半袖に半ズボン・・。
そんな姿で都会を歩いても・・、もしかすると外国人・・と思われてるかもしれないが、誰かが同じような服装をしているので、気恥ずかしさもない季節になった・・。
つまり、「初夏」・・と言って間違いないだろう。
そう、春が終わったのだ。
完全に、音もなく。
時化ない地獄がはじまる。
・・・・・・・・・これから僕は、福岡に固執した粘着的ヒラスズキゲームから、自分を強引に納得させながら、博多湾内に固執した粘着的シーバスゲームに移行していくのだが・・。
移行に伴う気持ちの整理が、全くと言って良いほど追いついていない・・。
これは決して、シーバスよりもヒラスズキが好きだ・・ということではなく、まぁ・・それもあるのだろうが、自分の心がヒラスズキに寄っているからシーバスをこの状態で打ち込んでも(最初の方は)楽しい・・と思えないからだと思う。
なるべく早くシーバスゲームに完全移行していく為にも・・、少しばかり・・気持ちを言語化して楔を打ち込んで、この春を振り返ってみようと思う・・。
ということで今回の雑記は、この春の収穫・・というか、記憶に残った釣行をピックアップしながら、秋冬シーズンに備えてみようと思う。
CONTENTS
この春は、春爆を経験せずに終了・・。
この春は、沖縄を除く九州の中で、最もヒラスズキの絶対数が少ないと言われている福岡で、福岡という地でも誰も彼もEASYに釣れるタイミングがなかった。
つまり、「春爆」という現象が発生せずに通り過ぎたのではないかと思われる・・。
おかげで、ハード設定が維持されていたこともあって、個人的には凄く楽しい春だった訳だが・・。
それは、もしかすると僕の周りだけなのかもしれないが。
僕の知ってる限りで福岡の磯でツ抜け(10尾以上キャッチすること)した・・という爆発音・・若しくは春爆に似た音を聞いていないので、普段の春と比較すると、かなりハードな春だったのではないかと感じている。
どうして春爆が発生しなかったのか・・。
それは、春目前に大寒波が到来してしまったことが大きく影響しているのではないかと感じている・・。
まず・・春爆には①ベイト②水温③アフターの3要素が重なることで引き起こされるのではないかという通説がある。
ヒラスズキ達が産卵後(アフター)・・体力の回復を求めてベイトを荒食いすることで春爆が引き起こされるのだが、そのタイミングが、水温・・つまり春目前の大寒波によってズレてしまったのではないかと仮説している。
実際に、僕は過去2回の春爆を経験しており、その当時・・ヒラスズキが吐き出したベイトは大量のキビナゴだったのに対し、この春に辛うじて引き出したヒラスズキが吐き出したベイトはカニだったり、よくわからない稚魚だったりしている。
そして、この春直前の大寒波の影響で産卵が遅れたのかどうか・・については、分からないところではあるが、ベイトの接岸は通年どおりスタート・・。
その結果、海水温の上昇が昨年・一昨年よりも3週間から4週間ほど遅れ、本来・・3月には春爆していても良い時期(ただし水温は2月)にも関わらず爆発しないし、キビナゴの接岸は既にスタートしているので、磯に溜まらず港内で溜まっているという現象がちらほら確認・・。

― 港内のキビナゴの群れ・・ ―
この現象を見ると、イージーだろ・・と思うだろ?
自分もそうだった。
けれども、通用せず。
なぜなら、ヒラスズキ(群れ)がいないから・・。
ヒラスズキが入って来た頃には、キビナゴが抜け、通常の海に戻っており、さらに季節的に時化ない海になっていくので、サラシの中でヒラスズキを狙いにくくなる・・。
それが、この春の福岡ヒラスズキ事情だと考えている。
R50やソマリ90という新たなルアーで・・。
今年の早春は、誰も来ない地磯で模索することを行った・・。
理由は、この時期・・福岡でも釣れる場所に行けば釣れることを学んだから。(今年の春は、それでも苦戦する年だったのだが・・)
反復することは重要だと感じる・・。
特に僕自身の課題だと思っている「掛けた後」・・つまりファイトの上手さは掛けないと上達しない・・から、尚更ヒット率を上げる為に釣れる場所に行く・・ということは、とても重要だと思うのだが・・。
でも、面白い・・と感じるのは釣れるかどうか分からない場所でヒラスズキを狙うこと・・(汗)。
その、模索の過程というか迷走の果て・・というものか・・スラローム系のルアーで磯マル含め・・ではあるが、釣果に繋げることに成功した。
その一つ目が「ソマリ90」・・というアイマのスネコンに似たシンペン・・。

― ソマリ90でキャッチした磯マル ―
スローシンキングという特性もあって、次の波が来たら終わるようなルアーではあるんだけど、微サラシだったり、正面から向かってくるような波の状況であればソマリが活きる場面は少なからずある・・。
ヒラスズキが居る・・と仮定してアプローチを続ける中で、ウォブンロールやサイズ感で反応を示さない時にスラロームで反応してくるかも・・?
そんな発想を思いついた自分も自分であるが、そうやって繋げた1尾がヒラスズキではなく磯マルという結果ではあったが、今後のアプローチに繋がるような将来性のある結果だったので、ソマリ・・ワイドスラロームの手札は大切に育んでいきたいと思う。
続いて、「R50」という本来・・ウォブンロールアクションのフローティングミノーで、決してスラロームしないミノーではあるんだけど、中身の重心機構がぶっ壊れて水面直下をスラロームするようになってしまったミノーが、なんだか「これ・・釣れるんじゃね?」って個人的なイメージがあって、それが結果に繋がることが3度あった・・。

― R50でキャッチした大型ヒラスズキ ―
この3尾に関しては、完全にソマリのワイドスラロームがスズキ属にも効く・・という経験があって、芽が開いた感じがするので、ソマリのおかげではあるのだが・・。
次の秋は継続して、この手のスラローム系の芽を伸ばしていけたら良いな・・と思う。
秋への課題と今夏の目標・・。
この時期・・時化ない季節に突入するので、秋冬・・再びヒラスズキを再開する時に、やりたいことを思い出せるように書き留めておこうと思う・・。
まずは今夏のシーバス・・。
昨夏は時期が終わったタイミングでトップゲームに熱中し、散々な目に遭ったので・・今回はシーズンを外さないようにシーズン中にトップゲームを堪能したいと考えている。
続けて、秋ヒラスズキに関しては、夏の延長線でトップヒラスズキを楽しんでみたいと思っている。
ということで、今年はシーバスもヒラスズキもトップの勉強かな・・。
右往左往するとは思うが、どちらにせよ面白いと感じるベクトルに向かって進もうと思う・・。
それでは、また今度・・。