磯靴(マズメのフェルトスパイクシューズ)に、サロモンの「クイックレース」を採用してみる・・。果たして、ロックショアという過酷な環境にも適応するのか・・。

4月に入り、なかなか時化なくなった福岡・・。

そんな状況でも時化日(微サラシ含む)はもちろんあるのだが、仕事や家族行事・・に阻まれ、さらに・・行ったら切れ藻地獄が待ち受けていたり、行ったら濁り地獄が待ち受けていたり・・。

そもそも、調査が好きで釣れる場所よりもマイノリティな場所に行くから、なかなか魚に出逢えない経験を繰り返していたら4月が終わってしまった・・。

時化にくくなったことも相まって・・ちょっと、暇を持て余しているので、今回は使って2ヶ月ほど経過した靴紐・・サロモン「クイックレース」のインプレをしたいと思う。

靴紐更新に至る経緯

「クイックレース」のインプレをする前に、まずは自分が「クイックレース」を試みようとした経緯について説明をしようと思う。

自分が普段履いている磯靴は、マズメフェルトスパイクシューズだ。

― 新品当時のマズメのフェルトスパイクシューズ ―

上の写真は新品当時の写真で、今現在・・履き続けて1年が経過した頃で、タングステンピンの摩耗はそこまでないが、フェルトや靴としてのダメージが激しく、自分のスタイルでは1年くらいで交換時期になるのかな・・そんな頃合いだったと思う。

釣行前・・靴紐を結んでいたら紐にダメージが入っているのを確認・・。

今日・・保ってくれたら良いのだが・・。

そんな期待と裏腹に、釣行を開始してすぐに靴紐が切れてしまった・・。

― 左下から2番目のアイレット部周辺靴紐切れた・・ ―

先日・・足を怪我したばかりで、足元については神経質になっていたので、当然・・固結びで靴紐の破断部分に応急処置を施した後に結びなおして、釣りをせずに磯から撤退することとなったのだが・・。

磯靴に信頼がなければロックショアは通用しない・・と、改めて身をもって経験することになる。

確かに、マズメの磯靴は他のメーカーの磯靴よりも紐が切れやすい・・と、購入前にそんな前評判を聞いていたが、本当にその通りだった。

そんなマイナス要素はあっても、次のシューズもマズメになりそうなくらい素晴らしい磯靴なので、靴紐が切れたくらいで信頼が揺らぐことはないのだが、問題としては《靴紐は、いつか切れる・・》ということ。

つまり、靴紐の劣化具合によりけりかと思われるが、ストックを用意していた方が安全だということに気付いたのだ。

自分調べではあるが、純正の靴紐はネットでは売っていない。

何かしら見繕ってマズメの磯靴に合う靴紐を揃える必要があった。

だったら、純正に似た靴紐を揃えるよりも一味違った靴紐を使ってみてはどうだろうか・・?

ということで、選んだのがサロモン「クイックレース」である。

サロモンのクイックレース

長ったらしく経緯を書いてみたが、ここからがこの記事の本題・・。

サロモン「クイックレース」についてである。

とりあえず、商品としてはこんなパッケージ。

― ソロモン、クイックレースのパッケージ ―

アマゾンやヤフーショッピングで1000円代で購入出来る。

普段の靴紐と違うのは、「コード」と呼ばれる靴紐に「コードロック」と「コードエンド」を取り付ける必要があることだろうか・・。

なので、商品名は「クイックレース」ではなく「クイックレースキット」(組み立て)という名前で売られている。

ちなみに、この1つのパッケージに2本のコードと2組の部品が入っているので、1足分の磯靴だけクイックレース仕様にしたいなら1つ購入すれば済む。

一応、取説も入っているが、そんなの読まずに取り付けられるほど簡単だ。

― クイックレースキットに同封されている説明書 ―

注意点としては、コードロックをコードに挿入する際は上下の向きに注意することと、靴を履いた状態で10cmほど余裕を残してカットするのだが、なるべく釣行時の足元装備の状態で調整した方が良いこと・・だろうか。

普段、厚めのネオプレーンソックスを履いているのに、調整時は薄めの普通の靴下を履いていて、何も考えずに10cmの余裕を残してコードをカットしてしまうと、その10cmで紐を足首周りのフックに掛けたり靴を脱ぐための余裕作りとして緩めたりするので、注意が必要だ。

完成した写真がコチラ・・。

― クイックレース仕様にしたマズメのフェルトスパイクシューズ ―

果たして、長さ的にハイカットでも可能なのか・・という不安はあったが、靴のサイズ26.5cmの自分の足の場合であるが、コードの長さは余った。

以下、実際に使用して感じたインプレである。

使用感インプレ

まずは耐久性について・・。

比べてもらったら分かるが、マズメの純正の靴紐とクイックレースの紐(コード)は、これほど太さに違いがある・・。

― マズメの純正靴紐(上)とクイックレースの紐(下)の比較 ―

そもそも、耐久性が低いといわれているマズメの靴紐よりも耐久性に問題ありな細身のクイックレースの紐なので、1年は無理だろう・・と思っていたのだが・・。

釣行回数10回ほどの使用であるが、ダメージを発見・・。

― クイックレースのダメージ ―

釣行回数合計17回目にて、靴紐が切れてしまった・・。

― クイックレースの紐が切れた瞬間の図・・。 ―

ということで、結論なんだけどクイックレースはあくまでもサブ・・万が一靴紐が切れた時にリュックに忍ばせている程度のアイテムになるだろうか・・。

ただ・・使用感としては、普通の靴紐だと一度結んでしまったら終わりなのだが、クイックレースの場合は一度止めた後でも引っ張って再固定も出来るし、緩ませることも可能・・。

実際に使ってみて、普通の靴紐よりもガッチリ固定されていることも分かるし、それゆえに怪我もしにくいと思えたし、普段の靴紐よりも固定感も固定する速度も早いし、各々の費用対効果の価値観によりけりだけど、損はないと思えた。

なので、釣行頻度が低い方なんかは、物凄くオススメできるアイテムだと思う。