【2025年5月×福岡ヒラスズキ③】夜明けのビート・・。

宮崎遠征を終え、それなりにやりきった感覚が身体に浸透し、心を満たしている・・。

これからしばらく・・時化ない時期に突入するけれど、もう悔いはないだろう。

課題はたくさんある。

次のヒラスズキ遠征は対馬になるはず・・。

ヒラスズキ以外にも、やらなければならないことがたくさんある・・。

ひとまず、休むか・・。

そう思えるほどに、昨冬から今まで・・福岡に固執して、継続的にヒラスズキを追い求め、楽しんできた・・。

だから、しばらくは家でダラダラしながら、「家族」と「仕事」と「釣り」のバランスを「家族」寄りに戻して、ゆっくりとマルスズキゲームに備えて準備を切り替えていこうか・・。

そんなことを考えていたら、今週の週末あたりから時化るらしい・・。

しかも、北風・・。

終焉を迎えた・・と思っていた福岡が息を吹き返した訳である・・。

予報的には、4〜5日前の段階では金曜日(仕事)から時化て・・という予報だったので、土曜日に行くか・・と思っていたら子供の運動家が重なってしまっていたので、どれだけ釣りに時間を捻出可能なのかが大きな課題だったが・・。

数日経過して、水曜日くらいにウィンディーを覗いてみると、木曜日(休み)から時化る海況に変更・・。

ブログ主
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マジですか!(歓喜)

これは、行くしかない・・。

普段・・なかなか良い方向に転じてくれない天恵に感謝しつつ、久々の「北」のウネリを楽しんできたので、いろいろと書いてみようと思う・・。

釣行記録:前半

この時期のヒラスズキは、真冬に比べるとめちゃくちゃイージーだ。

そうは言いつつも、それなりに大苦戦するのが福岡磯ヒラ事情のお約束・・。

真冬より何がイージーかと言うと、ヒラスズキが磯から抜けた・・つまり、ヒラスズキがいるorいない・・という点が段違いで本質的に違うので、イージーであると言えるし、《ヒラスズキが居る前提》組み立てていくのでシンプルとも言える。

だからなのか、メンタル的に余裕を持っている自分は、また新たな挑戦をしようと考えている・・。

それは、「ライトイシダイ」。

昨年は燃え尽き症候群に罹患して挑戦出来なかったので、虫ヘッドにカニ付けて底物を狙うアレを是非ともやってみたい自分がいる・・。

ちなみに、底物に関してはズブの素人・・。

もちろん、情報もなし。

なので、イシダイ・イシガキダイが果たして福岡の海にいるのか・・からスタートしなければならないのだが・・。

そもそもヒラスズキにあっても、本当に福岡にいるのか・・?からスタートしたので、机上の空論ではあるが、凄い遠回りになってしまう予想はあるが、それが絶対に面白いと感じている自分がいる。

とりあえず、序盤の潮位が辛うじて残っているタイミングで、最近・・確実にイージーっぽくなってきたヒラスズキをキャッチして、残りの時間をフルにライトイシダイに注ごう・・と思い、いざ・・磯に入ってみると、予報よりも波が太くて高い・・。

さらに、水質が昨日の雨のせいで濁っており、サラシが程よく溜まっている場所には切れ藻も溜まっている・・という地獄絵図が待ち構えており、これを攻略しないとイシダイ調査に乗り出せない事実に直面する。

いざ、スタートフィッシング・・。

案の定・・高確率で切れ藻を拾う状況が続き、どうにもこうにもならないので、早々に大きく場所移動してみるも、そちらも切れ藻・・。

ここで、ヒラスズキを諦めてイシダイに切り替えるか、イシダイを諦めてヒラスズキを一途にやり込むか・・の二択を迫られた訳だが、この状況を・・イージーではない状況を楽しんでいる自分がいる・・。

僕は本能に従い、まだまだ時間には猶予があるタイミングではあったが、とにかくヒラスズキを1尾キャッチするまで、自分を追い込むことに決めた。

潮止まりまで20〜30分・・。

集中は依然として続いているものの、久しぶりの福岡の太くて間隔の短いウネリに苦戦し、良いルアーが見当たらない・・。

何が最適か・・。

そんなことを自問自答していたら、潮が動かなくなったのか、体感ではあるが1秒ほどウネリの間隔が遠ざかり、しっかりセットが入るようになってきた・・。

そこで、待望の1・・・・誤爆。

反応に繋げたのは、コモモSF−125の2代目(球)。

やはり、このレンジか・・。

にも関わらず反応が出ないのは、切れ藻を拾うからだろう・・。

その後、反応が無いため、再び移動することに決めた。

移動後、高らかに宣言することにした。

ブログ主
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今日はヒラスズキしかしねぇ・・。

このハード設定感・・。

さらに、データ的に潮位が低く、上げ潮のタイミングで釣った試しのないフィールド・・。

燃える・・。

今までの自分を超える為にもアプローチを再開する。

釣行記録:後半

3箇所目に突入・・。

潮汐は潮止まりから上げに切り替わり視覚的にも潮が効き始めたことが分かる。

しかし、依然として大量の切れ藻が漂っており、大した変化は感じられない・・。

つまり、絶望的な状況は継続中だと言うこと・・。

体力的には、もう次の移動はしない方が賢明だろう・・。

もしかすると、移動することで切れ藻のないエリアを見つけられるかもしれないが、移動することで此処よりも切れ藻が滞留しているエリアに入ってしまう可能性もある。

どうして、僕が移動せずに3箇所目に固執したのか・・については、体力的な問題もあるが、①:先程・・切れ藻の中でも反応を出せたこと、②:ボウズでも粘ることで、次に活かせるデータが取れるかもしれない・・。という理由による。

選択したのは、ゴリアテハイ125F・・。

相変わらず、切れ藻を拾う作業は継続しているものの、潮の本流が効いている部分には次の切れ藻が押し寄せてくる確率も高いが、流れていく確率も高いことが分かった。

さらに、そのような流れのある部分を観察していくと、足元にはヒラスズキが付いていないことは分かるのだが、その少し先に大きめのポケット(穴)があることが分かった・・。

ここなら、足元付近だけど、ヒラスズキ・・付いてるんじゃね?

波をしっかり待って、偶然にも良いセットが入ってポケットにサラシが払い出して停滞・・。

そこをゴリアテを奥から入れてポケット直上に入ったタイミングで放置(払い出しの波をダウンストリームで受けているので、薄いレンジをキープしつつ泳いでいると思われる。)していると、水面爆発のヒット!

待望のヒラスズキをキャッチする。

― 切れ藻地獄の中から引き出した良型ヒラスズキ・・。 ―

これぞ、二兎追う者は一兎をも得ず未遂・・。

マジで危ねぇところだった・・。

ブツ持ち写真を撮りたくて、一人でワチャワチャしながら自撮り撮影・・。

― なんか違う・・。 ―

その後は、とうとうゴリアテハイが浸水によるものなのか、重心機構の破損によるものなのか、泳がなくなってしまったことにより、今回の冬〜春にかけて研鑽に研鑽を重ねてきたシャローランナー御三家(球のアイザー、磁石のコモモ、ゴリアテ)全てが永眠することになり、手札的に窮地に立たされることとなる。

それなりにルアーは準備しているが、あのレンジ・・あのアクションを出せるルアーが見つからない・・。

とういことは、新たな視点でアプローチしなくてはいけない状況で無反応が続いたので、普段・・付いていなさそうな浅いブレイクをコモモⅡで引いていたらショートバイトを知覚し、ヒラスズキが手前まで差し込んでいることを認知する・・。

このままコモモⅡ続投でも良かったのだが、1誤爆を追加したところで、何かが違う・・おそらくレンジが合っていない気がして、もう少しレンジを下げるべく、アクションは大人しめのサヨリパターンに強いルアーであるエスクリム119Fを使って反応を伺っていたところ、足元まで寄せたところで1バラシ・・さらに足元で掛けて抜き上げるタイミングで1バラシ・・。

5バイト中1キャッチ2バラシ2誤爆でストップフィッシング・・。

終盤の終盤に時合いが絡んだ運もあるが、今まで苦手としていた低潮位に太刀打ち出来る条件を発見することができて本当に良かった・・。

この時期の福岡は切れ藻で悩まされるんだな・・。

これはこれで、面白い・・。

それでは、また今度・・。