【2024年8月×シーバス】ドラマティック・アイロニー

時は8月・・。

《ちゃんとした釣り》・・をしたのは何時ぶりだろうか・・。

※《ちゃんとした釣り》・・大いに悩み散らかして、右往左往の試行錯誤の末に迷走or大いなる経験を得ること・・。いわゆるフルボウズ。

ざっと回顧したところ、5月に挑んだヒラスズキ釣行以降・・、僕は《ちゃんとした釣り》をやっていない・・。

あの頃は、まだ・・程よく暖かくて心地よかった日差しは、溶けるのではないかと思えるほどの気温と凶暴な日差しに変わり、この時期にわざわざ再始動しなくても良いのではないか・・と、一瞬だけ怯んでしまったが、正直遅いくらいだ・・。

燃え尽きて空になった心(容量は自分でも分からない)は熱量を取り戻し満たされ過ぎてオーバーフローを続けているし、あの頃に病むほど荒廃したメンタルも落ち着きを取り戻し通常メンタルにまで戻った。

今回は、ようやく・・。

ようやく重い腰を上げて、スズキを狙いにエントリーしたので、いろいろと書いてみようと思う。

釣行記録:湾内ナイトゲーム

初めてのバイク釣行・・。

ハンターカブに釣り竿置きのカスタムをしていないので、背負ったリュックにロッドを差し込む少年チャリンコスタイルで出発・・。

道中、タモを忘れた(そもそも、バイクスタイルの場合は、どうやってタモを持ち込んでいるのだろうか?)ことに気付いたので、タモを使わないフィールドに自動的に制限されてしまう・・。

車だったら、車内に放置で良かった分・・ちと勝手が違うな・・と思いつつ、タモを使わなくても良い湾奥フィールドへ到着し、スタートフィッシング。

ベイトは昨年どおりのトウゴロウイワシとエンピツサヨリ。

それに、チラホラと大型のサヨリが回遊(群れてはいない)していて、生命感は漂っているものの潮止まり間近ということもあって、スズキの生命感はゼロ・・。

これは、サヨリパターンか?

とりあえず、引き波系のルアーで探ってみるか・・。

先発はガボッツ90・・。

反応がなかったので、コモモSF−95スリムでレンジを少し下げつつ、サヨリのシルエットに近づけてサーチしたものの反応を得ることがないまま、早々に潮止まりを迎える。

潮が動くまでは釣れないだろう・・。

潮が動くまでは、ふとした瞬間に「このルアー良いのでは?」・・と、思い出せるように一つ1つのルアーに触れながら、いつでも手札を出せるように情報をインプットしておくことにした。

状況が動いたのは、そこから1時間が経過した頃・・。

ようやく、下げの潮が少しだけ動き出した兆し・・潮目が発現し、緩やかに蛇行しはじめた。

水温30度(ちなみに気温は29度)・・。

こんな水温でも、スズキがいるのか知りたい・・。

ご法度な気もするが、小さめのルアーで探ることにした。

ルアーはスネコン50S・・。

牡蠣瀬の駆け上がりをなるべく長くトレース出来るようなラインコースを選んでデッドスローで引いていたところ、ピックアップ寸前にヒット・・。

マイクロさんではありますが、スズキがいることが分かって、少し落ち着いたのは事実・・(汗)。

雑念が去ったこともあり、ここから先は、じっくりとアジャストに向けて思考を働かせていこうと思う。

約1時間ほど無反応・・。

まだまだ手札はあるけれど、流れが大きく効き始め、状況が大きく変わってきた。

今まで積み重ねてきた情報を一度リセットせざる得ないくらいの変化に、「ここが1番の勝負どころ・・」という直感が集中力を底上げする。

多分、この流れでダメだったらダメなのだろう・・。

そうこうしているうちに、流れのモヤモヤとは違うモヤモヤが現れた直後・・その周辺でボイル・・。

散り散りに逃げ惑うエンピツサヨリ・・。

今日初めてのスズキの反応・・。

ガボッツ90をチョイスする。

理由は、弱い波動だとスズキが気づいてくれないだろうという理由・・。

アップクロスにキャストして、その途中にある橋脚のキワをなぞるように調整し、流れに乗せて放置していたところ、クソでかい吸い込み音!・・しかし、掛からず・・。

それから20分後・・。

ガボッツ90継続・・。

今度は橋脚の反転流に入ったところで、ステイさせた2〜3秒後くらいに再び水面爆発・・。

しかし、ラインテンションは緩いまま・・。

またしても誤爆をくらい、この日のナイトゲームは終了・・。

釣行記録:朝マズメサーフゲーム

本当は、ナイトゲームで終了・・する予定だったけど、あんな水面爆発の瞬間を2度も魅せられた僕は家に帰らずに移動し、デイのトップゲームをするべく大きく移動することに決めた。

久しぶりの釣行ということもあり、体力的にどうかな・・と思っていたものの、目も心もギラギラ・・(笑)。

おかげで、体力低下することなく朝を迎える・・。

此処での先発はアルゴ105・・。

トップに魅せられた昨年、その時のファーストフィッシュをキャッチしたのが、このアルゴ105だ。

ここ最近、全然竿を振ってないし、筋トレもしていないからか、2〜3投ドッグウォーク操作をしただけで腕がしんどい・・。

それでも、2〜3投すれば省エネドッグウォークも思い出す訳で、デジ巻きでアルゴを左右に振っていたところ「バシュ!」っと誤爆・・。

本来、誤爆しても掛かるまでアクションを続けるのが鉄則なんですがアワセを入れてしまい、この1投でこのスズキの反応を終わらせてしまう・・。

このままアルゴを続投させながら、ランガンしていたところ、水中ドッグウォーク(アルゴは時々トップ下のレンジをドッグウォークすることがある・・)させていたところ追尾している波紋があって、そのまま維持させていたところヒット・・。

しかし、掛かりが浅かったのか、それともスレ掛かりだったのか数秒でフックアウト・・。

おそらく、MH5番が推奨フックにも関わらず、ヒラスズキ仕様でHの3番のまま使っていたことが仇となったんだろう・・。

家に帰ってフックを換装しなくては・・。

アルゴに反応が無くなったので、少しだけサイズダウンしてみようと思い、シルバードック90にチェンジしたところ誤爆カウント1を追加・・。

いろいろと試してみるも、朝マズメを終えてしまったせいか、反応を取ることが出来ず、これにてストップフィッシング・・。

ガボッツのタダ巻きでは反応せず、i字系のシンペンを入れても無反応・・。

ただただ、ドッグウォークの威力を認識する釣行となった。

釣行記録:朝マズメサーフゲーム(リベンジ)

ナイト&デイの水面爆発が忘れられずに数日を迎え、ようやくエントリー出来るタイミングを迎えた。

しかし、台風の影響(台風が本土へ上陸する4日前)で強風&さざなみの予報・・。

果たして、トップゲームが通用するのか分からないところではあったけれど、とりあえず行ってみたけれど、予報どおりのさざなみ強風・・。

場所的に風下はないので、少しでもトップが出来る環境に立つべく、飛距離は落ちるが風を真正面から受ける立ち位置に入ってスタートフィッシング・・。

まだ、決して明るくないタイミングでアルゴを投げてみたけれど、アルゴがどこにいるかも分からず、さざなみにトップの良さが掻き消されているので、ブローウィン80SやコモモSF−80なんかを使って近距離に接岸しているであろうスズキを狙うも反応なし・・。

やがて、朝日が遠くかすかに見えてくる・・。

試しにアルゴに戻してアプローチしてみたところ、辛うじて視認出来るレベル・・。

しかし、波が邪魔してうまく左右に振れない・・。

もう少し安定して使いやすいトップは・・ということで、ブレ幅とスプラッシュは落ちるけれど安定して左右に首を振る忠犬シルバードック90に変更したところ、突然水面が爆発・・テンションが張らず誤爆だったので、そのままドッグウォークを継続していたら、すぐにヒット!

ヒット後のラインで伝わる重さで、それなりの大きさ(若しくはマッスル系)だと分かる魚で、同時に「久々釣った魚がランカーって最高じゃん!」なんてことを考えながら、反転されてそのまま為す術なく耐えていたらスッとテンションが抜ける・・。

これは、フッキングミス?ドラグ緩かった?え????なに?

ってか、全然寄せられなかった・・。

心臓のバクバクが止まらず、ドッグウォークが安定せん・・。

落ち着け・・自分。

しかし、時間はないぞ・・。

歌だ・・。

歌・・。

出てきたフレーズは「もしもしかめよかめさんよ・・」。

これをロッドで刻みながらアプローチしたところ、まさかのヒット・・。

そして、コイツもデカい・・。

なのに・・。

なのに、フックアウト・・。

なんだ・・本当に・・。

ドラマティックストーリーは続く・・。