【2025年5月×福岡ヒラスズキ④】矛盾律・・。

インスタの方にも書いたが、昨秋から今春に掛けては3つの「シャローランナー」・・アイザー125FとコモモSF125(3代目)とゴリアテハイ125Fを主軸として、いろいろなシチュエーションを通して使い分けて挑んでみた・・。

この3つのルアーを使わなかった要因としては、アイザーはカゲロウと同じくたくさんの釣り人が持っているから・・という理由で、コモモとゴリアテハイは重心機構が磁石でオートマチックな操作性が気に入らなかった・・という理由になり、そもそも忌避していただけ・・という共通の理由が僕の成長を妨げていると感じたからなのだが・・。

結果、それらのルアーを集中的に使い込むことで、成長?迷走?・・しているかはさておき、磁石の利点というか球の重心機構ではできない状況を磁石だったら打破出来たり、逆に球の重心機構の方が強いシチュエーションが分かったり・・。

使い込むことで、それぞれの特質が分かり、忌避感も薄れ、それなりに手札として育ってきた感じはする・・。

今回は、そんな3つのルアーで魚を狙っていくか・・と、思いきや・・その逆。

この3つのルアーがとうとう・・壊れたりヒラマサの餌食になってしまったりして、手札として使えなくなってしまったのである。

順を追って説明すると、まず幾つかストックまで持っていたコモモがヒラマサの餌食になったりリップが欠けたりしてストックが早春を迎えたタイミングで手札消失・・。

写真は、コモモSF125(3代目)を疑いながら使い込みを始めた頃の写真だ・・。

― コモモ3代目でキャッチした、ヤズ・・ ―

その次に、アイザー125Fが浸水して本来のアクションがマイルドになる・・。

内部に水が入ることで、スローフローティング化orサスペンド化となり、これはこれで使いやすくなったのだが、内部の水が重心を戻す作業を阻害してしまうので、デフォルトよりも落ち着いたシチュエーションでしか使えなくなり、手札から消失・・。

写真は、おそらくアイザーで初めてヒラスズキをキャッチした写真だと思う・・。

― アイザー125Fでキャッチした良型ヒラスズキ・・ ―

そして、この5月・・。

とうとう、最後まで残っていたゴリアテハイも内部が浸水・・。

ヘッド部に水が溜まったのか、重心が定まらないことで安定した飛行姿勢が取れずキャストが決まらない頻度が爆上がりしたことで、手札から消失・・。

写真は、ロングステイ・・というアプローチを見つける起点となったゴリアテハイで、ロングステイで掛けたヒラスズキだと思う・・。

― ゴリアテハイにてキャッチした良型ヒラスズキ・・ ―

いろいろと長ったらしく補足してしまったが要するに、補充すれば良いものの・・、魔界に入ると同じルアー達を補充せずに次の気になるシャローランナーを揃えるだろうし、そんなことを考えながらもシャローランナーじゃないルアーを揃えてしまうだろうから、補充をせず今回の釣行を迎えたのだ。

今回は、そんな・・普段、軸として使い続けていたシャローランナーが一切ない状態に磯の上で気がついて・・自問自答しながらアジャストに向かって最善を尽くしてみたので、いろいろと書いてみようと思う。

釣行記録

今回の釣行は、出勤前の朝のみの釣行・・。

つまり、エクストリーム出社日である・・。

磯に立って、驚愕の事実を知った訳だが、ここ最近・・先発で使っていたシャローランナー系を全て失ったことに直面した訳だ・・。

つまり、何を最初に選べば良いか、よく分からない・・。

とりあえず・・というルアーチョイスをすると、痛い目に遭うのが、この地磯のヤバイところなので、それなりにスレ度を上げず・・それでいて流れの強弱や良いところを通したいので、それなりに考えたルアーチョイスが必要になる・・。

普段使っているコモモⅡとか、コモモSF125(2代目)や、その他諸々・・使い込んだルアーを使って調べることも可能なのだが、それはそれで面白みがない・・。

ということで選んだルアーがエスクリム119Fという博多湾のサヨリパターンで使っている高浮力系ミノーを選んで、使い込みからスタートすることにした・・。

飛距離はそれなり・・。

レンジもスレ度を上げない程度の浅めのレンジ・・。

引き抵抗は弱く、流れを巻き抵抗で掴むにはアクションが弱いのでイージーとは言いがたいものの、あまり動きにくいことは理解していたが、磯で使っても良き・・。

これは、サラシの中でガンガン入れて行く使い方よりは、サラシの外に入れて白泡と海の境目を海側を沿うように引いていたら、サラシ側から食い上げてきたり・・ダウンストリームのサラシの中に突入させるorさせないような場所をテロテロとステイ気味に引いてみたり・・。

言語化するならば、ブローウィン125Fスリムのような使い方が勝機のような気がする・・。

そんな感じで、残り30分ほど・・。

些細な諦めと、多少の満足感に心が包まれながらも、ランガンしつつ、今日のハイライトが脳裏を駆け巡る・・。

立ち位置的に、真っ直ぐにキャストしたら、そのほとんどをサラシのキワを引けるような場所に立って、ロッドワークでキワをなぞるようにコントロールしながら、最も良さそうな場所且つ最もドキドキするような箇所を過ぎ、次のキャストのことを考えながら、足元までゆっくりと丁寧に探っていく・・。

エスクリムが足元のダウンストリームに入って、リールの巻き抵抗が重くなり、その状況で巻きを維持すると浮上することは把握していたので、そこでデッドスローに巻きを変えてレンジを維持させてみたところガツンとヒット・・。

― エスクリム119Fでキャッチしたヒラスズキ・・ ―

マジでラッキーキャッチだけど、初めてのルアーをあーだこーだ見極めながら、ヒラスズキの生態を考慮しながら1尾を狙う釣り・・これはハマるかもしれない。

いろいろやってたら、出社時間になってしまった為・・これにてストップフィッシング・・。

ここまで、ルアーのことを考えられるようになったのは、3つのシャローランナーのおかげだよな・・。

― あの1尾は、彼らの屍の上に成り立つ・・ ―

まだまだ、ヒラスズキのことを知らないし、まだまだルアーのポテンシャルを引き出せていないし・・。

総じて、まだまだ考えるべきだし、まだまだ仮定と仮説を構築してトライ&エラーをやらないといけないけれど・・。

今回の釣行のように、いろいろ考えた結果が1尾に繋がるということを信じて、福岡地磯に固執してヒラスズキを狙ってみようと思う・・。

それでは、また今度・・。