みなさん、こんにちわ・・。
2023年はコモモⅡ(アイマ)やフィードシャロー(タックルハウス)、リッパー(アイマ)やキリンジ90(メガバス)といった、ウェイク系ルアーの使い方を大きく・・そして深く学ぶことができ、ヒラスズキ釣りにおけるシャロー系ルアーの重要性を認識したシーズンとなり・・。
2024年もシャロー系ルアーの幅を広げようとウェイク系以外のシャロー系ルアーに手を伸ばそうとしているブログ主です!
強力な手札を増やしたい!
2023年、コモモⅡにてキャッチした対馬ヒラスズキ・・。
そんな感じで、1月という厳冬期を・・。
ヒラスズキの適水温と言われている「水温16℃」という基準値を下回り、ヒラスズキの産卵期も相まって低活性状態が継続するでろうこの時期に・・。
果たして・・、11月・12月と同じように1月にもサブサーフェスのレンジにヒラスズキが反応してくれるのか皆目検討がつかず。
真冬のヒラスズキを掛けたことがほとんどない事実も加わって、アプローチの傾向や特徴についても定かではありませんが、継続して、この時期も・・いろんなルアーを分析しようと企んでいる今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
タイトルのとおり、今回は3代目へとフルモデルチェンジを果たした「コモモSF125」というルアーについてインプレッションをしようと考えているのですが・・。
ヤズをキャッチした後の3代目コモモSF125のシルエット・・。
みなさんはコモモSF125というルアーが・・。
2022年の9月に2代目から《3代目》へとリニューアルしたことをご存知でしょうか?
アイマのヘビーユーザーであるブログ主・・。
もちろん発売月に3代目コモモを購入することが出来まして、いろいろと試しているところではあったのですが・・。
どうしても、身体に・・脳内に染み込ませ、使い慣れた2代目コモモの残像を払拭することが出来ず・・、なかなか3代目コモモに日の目を見させることがなくて・・。
2代目の方が・・。
使いやすくね??
それが誤解であるということに・・いえ、それぞれに良さがあるということに、そして・・3代目の《素晴らしい部分》を1年もの間見ようともせず、見出せずにいた自分が悪いのですが・・。
荒磯で継続して2代目・3代目をそれぞれ使っていくにおいて、ゆっくりとではありますが、それぞれの良いところや悪いところも徐々に理解するようになり、状況によってはどちらかの方が勝る場面も分かってきて・・。
本当にかなり遅れてしまいましたが、3代目コモモの良い部分を駆使してヒラスズキをキャッチすることが出来まして・・(汗)。
1年ほど前から「いつか3代目のインプレ書きたいなぁ・・」と思っていた案件に取り組むことが出来、インプレする次第です!
厳冬期、3代目コモモSF125でキャッチしたヒラスズキ・・。
この記事では、3代目へと進化したを果たしたコモモと2代目の旧コモモを比較対象にして解説しながら、磯ヒラにおける適性を書いていこうと思います。
CONTENTS
1998年・・「シャロープラグの金字塔」として誕生した初代コモモSF125・・。
当時のブログ主は、中学生や小学生の頃でしょうか・・。
当時はシーバス釣りに興味を持っておらず、ブラックバスばっかりやっていた頃でしたので、全く初代コモモについて知る由もない状況でしたので、僕が知っているのは2代目からになります。
2代目コモモのシルエット・・。
そんな2代目コモモSF125・・。
初代に比べると飛距離性能が向上し、2010年にさらに釣れるルアーとして進化を果たしたコモモを駆使して、たくさんのシーバスを釣らせてもらったのですが、12年の周期を経た2022年に3代目へとバージョンアップを遂げることになりました。
3代目コモモの基本スペックはこんな感じで、2代目にくらべると2g増量で見た目がファットになった印象・・。
- メーカー :アイマ
- 全長 :125mm
- 重量 :18g
- タイプ :フローティングミノー
- レンジ :5〜50cm
- アクション:ウォブンロール
- フック :#4✕3
- リング :#3
2代目コモモと比較してみると、メーカーと全長といった同一する項目については割愛するとして・・。
基本スペックにそれなりの変化がありました。
項目 | 3代目コモモ | 2代目コモモ |
重量 | 18g | 16g |
レンジ | 5〜50cm | 0〜30 |
フック | #4×3 | #4×3 |
リング | #3 | #3 |
重心移動 | MRD(マグネット) | タングステンウエイト |
リトリーブ | 超低速〜ノーマル | 低速〜ノーマル |
浮力 | 浮きやすいSF設計 | 浮きにくいSF設計 |
大きな違いとしては、「ヘッドの形状」と「重心移動機構」でしょうか・・。
まず、ヘッドについてですが、初代・2代目とフラットな平面ヘッド形状でしたが3代目からはコンケーブ(窪み)形状のヘッドへと変わり、重心移動はタングステンボールからマグネット機構(MRD)へと更新されました。
これにより、「シャロー性」と「遠投性」を両立したシャローランナーへと仕上がったとのことです。
そんな3代目コモモの良いところを、次の章で書いてみることにしました!
MRD化された恩恵は荒磯において本領を発揮する!
2代目コモモではタングステンボール搭載の重心移動システムを採用しておりましたが、3代目からはマグネット式(MRD)重心移動システムに進化。
正直なところ、僕としてはキャストの抜け感がタングステンボールの方が好きで、普段使っているルアーになかなかマグネット式のミノーを使っていない・・という理由だと思うのですが、マグネット式を忌避していた傾向があって・・。
それが3代目を敬遠していた理由にもなるのですが。
マグネット式の良いところは、立ち上がりのレスポンスの早さで、タングステンボール式は重心を戻さないとアクションしてくれないのに対し、マグネット式は着水直後からアクションすることが可能です。
2代目コモモは水平姿勢より、やや頭が下がってウェイトが戻る仕組みになっているのですが、荒磯においては爆風や高い足場でアプローチしなければならない時があり、そのような状況でタングステンボールを元の位置に戻すのは至難の業。
・・と言いますか、着水地点から離れた時点でウェイトが戻るので、着水地点からアプローチが始まるような状況では見切られる可能性が高く、せっかく釣れた魚が釣れなくなっているんじゃないか・・と思えるようになりまして、このような状況においてはマグネット式が有利なんじゃないかと考えるようになりました!
従って、直線的なアプローチではなく、立ち位置か左右の直角の向きに風を使って流したい場合やダウンクロスの場合なんかは着水直後から重心が戻っているマグネット式の方が優秀だと思います!
アクションしている・・という安心感は集中力にも繋がる!
先程にも書きましたが、3代目コモモとなってヘッド形状がコンケーブ(窪み)状のヘッドへと変わり、水を噛む表面積が増えたことで超低速域のリトリーブでもアクションするようになりました。
例えるなら、常に流れのある状況でアップクロスならラインがカーブを描くだけで泳いでますし、強風でラインスラッグが煽られているだけでも泳いでます。
つまり、流れや風のある状態なら巻かずとも泳ぐように設計されており、マグネット式重心移動システム(MRD)と相性が良く、荒磯において3代目コモモが海面を滑っていない限りはアクションしていると考えていて大丈夫でしょう!
スナップが取り付けにくい・・。
初代、2代目と平面をカットしたかのような平面リップをしていたコモモですが、3代目となってエリテンのようなコンケープ(窪み)形状のリップとなっております・・。
これにより、超低速でもしっかり泳ぐ性能を手に入れた3代目コモモですが、窪みの中心にラインアイが設置されてあるので、スナップの形状によっては接続が出来ない現象が生まれ、僕のように長細いスナップを使用しているアングラーは接続さえできない可能性が浮上します・・。
真上から見たラインアイ・・。
接続しにくい・・。
3代目コモモのコンケープリップとラインアイ・・。
その結果、ラインアイにスプリッドリングをかまして、そのリングにスナップを接続して使っているので、もう少しラインアイを大きくしてくれれば・・と思うところです・・。
こんな感じで使ってます!
飛距離が向上したと言うが、荒磯では・・。
公式HPでは、2代目と比較して7〜8mほど平均飛距離がアップしたと謳っておりますが、それはあくまでも無風若しくは微風の条件なのでしょう・・。
荒磯の強風〜爆風条件では、2代目よりもファットなシルエットが影響して、すぐに失速して風に負けるミノーです・・。
正直なところ、飛距離+キャスタビリティの観点だけなら、2代目の方が強風適性は高いと思います・・。
SF(スローフローティング)の範囲では高浮力・・。
スローフローティングとは、ゆっくり浮き上がることを意味するのですが、2代目と比較すると3代目の方が浮力が高く浮上しやすい特徴があります。
言語で説明するなら、2代目の方がサスペンドに近いスローフローティング設計だったので、3代目になって本来のスローフローティングの定義に戻ったと捉えた方が良いのでしょうが、あの浮力感が良くて使っていた僕としては、結構勝手が違って別のルアーに思えてしまうイメージです・・。
その分、2代目よりも超低速領域にも水を噛んで泳いでくれるので、《風を使って巻かない釣り》や《ドリフトで流す釣り》においてはどちらも同じようなレンジを海面に浮上することなくヨタヨタ泳いでくれるのですが、3代目の方が微風や流れが弱い時には浮上しやすいので、残念に思いました・・。
2代目にあったイレギュラーアクションが少ない・・。
これにあっては、MDR化されたことによる弊害・・と呼ぶべきなのでしょうが、磁力の力でしっかりと元の位置に重心が戻ってしまうため、2連3連のウエイトボールがブレたりしないので、スライドしたりS字を描いたりといったイレギュラーアクションが少ないように感じます。
2代目コモモのイレギュラーアクションで引き出したヒラスズキ・・。
逆に言い換えれば、3代目の方が安定している・・という意味にもなるので、このようなイレギュラーアクションを生み出すには意図的な操作を行い、イレギュラーを生み出す必要があると思います!
コモモの特徴である「リップレス」という形状に・・、3代目からMDRシステム採用となり重心移動が「マグネット」化されたことにより、この2つで該当する類似ルアーとしては、シマノさんのゴリアテハイでしょうか・・。
僕の周りでは梅氏さんが、このルアーをモノにしていますので、釣果写真を拝借・・。
梅氏さんがゴリアテハイにてキャッチしたヒラスズキ・・。
ジェットブースト搭載となったゴリアテを使ったことがないので、どちらが秀逸か・・といった比較は出来ませんが、スペックを見る限り似たようなルアーかと思われます。
ただ、どちらのルアーもコモモSF145とゴリアテハイ145Fというワンサイズ上のタイプが存在するのですが、こちらにあっては、コモモにあっては旧のままのタングステンボールの重心移動に対し、ゴリアテハイの方はジェットブーストとなっておりますので、ワンサイズ上の使い勝手の差は大きい・・と感じています・・。
ちなみに、ゴリアテハイの旧タイプ「ゴリアテ」ですが、固定重心で飛ぶミノーではありません。
よって、中古でゴリアテハイを探している場合はロゴやミノーを降って重心が移動するorしない・・を確かめておきましょう。
3代目コモモSF125のインプレッションはいかがでしたか・・?
公式HPのスペック欄の推奨エリアに「磯」が含まれていないので、もしかすると偏った使い方をしているのかもしれませんが・・、しっかり荒磯においてヒラスズキを釣ることが出来ました!
3代目コモモSF125でキャッチしたヒラスズキ!
とりあえず、長ったらしく書いてみましたが、凝縮してまとめてみると、こんな感じ。
・ 良いところ
★ MDR化により、着水直後から泳ぐ!
★ 高い足場からでも風さえあれば手前を攻められる!
★ 超低速で泳ぐ⇒流しやすい◎
・ うーん・・なところ
○ スナップが接続しにくい・・。
○ 横風の影響を受けやすく、コントロールしにくい・・。
○ 2代目より浮きやすい・・。
○ 2代目よりイレギュラーアクションが少ない・・。
タングステンウエイトボールの重心移動システムから、MDR化されたことにより、2代目コモモでは使いにくかった状況で使いやすくなったり、その逆で2代目コモモの方が良い部分もあったり。
全てにおいて3代目の方が優秀かと言われれば、そういう訳ではない・・という印象ではありますが、現時点での僕の価値観の中では総合的に鑑みて3代目コモモの方が荒磯適性は高いと思います!
そして、総合評価はコチラ・・。
※1 ぶっ飛び系シンペンを星5、10g前後のワームを星1とした基準
飛距離にあっては、飛行姿勢はかなり良いので風の影響さえなければ2代目よりも飛ぶのだろうと推測できますが・・。
あくまでも荒磯での評価で、2代目と比べるとややファットなシルエットになっており、これにより風の影響を受けやすく失速して飛距離が伸びにくいので、星2.5とミノーの中でもそこまで飛ぶ部類のミノーではないと思います。
ちなみに、荒磯条件での飛距離のみの評価なら2代目の方が飛びます!
アクションは王道系のウォブンロールで、超低速域でもローリング寄りのアクションをするので、風とラインスラッグを駆使した《巻かない釣り》に向いており、2代目コモモと同様に《流す釣り》にも向いているので、使い方の自由度がかなり広いと思います!
従って、総合磯ヒラ適性にあっては、星「4」・・。
そんな、3代目コモモSF125を一言でまとめると・・。
近距離特化型の《巻かない》シャローランナー・・。
そう思います。
是非、コモモの威力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
それでは、また今度!