ゴロタを愛しゴロタで泣く・・。
ゴロタを見ると目を輝かせ、
磯を見るとボラのような目になる・・
そんな磯ヒラ師が、マイノリティながら少なからず存在する・・。
シーバス界でいうと、サーフアングラーのようなものだろうか・・。
いや、かなり違うか・・。
言語化は出来ないけれど、兎に角・・みんな違ってみんな良い。
そんな、ゴロタ好きな磯ヒラ師(猛者)のことを・・。
我々は敬意を込めてこう呼ぶ・・。
「ゴロタの鬼」・・。
ところで・・。
そんな「ゴロタの鬼」・・と呼ばれる磯ヒラ師が、この福岡に・・九州で一番ヒラスズキが釣り難いと言われている福岡に居るのはご存知だろうか・・。
昨年はヒラスズキ仙人にお世話になり、今年はゴロタの鬼とセッションさせて頂き、良い刺激を受けているところ・・。
来年は「河童」とか「ねこ娘」とか、そんな傑物に出会うのだろうか・・と期待してはいるものの・・。
このゴロタの鬼の選ぶフィールドや気象条件・・癖が強過ぎて、正直・・意味がわかんない。
もちろん、その意味が分からないことが自分は面白いので、自分自信も楽しんでいるのは間違いのない事実ではあるが・・。
正直・・誰もが最初に入らないような立ち位置(いわゆるゴロタ)に勇み足で入る勇気よ・・。
自分からしてみれば修羅の道のように見えるのに・・。
しっかりと、結果を出す・・。
もう、意味が本当に分からない・・。
とりあえず、しっかりと勉強(盗み見)だけはさせてもらっているので、これがいつか自分の血肉になれば良いな・・とは思ってはいるものの、ゴロタの鬼にレクチャーを聞いても、しっかり言語化してくれないのが玉に瑕・・。
この人・・もっと世の中から断然評価されるべき人なんだと思うけど・・。
どうして、僕と同じような層に埋もれているのか分かんない。
今回は、そんなゴロタの鬼と再びセッションしてみたので、いろいろと書いてみようと思う・・。
釣行記録:爆風と今季初のウネリ(大)に苦戦・・。
パウパトシール・・。
貼ってましたっけ?
確か、純正のRBBヘルメットかっけぇーと思っていたのが前回の釣行だったので、パウパトシールは貼っていなかったはず・・。
娘に貼ってもらいました!
カッコいいでしょ!
・・・・・。
カッコいいかどうかは置いて・・やはり、ゴロタの鬼の殊勝なセンスは到底凡人には分からない・・。
ヒラスズキをはじめて4年目・・。
ヒラスズキ釣りは、変態が集うような世界なのだと改めて思う・・。
話は釣行記録に戻し、この日のライバルは4人・・。
我々含めて3組が良い場所を求めて陣取り合戦を行う熾烈な行軍が始まるか・・と思いきや、さすがゴロタの鬼・・いや、最上級の敬意を込めてパウパトロール師匠と呼ぶことにしよう。
そんな彼はライバル2組とは全く違う方向に足を進めた・・。
おかげで、熾烈な場所取り合戦をしないで済むことや、これから始まるであろう高難易度なフィールド設定の期待にウキウキで道中を進むことが出来た。
そして、我々が到着したのは見渡す限り誰もいないゴロタ・・。
瞳が煌々と輝くパウパト師匠・・。
我々の戦いがスタートする・・。
初手はsasuke140真裂波・・。
モニタールアー・・。
先発から自分のリズムを崩してアプローチすることに、容易に後の迷走を想像出来るが、モニターになったからには結果を出したい・・。
強風の向かい風のゴロタにてスタートフィッシング・・。
自分が3投くらいしたタイミングだろうか・・。
第1投にてメバルっぽいアタックを知覚したものの針掛かりせず、粘るか早々にランガンに出るか考えていたら、パウパト師匠のロッドが曲がっており、キャッチに成功していた・・。
いくらなんでも・・。
疾すぎねぇか・・。
遠くからでも分かるヒラスズキのシルエットに心に火がつくものの、やはり・・あんなドシャローのゴロタで魚を出せてる意味が分かんない・・。
最初に入った立ち位置に見切りをつけて、パウパト師匠から離れる方向にランガンに撃って出るも反応はない・・。
良さげな小磯を見つけて真裂波を通しても反応はなく、戻りながらゴロタを撃ちつつ、パウパト師匠のもとに合流しようとしてたら、またロッドが曲がっており立て続けにヒラスズキをキャッチしている・・。
なんなんだあの人・・。
まさに無双と言っていいだろう・・。
序盤が終了した頃合い・・。
合流した段階で、すでに3キャッチ・・。
圧倒的過ぎる・・。
現在ボウズにかこつけて、甘えてパウパト師匠の立ち位置から撃って出たが、まずPE2.5号を背負わせている段階で、師匠の言うピンまで届かない・・。
諦めて師匠を追い抜いてランガン再開・・。
その途中で、1組と遭遇し挨拶がてら状況を聞かれたので、「相方が3尾・・自分はゼロです」と答えたところ驚かれる・・。
そりゃ、そうだよな・・。
なにせ、ゴロタだぜ・・。
続いて、もう1組と遭遇・・。
同じくノーバイトのようで僕(もちろんノーバイト)は安堵するところではあるが、やはり・・この状況で3尾の釣果に驚愕された・・。
中盤まで、何も反応を出せずに終盤を迎える・・。
潮位が下がり切り、サラシが停滞し始めた・・。
ランガンしつつ、sasuke140真裂波で釣りたい・・という欲のせいでリズムが崩れていることは間違いないものの、今さらリズムを戻すのは至難の業・・。
釣果は捨てて、sasuke140真裂波縛りで、このルアーを使い込むことに決めた。
とある小磯に足を進める・・。
どこかで見覚えのあるような背のサラシ・・。
もちろん、底の地形は全く違うから、既視感だけなんだけど、サーチがてら1m単位で刻みつつ、波の間隔が狭いので、しっかりとサラシが広がるまで待って真裂波のボディに流れが当たるように流していたらヒット・・
とりあえず一矢報いた・・。
今日はフルボウズだろうから、思い出作りにキレイな野花にうっとりしていた時間が悔やまれる・・。
パウパト師匠へ報告しつつストップフィッシングの時間などを決めていたら、なんだかさっきまでガチャガチャのサラシがさらに停滞しているように見える・・。
そこのサラシで出してくださいよ!
簡単に言う・・。
この波と風・・真裂波でいいや。
刻みつつ、流しの角度も刻み終え、9投はキャストした。
もう、此処で自分に出せることはないだろう・・。
自分(巻き)には出来ないが、真裂波のリアクションなら・・。
普段、波を切りながらリトリーブするが、アレンジ・・。
あっという間に流し終わってしまうのが弱点だけど、ラインを波に入れてイレギュラーを入れてみた・・。
ラインが張って、このアプローチの終点・・ダウンストリームに達した瞬間にヒット・・。
やった!!
しかし・・エラ洗いでフックアウト・・。
キャッチは出来なかったけど、パウパト師匠にその瞬間を見せることが出来たからいいか・・。
これにてストップフィッシング・・。
初場所・・そして、癖強なフィールドに連れてきてもらいありがとうございました!
それでは、また今度・・。