厳冬期の終わり・・。
それは、始まりでもあり、我々の世界の瞬間が切り替わるターニングポイント・・。
今・・僕は、そのターニングポイントの瞬間を、この目で見定めようと・・メンタルの疲弊と体力の消耗を度外視して、圧倒的な負け越しの連戦の最中に身を投じた結果、そこそこ辟易としている訳であるが・・。
もちろん・・そろそろ、限界である。
この厳冬期・・釣れるか釣れないか分からない状況で1尾を引き出す所業は、9割の後悔と1割の充足感・・いや、充足感なんてものは一瞬で、そんな充足感を満たそうとは思っていないから、9,9割の失敗と0.1割の成功の上に成り立っていたような穿った世界に身を投じ続けるのは、ひどく厳しい・・。
もちろん、この厳冬期の・・この徒労にも似た苦労の積み重ねが決して無意味ではないことを知っている。
しかし、今・・僕が欲しいのは光だ・・。
ターニングポイントを求めている。
釣れることは嬉しいが、もはや経験値にすら成り得ないターニングポイントを・・。
そんな、春・・。
ようやく、《悶絶の春》(水温が上がりそうなシーズンにも関わらず、雨が降ることで水温が上がらない福岡の通年行事。春のモラトリアムのこと・・)を抜けて、西風が吹いた。
そう・・西風は、停滞曲線の海水温が爆上がりするターニングポイント。
昨年からデータを取っているから分かる、この遅すぎる今年のターニングポイントの到来は、果たして爆発を伴う有効打となるのか、磯へ行ってみたので、いろいろと書いてみようと思う。
釣行記録:前半
2025年の厳冬期・・。
それなりに釣果を出せている近所の地磯に入ってみる。
頬に当たる温い風が春を予感させ、EASYな予感を彷彿とさせるものの、ノーバイト・・。
水温が11℃弱・・。
昨年の地磯の水温よりも1℃は低い・・。
キビナゴが至る所に出現していることは情報として知っているが、ベイトよりも水温なのだろうか?
時はアフターシーズン。
シーバスがハクやバチといった軽いモノを食いながら産卵後の体力の回復を待つのなら、ヒラスズキだってそうなのかもしれないな・・。
考えが足りない。
もっと仮説を考えなくては・・。
地磯の春は、もう少し先か・・。
というか、うちの地磯が春を迎えた頃には時化なくなるんだが・・。
釣行記録:後半
地磯からの地磯・・というプランも良かったが、明らかな春の兆しがあったので、離島を調べることにした。
複数の磯ヒラ勢を確認。
そして、港内付近でキビナゴ・・。

― キビナゴが数週間に渡り留まっているらしい・・。 ―
しかも、大量接岸・・。
港内側では、サワラが釣れているようで、おそらくスズキも付いているだろう・・。

― 海底が見えないほど、キビナゴに覆われた堤防の真下・・。 ―
つまり、ベイトの春は到来・・。
これほど、ベイトが入っているなら港内でデイシーバスという感じで凪ヒラを狙った方が良い気もする・・。
現に、何かがボイルした・・。
凪ヒラ・・。
しかし、求めているのはロックショア・・。
意志は曲げられない・・。
とりあえず、他の磯ヒラ師が入った後にエントリーするから後攻の展開だろうか・・。
いざ、スタート・・。
最初のフィールドでは、反応を得られず、自分のオーソドックスなアプローチをやめて、冬のやり方で攻めていくことにする。
2箇所目は、ちょいと風裏の小規模サラシが幾つか溜まるようなフィールドに入る。
近距離戦ではエリア10やソマリ90なんかを使いながら、中距離戦ではスイッチヒッターやクーなんかを使い、遠距離戦はトライデントやモンスターショットなんかを使いながら、キャストを抑えてじっくりと探りを入れていくも無反応・・。
3箇所目のドシャローゴロタポイントに入って、あの手この手を駆使するも不発・・。
帰りに、この日に入っていた2つの磯ヒラ勢と情報共有したところ、不発だったらしい・・。
どうした福岡・・。
単に僕の技量不足か・・。
それでは、また今度・・。