みなさん、こんにちわ・・。
年末の宮崎遠征において、チキン南蛮に目を奪われ過ぎてしまったことで、辛麺を食べ損ねて福岡に戻って以降・・。
Mニキのラスト宮崎の昼食・・。コッチ食べれば良かった・・。
桝元さんをはじめ福岡で食べられる辛麺屋さんにちょいちょい足を運んでいるブログ主です。
∪さん・・辛麺・・。
美味しいっすね・・。
辛いものを好んで食べられなくなってしまった、高校時代の《ある日》・・。
あれから、約20年もの間、人生の大事な時に「こんにちわー」と発現するお尻の病・・。
それを昨年の春に、「こんにちわー」の根源を・・諸悪の根源を、いわゆる手術という名の物理的術式によって断ち切ったこともあり、それから・・というものの・・。
今まで食べられなかった人生の空白を取り戻すかのように、赤い食べ物を好んで食べている今日この頃・・。
みさなん、釣れてますか・・?
今回は、僕がヒラスズキ釣りにおいて患っていた《シンペンアレルギー》の根治の立役者の1つであるピース100について、いろいろと書いてみようと思います!
ピース100でキャッチしたイケメン・・。
決して、初心者さんでも扱いやすいシンペン・・という訳でもなく・・。
それでいて、決して《最終兵器》的な最後の切り札・・というシンペンではありませんが・・。
使い込んで特性を理解することが出来れば、手札を広げることが可能な物凄く良いシンペンだと思いますので紹介しようと思います!
CONTENTS
ピース100との出会いは、今から10年ほど前のことでしょうか・・。
とある某河川の河口で拾いました(笑)。
なので、出会いとしては全く持って興味がなかったルアーでしたので不純です・・。
当時の状況としては、「リップ付きシンペン」・・というタイプのシンペン自体がセンセーショナルな時代で、マングローブスタジオさんのマリブ78やマリブ68が流行っていた頃でしょうか・・。
記憶が曖昧なので、誤差や時系列に前後があるかもしれませんが、そんな時代背景におけるピース100というセンセーショナルな拾い物・・。
こんなルアーで釣れんのか?
これが、僕の当時の心境だったと思います・・。
確か・・その日の釣行でピース100でシーバスが釣れたのかな・・?
ピース・・良いじゃん!
当時の僕が、具体的にピースのどこが良くて、どうやってシーバスに口を使わせることに成功したのか・・メソットや過程なん禄に推し量ることが出来ない状況ではあしましたが・・。
さらに、拾い物ということでアグレッシブに攻め過ぎてロストさせてしまった・・と記憶しているのですが。
釣れたルアー=釣れるルアーということで、それ以降・・僕のルアーボックスにはピース100が入るようになり、時間の経過と共に僕のシーバススタイルがフィネス寄りのアプローチに変化すると共に、ピース100がピース80や60やモルモ80を選ぶようになり、磯ヒラに目覚めてしまった今・・。
ピース100・・。
ヒラスズキいけるんじゃね?
ひょんなことから磯ヒラ用にコンバートされた結果、見事・・ヒラスズキをキャッチすることに成功したルアーです。
フックを伸ばされた後のピース100・・。
こんな理由で磯ヒラで使われるようになったピース100のスペックはコチラ・・。
- メーカー :アイマ
- 全長 :100mm
- 重量 :17g
- タイプ :シンキングペンシル
- レンジ :30〜60cm
- アクション:スラローム+スイング
- フック :#4✕2
- リング :#3
「攻略の隙間を埋める1ピース」
・・というコンセプトのルアーです。
確かに、シーバスゲームでは、シンペンの初手で選ぶことはなかったし、切り札的な感覚で使っていた訳でもないし・・。
どちらかというと、増水だったり流れの変化が顕著だったりするような場面の2番手3番手4番手・・という感じで選んでいたルアーだったので、このキャッチフレーズはしっくりきますし、使い込んでいくと、その理由がハッキリと分かってくると思います。
それでは、次の章でピース100の良いところを書いてみることにしました!
飛んで、しっかりスイングするS字系シンペン!
ここ最近のS字スラローム系シンペンと言えば、「スネコン」(ブルーブルー)や「ソマリ」(アイマ)といったスラロームの振り幅の広いシンペンでしょうか・・。
彼らには流れの中で、魚からのスイッチを強制的に入れる魔法のようなイレギュラーアクションが備わっているのですが、《飛ばない》・・という弱点があります・・。
これを磯ヒラで・・強風吹き抜ける荒磯で使うというのは、流しのエキスパートじゃなければ厳しいのではないかと思われるシンペンで・・。
ピース100は、そんな振り幅特化のシンペンより遥かに飛んでくれるスラローム系のシンペンです!
さらに、飛ぶタイプのスラロームするシンペンとしては、スタッガリングスイマー(シマノ)やスイッチヒッター(ダイワ)等の《飛ぶ》《イレギュラー》《流せる》という三拍子揃ったシンペンがあるのですが・・。
それらが大人しめの不規則なスラロームを描くのに対し、ピース100は明確にテールスイングしながらのS字スラロームとなるので、しっかりアピールさせた後のリアクションバイトで取りたい!という状況であればピースが活きる条件じゃないかと思います!
流れに敏感に可変する!
スラローム系シンペンの特徴でもあるのですが、流れの中に入れたり、急に流れの外に入るとスラロームが可変し、これによりテールスイングに強弱が生まれ、そのスラロームの軌道上で不規則なイレギュラーアクションが発生します。
これが、スラローム系シンペンの真髄といいますか、アプローチする為のヒントにもなるのですが、もちろん・・ピースにも当てはまり、フィッシュイーターからのリアクションバイトを誘発する、いわゆる《喰わせの間》となります。
ピース100は、感覚さえ掴めばアップクロスやダウンクロス、さらにダウンストリームでも使えるシンペンですので、流れを見極めながらしっかり流れに当てるラインコースをロッドワークで選定しながらラインメンディングすることができれば、リトリーブだけでリアクションを誘えるシンペンだと思います!
ヒットシーン動画考察(インスタ経由)
コチラは、僕のインスタの方であげた動画で、ピースを使った実釣動画です。
シンプルに言うと、直線的にリトリーブしながらも、スリッドの直上を波にあてて可変するところでステイさせて食わせの間を作ろうと思う、その一歩手前で喰ってきたヒットシーンです。
仮説ではありますが、この日・・秋爆するくらいに活性の高かった条件ということもあって、サラシの中に入れれば、どんなルアーでも反応を示したのかもしれませんが、ウネリの反転流が広がったタイミングで喰ってきたので、その直前にピースが何かしらのアクションが可変したのではないかと思います。
補足ですが、当時はそれなりの風があって、飛距離の出せるミノーの射程圏・・という感じでしたが、ミノーだと風向きと波の向きで狙いたいスリッドをすり抜けて脱線してしまうと思えたので、シンペンという重さを使ってミノーよりも直線的に引けるピースを初手で入れてみた結果、ヒットとなりました。
また・・その後、このピンではピースに反応がなかったので、タイトローリング系のマニックフィッシュを投入したところ、追加キャッチとなり、もし、マニックを最初に入れていたら2尾取れなかったのではないか・・と感じているところです。
決して、スレに強いシンペンではない・・。
スレに強いといわれているアクションといえば「微波動」・・。
僕のイメージではタイトローリング系のルアーがそれに該当すると思われ、もちろん「ワーム」や「シリコン」といった柔らかい素材を使って「柔らかい波動」を出すルアーにも、同じくスレに強いタイプだと思いますが、そういうタイプを除き、一般的にスレに強いプラグといえばタイトなアクションをするルアーだと思います。
そこで、ピース100を引き合いに出すのですが・・。
ピースのアクションとしては、S字を描くようなスラローム軌道で左右にブレるアクションですが、ヘッドの左右への戻りが鋭角なので、しっかりとお尻を振るテールスイングアクションです。
従って、ナチュラルなアクション・・とは言い難い、アピール重視のアクションだと僕は思っていて、これが冒頭に先述した《切り札的な感覚ではない》・・と記載した所以ですので、出番としてはスレる前にチョイスするのが基本ではないかと思われます。
リップ付きシンペンだけど、レンジキープに難あり・・。
リップ付きシンペンの特徴としては、リップが水を掴むことで・・、
① 引き抵抗が生まれる!
② スイム姿勢がやや水平になる!
③ 爆風でも海面を滑らない!
④ レンジキープしやすい!
・・ということでしょうか・・。
これが、リップ付きシンペンの特徴だと思いますが、ピース100は少しばかりレンジキープしにくい設計となっております。
その理由としては、その他のリップ付きシンペン(モンスターショットやガルバのこと)が中央に重心があることでローリングしながらユラユラとスローに水平フォールするのに対し、ピースは後方重心の固定重心です・・。
従って、それなりのリトリーブ領域内であれば、設計どおりのレンジを長く引けるルアーではあるのですが、リトリーブの領域の外側・・つまりスローなリトリーブではどんどんレンジが下がって磯にスタックしやすいようになっています・・。
磯用に作られているルアーではなく、これを磯で使う僕が悪いのだと思うのですが、しっかりと使い慣れておく必要があり、同じリップ付きシンペンのガルバと同じ感覚で使ってみると痛い目に遭いますので、注意してください。
大型のフックカスタムは微妙・・。
デフォルトで#4のフックを背負えるピース100。
この段階で、ヒラスズキ釣りにおいては優秀・・と言えるフックサイズではありますが。
対大型ヒラスズキにおいては、さらに大きなフックを背負える方がやはり良い・・。
そう思って、フックカスタムを実践してみたところ、3番のMHでは特に変化はありませんでしたが、2番のHくらいになるとスラロームの幅が狭くなって、ピースの良いところである《暴れるようなテールスイング》に陰りが見える印象を受けました。
よって、こうなってしまうと他のシンペンでも良くなってしまうので、フック同士のクリアランスに余裕があるから・・といって、大きな番手を背負わせるのはピースの特徴を消すことに繋がるのでは・・と思います。
スタッガリングスイマー
スラローム系の元祖と言うべき存在でしょうか・・。
昔からワスプとか、ハニトラとか、オグルとか・・スラロームするシンペン系は常にありましたが、そんなシンペンとは見た目が全く違う、これで釣れんの?と思えるようなシンペンです・・。
一度、廃盤になった後に復刻・・。
僕が使っているのは、その復刻盤のスタッガリングスイマー(ARCと表記しているタイプ)にはなりますが、釣れるシンペンです・・。
ちなみに、ジェットブースト化(表記が変わっただけ)されたスイマーには「ES」(エクストラシンキング)モデルが登場しており、荒磯で使ってみようかな・・と企んでいるところ・・。
ピースと違って、スイマーやスイマーのような感覚で使っているスイッチヒッターにはリップが付いていないので、シルエット的には類似している訳ではありませんが、使い方はスイマーと類似していると思います。
(※ スイマーの方が大人しく終盤の手札としても使えます。)
フリッド90S/フリッド125S(ブルーブルー)
こちらのルアーも、スレに強いシンペン・・というよりは、派手なスイングアクションのシンペンになり、ピースと同じく《流れに当てる》ことを得意としているシンペンです・・。
何度か、磯で使ってますが・・キャッチまでは至らず、2〜3度ヒット(結構大きめのヒラスズキ)までは持ち込んでいるのですがバラしてしまうので、もう少し使い所を考えて、しっかりキャッチさせたいところ・・。
ピースと違ってS字+スイング系・・ではなく、スイングし過ぎてスラロームを描いているようには見えないシンペンになりますが、スレに強いシンペンではない・・という共通点から類似ルアーとしてピックアップしてみました!
ちなみに、フリッドの方が表層を引きやすく、ぶっ飛びます!
ピース100のインプレはいかがでしたか?
あくまでも、荒磯における僕の視点で書いたものですので、偏りのあるインプレッションとなっているとは思われますが、まとめてみるとこんな感じでしょうか・・。
・ 良いところ
★ 流れに当てるだけでイレギュラーアクション!
★ フックがデフォルトで#4!
★ コントロールキャスト◎
・ うーん・・なところ
○ レンジキープ△
○ フックカスタム△
良いシンペンなのですが、使い方がミノー的と言いますか、リアクションを誘って喰わすようなルアーだと思うので、このルアーを最終的な切り札として思わないことが釣果に繋げる1歩だと思います。
そんな、ピース100の総合評価はコチラ・・。
飛距離にあっては、17gのシンペンとしては結構飛ぶ部類に含まれるシンペンで、命中精度も高く中距離範囲の射程圏をしっかりカバーするルアーです。
アクションは規則的なS字スラローム+テールスイングですが、このアクションを崩すイメージを持ってアプローチすることが良いのかなぁーと思います。
リトリーブはデッドスローの領域でレンジキープの調整が難しい速度がありますので、しっかり使い込む必要があると思います!
総合磯ヒラ適性にあっては《3.5》・・。
良いルアーなんですけど、浮遊感を出しにくいところで減点と考えてます。
そんなピース100・・。
一言でまとめてみると、
中距離攻撃型シンペン・・。
そう思います。
是非、攻めの姿勢でアプローチをする場合にピースをチョイスしてみてはいかがでしょうか・・。
それでは、また今度・・。