みなさん・・、こんにちわ。
ヒラスズキ沼に足を踏み入れ2年と数ヶ月・・。
ヒラスズキの世界に入った当初は、サイレントアサシンやサスケ裂波といったパイロット系と呼ばれるミノーや、ダイブアサシンやセットアッパーにジョルティーといった飛距離も出せてレンジの入るルアーでしかヒラスズキを釣ることができなかったブログ主ですが・・。
ヒラスズキ釣り3年目に突入してからというものの・・、どういう因果か分かりませんが、突如・・シャロー系ミノーのスタンダードな使い方をマスターしたり、苦手意識が強かったシンペンでヒラスズキを釣ったりと・・。
ようやく・・(汗)。
ようやく、3年目にしてルアーの総合力を駆使してヒラスズキにアプローチできるようになったことで、ちょっとだけ・・ほんの少しだけ、磯ヒラ師っぽくなってきたのではないかと感じるようになったブログ主です・・。
そんな感じでゆっくりと・・、時には加速度的に成長してきたヒラスズキ釣り・・。
それに並行して、新たな仲間や波長の合う同志も見つかり、順調に・・そして異常に狂気的なヒラスズキライフを楽しんでいる今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
今回は、ブログ主のヒラスズキライフを加速度的に向上させる要因となったシャローレンジ攻略において、その突破口として活躍してくれた往年のウェイク系ルアー《コモモⅡ》通称・・《コモツー》のインプレをしたいと思います!
対馬ヒラスズキ遠征にて、最初の1尾をキャッチすることに成功したコモモⅡ・・。
いつかのブログ主のように・・。
ヒラスズキ釣りにおけるシャローレンジ攻略ルアーに悩んでいる人は是非とも、読んで頂けたら・・と思います・・。
CONTENTS
僕がシーバスゲームをスタートさせた10年ほど前の頃・・。
すでに、《コモモ》という名のルアーは世の中に広く認知されていて、コモモSF125・コモモ125カウンターは、それぞれ2代目とフルモデルチェンジを果たしており、その当時から人気を博していたルアーの1つではあるのですが・・。
コモツーは、そんなコモモシリーズの派生モデルで、コモモと違ってヘッドがサクッと口が開いているように見えるのがコモツーです!
この流線型の背中が美しい・・。
従って・・、コモツーはどちらかというと「磯ヒラ専用」・・という訳ではなく、あくまでもシーバス用ルアーに該当するのですが・・、僕はそんなコモツーを磯ヒラ用として使っています。
対馬遠征でヒラスズキを掛けたコモモⅡ・・。
そんなコモモⅡのスペックはコチラ・・。
- 全長 :110mm
- 重量 :15g
- レンジ :0〜20cm
- アクション:ローリング+ウォブリング
- フック :#3
- リング :#3
ウエイトは「15g」と磯ヒラで使うには、やや軽めの印象・・ですが重心移動システム非搭載の後方固定重心ですので、飛行姿勢は抜群で、ぶっ飛び系ミノーではありませんが・・、爆風環境下でも安定したキャスタビリティを誇ります。
PE2号でも・・。
風の影響少なめで飛んでくれます!
アクションは、スネイクやウェイクと呼ばれるローリング強めのウォブンロールですが、デッドスローではタイトなローリング、スロー以上ではローリング強めのウォブンロールとなり、ヘビがウネウネ動くようなアクションで魚を・・そして、魚よりも人間を魅了します(笑)。
可変するリトリーブ速度や感度を・・。
身体に憶えさせておくのが吉!!
荒磯環境下では、ヘッド部が水を強く噛む構造をしているので、スローリトリーブでもブリブリとした波動をロッドを通じて知覚でき、その水噛み性能の高さから直線的に引きやすく、サブサーフェスまでしか潜行しないのでサラシの広がっている状況でもルアーを見ながらロッドワークでラインをコントロールすることが可能です。
また、フックが2フックシステムとなっていることから、大きなフックを背負えることもパワーファイト必須のヒラスズキ釣りには大きなメリットとなっており、デフォルトで3番のフックが搭載されているので、フックカスタムせずとも即磯ヒラで使うことが可能で、ガッチリとフッキングさせることが可能です!
ヒラスズキ釣りをはじめて3年目と・・、まだまだヒラスズキの「ヒ」の字も知らないブログ主ですが・・。
ピュアウォーターでは渓流やブラックバス・・、ソルトウォーターでは、シーバスにオフショアと・・下手の横好きが功を奏して幅広い釣りを展開している身でして・・。
そんな僕が・・あくまでも荒磯におけるヒラスズキの特徴・特性を鑑みると、ひどく臆病で賢いイメージがあります・・。
その理由としては・・。
① サラシの中にルアーを馴染ませないとルアーに反応しないこと・・。
⇒ サラシの下では喰ってこない・・。
② 1度反応すると、ヤマメのように全く反応しなくなること・・。
⇒ 警戒心が高い・・。
③ スズキの中でも古代種で、スズキ系の中では荒磯という局地的なフィールドにいること・・。
⇒ 絶対数が少ない・・。
・・と、こんな感じでしょうか・・。
ヒラスズキの生態が解明されている訳でもありませんし、凪の条件下でもベイトさえ入っていればサラシの有無に関わらず釣れるようですし・・。
あくまでも荒れた磯で接岸するヒラスズキを狙う人間側の視点だけで、まとめてみただけのことですが・・。
僕は、荒磯環境下におけるヒラスズキの性格をこのように分析しておりまして・・、そんなヒラスズキにアプローチするにはサラシにどれだけ紛れさせるか・・が課題だと思っています・・。
そこで、考えないといけないのがサラシの厚さ・・。
我々、磯ヒラ師はこのサラシの厚さに合わせて・・「立ち位置」や「レンジ」、「波の強弱」といったファクターを考慮して、サラシの中に同調するようなルアーを用いて、ヒラスズキを騙していくのですが・・。
こればかりは、陸の視点でしか我々は見れないので、実際の水中ではどれくらいサラシが濃いのか定かではありません・・。
「セオリー」としては上記のサラシの中に同調させる・・という定義を軸にしてヒラスズキにアプローチを掛けるのですが、サラシの中に同調させても反応がないこともしばしば・・。
サラシ的には裂波くらいのレンジなのに、喰ってこない・・。
そんな時、もう一つのセオリーを使って、ヒラスズキにアプローチすることができ、コモツーの出番となります・・。
その答えはヒラスズキの「側線」をうまく取り入れたアプローチ・・。
魚には「目」の他に「側線」という波動を知覚する器官が発達しています・・。
例え、サラシの層でヒラスズキの視点からルアーは見えずとも・・波動で見つける事ができるのです・・。
特に、シーバスは側線器官が発達している魚と言われており、マダイやチヌと言った側線器官が発達している平たい魚と同等に微細な波動も感じ取れる器官があると言われています・・。
よって、シーバスよりも平たいシルエットのヒラスズキはシーバスよりもさらに側線器官が発達している魚だと思えるので、そんなことを空想に夜な夜な取り憑かれた結果・・、苦手なサブサーフェスの釣りをコモモを使って展開した訳ですが・・。
その結果、めちゃめちゃ反応がある・・。
薄いサラシでなくとも濃いサラシの中からも反応が出る・・。
もちろん、トップ系特有の誤爆・・で、なかなか針掛かりしないのですが・・(笑)
今までのサラシのセオリーの概念が崩壊するレベルでヒラスズキが反応してくることを見て、「サラシセオリー」と「側線器官」という2つの視点を取り入れるようになりまして、ここでコモツーが出番となる訳です・・。
ブリブリとローリング強めのウォブンロールのコモツー・・。
例え濃ゆいサラシの上澄みのようなレンジを引いてても、この波動が・・その直下に待ち伏せしているヒラスズキに届くという訳ですね!
しかも、直下からはサラシの層で見えにくい0〜20cmのレンジをコモツーが泳いでいるので、エサと間違えて勢い余って逆ダイブする・・という訳です!
デフォルトで#3のフックに#3のスプリットリングが標準搭載されているので、デフォルト設定のままで磯ヒラで活躍できるコモツーですが・・。
確実に70cmオーバーの・・ランカー行くか・・というようなヒラスズキをバラしてしまった時のことなのですが、#3のフック(しかもHに変更済み)も少しだけ伸びて、スプリットリングなんて明らかに伸ばされてしまったフックアウト事案がありました・・。
大型ヒラスズキ相手には、状況によっては#3のフック・リングでも厳しい・・。
それに・・。
ブログ主がメインフィールドとしている玄界灘には、ヒラスズキ以外にもヒラマサやブリといった中型・大型青物もいますので、ヒラスズキを狙っていてヒラスズキよりもパワーのある魚と対峙することもしばしば・・。
ヒラマサが掛かかると・・。
諦めてます・・。
下の写真は、コモツーではなくエルドール115Fというアピアさんのミノーになるのですが・・。
コチラは新品購入でしたので、デフォルトの4番フックと3番のスプリットリングが搭載されていたのですが、2〜3キロのヒラマサが掛かり、必死こいて寄せることが出来たのですが・・ランディング寸前でフックアウト・・。
確認したところ、下の写真のように悲惨な状態で帰ってきました・・。
青物・・。本当に嫌になる・・。
従って・・。
このような事例が多く発生したことにより、要カスタム案件となり、最初はデフォルト通りでも大丈夫・・と思っていたコモツーのフックシステムですが、フックをBKKさんのファングス63(H)の2番に・・、そしてスプリットリングを5番に変更して、対馬遠征に向かったところ・・しっかり対馬ヒラスズキをキャッチすることができました!
パワーがヤバいと言われている対馬のヒラスズキにも適応できた!
フックカスタムの印象ですが、浮き姿勢は変わらずフローティングのまま・・。
アクションは、フックが少し重くなっている影響か、少しだけ大人しめなローリングではありますがワイドは変わらず、デッド・スロー・ノーマルのリトリーブによりアクションが可変するようになって使い勝手が良くなり・・。
さらに、フックの重さのおかげでスローフローティング寄りになったのか、レンジが入りやすい・・というプラスの恩恵がありまして、少し足場が高くともデフォルト状態よりもリトリーブしやすくなりました!
今後、必要があれば、さらに大きめのフックを背負わせてみたりとカスタムしてみようと思います!
アップクロス・ダウンクロス両方に強い!
水噛み性能が高く、レンジキープ力に優れているコモツーは、リトリーブ次第ではアップ・ダウン共に使いやすいルアーです・・。
まずはアップクロスについてですが、普通にスローに巻くだけで大丈夫ですが・・。
ワンポイントとしては、ヒラスズキもシーバスと同様に直線的なラインコースでアプローチさせるよりも、バイトゾーン直上でターンさせた方が反応を示すので、コモモを視認しながら、ここぞ!というところでロッドワークで意図的にターンさせたりすることでヒットに繋がりやすいです!
続けて、ダウンクロスについてですが、水噛みが弱いルアーだとアクションが破綻したり浮き上がったりするのですが、コモツーに関しては、払い出しのダウンストリームに入れたとしても破綻することは少なく、流れの強弱によって可変するのでアップよりもダウンの釣りの方が向いている気がします・・。
メソッドとしては、リトリーブを止めるだけのストップ&ゴー・・。
ダウンの場合、巻かずともヨレヨレと人間には見えない程度にタイトにローリングしているので、ストップのタイミングでバイトしてくる印象を受けます!
① アップクロス
ロッドワークや風を使って意図的にドリフトの角度を上げる!
② ダウンクロス
ストップ&ゴーで弱ったベイトを演出!
スローで強波動・・それでいてサブサーフェス・・アピール力◎!
スローリトリーブでもブリブリと波動を出してサブサーフェスを引けるコモツー・・。
この波動は、サラシが分厚くとも、その効果は絶大です!
その代わり・・ヒラスズキが側線頼りになっているからなのか・・サラシの中に紛れ過ぎてしまいコモツーが見えていないからか・・やたら誤爆が多いですが・・物凄くエキサイティングな釣りを楽しむ事ができます!
足場が高いとアクション破綻・・。
これは、サブサーフェスルアーの宿命・・と言いますか、ラインとルアーとの角度があると水を噛まずに海上の空気を噛むのでアクションが破綻しやすいです・・。
それでも、水噛み抜群のコモツーですので、コモモよりも維持しますがフィールドを選びます・・。
遠距離は苦手・・。
コモツーのスペックでも紹介しましたが、15gという磯ヒラ用ルアーにしては軽めのウエイトで、重心移動は搭載されていませんのでミノー系の中で飛ぶ部類に入るルアーではありません・・。
しかし、後方重心固定のコモツーですので、その補正が作用して重心移動システム搭載のミノーとは違ってどんなキャストでも安定したキャスタビリティを誇りますし、近距離狙撃に向いています!
新品が店頭でなかなか売っていない・・。
さすが往年のルアー・・というべきか・・。
数多のウェイク系ルアーに淘汰されてしまっているのか・・、店頭ではなかなか目にしないルアーです・・。
僕自身・・。
ほとんどメルカリやタックルベリーなんかで調達しており、ここ数ヶ月で3本ほどコモツーをロストしておりまして・・。
現在・・4代目コモツー(中古)の確保に奔走しております・・。
ヒラスズキ釣りにおけるコモツーのインプレッションはいかがでしたでしょうか・・?
いろいろと文字数多めに書いてみましたが、あくまでもブログ主基準ではありますが、ざっくりと要点をまとめてみると、こんな感じでしょうか・・。
コモツーの総合評価はコチラ・・。
※1 ぶっ飛び系シンペンを星5、15g前後のワームを星1とした基準
・・と、こんな感じでしょうか・・。
飛距離が微妙なので、適性「4」くらいが正しい基準かと思われますが、大きなフックが背負える利点があり、そこが磯ヒラ適性を上げているので、プラス0.5として「4.5」と評価する次第です・・。
そんなコモツー・・。
コモツーを一言でまとめるならば、近距離特化型サブサーフェスミノー!というイメージ・・。
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