思われたので、少しでも面白い感じで記事を書いてみたくて、心を込めてかなり斜めな感じで揶揄ってしまいましたが・・。
それくらい、批判する点が極めて少ない、完成度の高いルアーで、みなさんがお買い求めになる理由も充分理解出来るし、現時点でも需要と共有のバランスが取れていない理由も凄く分かるルアーです・・。
そんな、ブローウィン125Fスリムのスペックはコチラ・・。
- メーカー :ブルーブルー
- 全長 :125mm
- 重量 :14g
- タイプ :フローティングミノー
- レンジ :20〜50cm
- アクション:ウォブンロール+S字
- フック :#6✕3
- リング :#3(おそらく)
ヒラスズキ釣りで使うフローティングミノーの中では、かなり軽い部類に入るルアーで、他社さんにもスリム系のミノーはたくさん揃えているところではありますが、他のスリム系ミノーにない特徴があるので・・。
次の章では、そんなブローウィン125Fスリムがヒラスズキ釣りにどれだけ適しているのか・・いろいろと書いてみようと思います・・。
これで14g?抜群の飛距離!荒磯適性◎!
ブローウィン125Fスリムには、このシルエットの比率に見合っていないような大きめのタングステンボールが3個搭載の重心移動システムとなっており、想像のとおり14gというフローティングミノーの中ではめちゃめちゃ飛ぶルアーに仕上がっています。
また、この《ウエイトの軽さ》がヒラスズキロッドと相性が良いのか・・ロッドを曲げるようにしてルアーウエイトを乗せて飛ばすような大振りをせずとも、シャープに振り抜くことができるので、非常に精度の高いコントロールキャストが出来ます!
あまりウエイトが軽いと・・ライントラブルの原因となるのですが、このルアーに関してはそこまでトラブルが発生したようなことはないです・・。
キャストのコツとしては、サイドキャストで、出来るだけライナー軌道(高く上がらず直線的な軌道で飛ばす)でシャープに振り抜くことが飛距離・命中率を向上させるコツかと思われます!
S字スラローム+可変アクションが秀逸!
ブローウィン125Fスリムのアクションは、公式HPでは「〜ナチュラルなウォブンロールで、速いスピードからスローリトリーブまでキッチリとバランス良く泳ぎます〜」・・と謳っており、もう少し具体的にリトリーブ別に書いてみるとこんな感じでしょうか・・。
① デッドスロー
細めのS字スラローム軌道+タイトなローリング
② スロー
弱めのフラつきスライド+ローリング寄りのウォブンロール
③ ノーマル
控えめなウォブンロール
ノーマルリトリーブでもS字軌道を描く場面はありますが、それはアップ・ダウン等の流れに起因しているところが大きく関係していると思われるので、控えめなウォブンロールのみ表記することにしていますが・・。
ローリング寄りのウォブンロールだけでも秀逸なアクションで・・、ソレに加えてスラローム要素も含まれるので、スリム系ミノーの中では稀有な存在だと思います!
ブローウィン125Fスリムでキャッチした大チヌ!
こんな面白いルアーを荒磯にキャストして、流れの中をリトリーブするだけでも面白いですよね・・。
ブローウィンジャーク健在!
ブローウィンシリーズが爆発的に認知度を高めたメソッドである《ブローウィンジャーク》・・。
シンキングタイプのみのメソッドかと思われがちですが、125Fスリムにも適応可能です!
ただ・・連続的なジャーキングでは海面を飛び出してしまうので、ジャークというよりは連続トゥイッチの方がアクションを破綻させにくいので、140Sや140Jのように広範囲に左右にダートさせて・・ということは出来ませんが、ジャーキング(連続トゥイッチ)も得意なルアーです・・。
まさかのショアレッド・・。
ブローウィン125Fスリムではリトリーブの釣りで魚を掛けることが多いのですが、トゥイッチトゥイッチからのリトリーブを繰り返していたら、まさかのショアレッドが釣れまして・・。
シーバス・ヒラスズキ以外にも、なんでも釣れるルアーです・・。
コレは弱点?このルアーは人の成長を阻害する・・。
冒頭から冗談を交えながらブローウィン125Fスリムは釣れ過ぎるから釣り人をダメにする・・と言ってますが・・。
この感覚を理解してくれる人はたくさんいると思います・・。
現に、このルアーの本質に気付いていない冒頭に登場した地元の磯ヒラ師さんは、2〜3時間の釣行の中で厳冬期にも関わらず3尾のヒラスズキをキャッチしているのですが・・。
ルアーを変更する・・という選択はしておらず、終了するまでブローウィン125Fスリムを継続してキャストしておりました・・。
この日はブローウィンシリーズで秋爆した時の写真だったかな・・?
あくまでも、可能性の話ではあるのですが、ルアーローテーションしなくなると何が起こるのか・・
仮説ではありますが、
① 場がスレやすくなる・・。
② 持ち物が減る!
③ アプローチ力・組み立てる力が衰える
④ 窮地を打開するための想像力が減る・・。
②に関してはメリットだと思われますが、それ以外においてはデメリットだと思うんですよ・・。
なので、頼り過ぎることは良くないことかと思われます・・。
あくまでも、ブローウィン125Fスリムの使用は計画的に・・。
ラインシステムはフィネス寄り。太仕掛けには向いていない・・。
そもそも、「14g」という磯ヒラでは軽いミノーに該当するブローウィン125Fスリム・・。
14gのフローティングミノーでは有り得ない程に飛んで、風を切り裂くように目標地点へ到達するルアー・・。
だからこそ・・になるのですが、PEラインが風に煽られるような状況下ではラインの太さがブローウィンが向かおうと進む慣性のベクトルを失わせる要因となるので・・。
シャープな振り抜きによるサイドキャストによって失速を緩和することはできますが、このルアーをパイロットルアーとして主軸に置く場合は、PE1.5号以下を推奨します・・。
長崎・宇久島遠征にてブローウィン125Fスリムで掛けたヒラスズキ・・。
ちなみに、ブログ主は敢えて使わない・・という理由の他にPE2号をメインでやっているので、気象条件等も加味されて使用頻度が減りました・・。
ブローウィン125Fスリムが魔導具だと言われる所以・・御分かり頂けたでしょうか?(笑)
この可変アクションが・・、この大人しめなウォブンロールが・・、この使い勝手の良さがヒラスズキが口を使いやすいオートマチックな魔導具として人間の感性を取り込んでしまうのですが・・。
そんなブローウィン125Fスリム・・。
いろいろと文字数多めに書いてみましたが、あくまでもブログ主基準ではありますが、ざっくりと要点をまとめてみると、こんな感じでしょうか・・。
※1 ぶっ飛び系シンペンを星5、15g前後のワームを星1とした基準
飛距離にあっては「3」・・と、低めではありますが14gのフローティングミノーの視点で鑑みると抜群の飛距離ではありますが、全体的に考えると飛ぶ・・というわけではないのでこの評価ではありますが、アクションとレンジに関してはヒラスズキの為に生まれたルアーのように見えてしまいます。
ちなみに、ライバルルアーでクーカイスリム120Fというブローウィン125Fスリムよりも2g軽いメガバスさんのフローティングミノーがあるのですが、飛距離にあってはコチラの方が安定して飛ぶし飛距離もあって商品の供給量も安定しているので、ブローウィンのような釣りを少し範囲を広げたい・・という考えなら、クーカイスリム120Fや、ブローウィンシリーズにはないクーカイスリム140Fというミノーを選ぶ選択肢も悪くないと思います!
従って、総合的な磯ヒラ適性にあっては「4」とという評価をつけてみました!
1.0分の減点理由としては、あくまでも近距離戦最強のフローティングミノーという攻める面積の狭さと、大型ヒラスズキを相手に果たして戦えるのか・・というフックの脆弱性でしょうか・・。
大型を掛ける日に備えて・・。
万全の想定を・・。
そんなブローウィン125Fスリムを一言でまとめるなら・・。
依存性の高い中毒性のあるフローティングミノー・・。
釣りが上手い下手い問わず魚からの反応を得やすいルアーです。
これで釣れたからって誰も褒めてくれないルアーであり、これで釣れなかったら言い訳の弁解もないし、これでダメな状態で別のルアーで誰かが釣った場合・・メンタルにダメージを受けやすいルアーだと思います・・。
パイロットとしてもフォローとしても切り札としても使えるルアーですので、使ってみてはいかがでしょうか・・。
それではまた今度・・。