【ヒラスズキルアー考察⑥】新進気鋭の《フローティングペンシル》・・アピア バレーヌ125Fをインプレする!!

みなさん、こんにちわ・・。

今年もあっという間に師走に入り、今年も残すところあと僅か・・。

ブログ主
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もう少しで、

ヒラスズキ厳寒期突入か・・。

今年最後の釣行として、初めてのオオニベ遠征を敢行し、今年というシーズンを大きく締めくくろうと考えており、ここ最近になって、ようやく凪の休日となりましたので、少しでもサーフのイメージを取り戻そうと、久々にウェーダーを履いてサーフにエントリーしたところ・・。

右足のどこかが浸水しているようで、開始10分で極寒の刑に処せられる・・(泣)。

その後、一応・・粘って粘って1バラシまでアジャストに近づけたところでガクブルの体温の限界に達してしまったので撤退することとなりましたが・・、オオニベ遠征には欠かさないと思われるウェーダーの殉職は現状のブログ主の資金繰りとしは非常にマズい・・。

ただでさえ、買いたいアイテムがたくさんある状況・・だってのに、購入したいリストに新たにウェーダーまで追加され・・。

缶コーヒーグミに時々エナドリ・・といった日常の職場における食費まで削らないと、購入したいリストが永遠に空にならないような目を背けたくなる現実に・・。

小遣い制サラリーマンというステータスが重く伸し掛かり、そんな現実に心が打ちひしがれているブログ主です・・。

ブログ主
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世知辛ぇ世の中だ・・。

とりあえず・・。

僕には、ブログの収益・・という微々たる副業がありますので・・。

ブログをしっかりと書き続けることが出来れば・・、それに並行して、しばらくの物欲を我慢することが出来れば・・、何とかなるイメージもあって・・。

あくまでも・・これからしばらくの間、物欲を我慢する・・という・・この世に生を受けてからというものの、全く持って改善することなく・・むしろ年々悪化の一途を辿って物欲に歯止めをかけることができれば・・。

という一生の課題のような欲求の克服が命運を握っている訳で・・。

きっと、そんな飢餓状態のようなことが長期間続くとなれば・・、きっと禁断症状が発現して、よく分からぬアイテムを購入しかねないことに繋がってしまうのではないかと思われ・・。

マジで本気でウーバーイーツの配達なんてことも視野に入れながら、贅沢に新品のルアーを買い漁るような夢のような日々を送れるように最善を尽くしたいと感じている今日この頃・・。

みなさん、釣れてますか?

今回は、そんな金欠状態が続いている状況の中でも、ロストしたとしても絶対に補充しよう・・と考えるようなヒラスズキ1軍ルアーで、ブログ主がヒラスズキルアーとして最近使い込んでいるバレーヌ125Fという面白いルアーを紹介しようと思います!

バレーヌ125Fはこんなルアー!

ヒラスズキにおいて欠かせないルアーといえば、「ミノー」「シンペン」・・。

これらの2大ルアーには出来ないことを、「トップウォーター」「ワーム」「バイブレーション」「メタルジグ」といった様々なルアーを局地的に使い分け、時には直感を駆使してヒラスズキにアプローチを仕掛けていく訳ですが・・。

バレーヌはそんな2大ルアーにも、サブ的ルアーにもカテゴライズされない「フローティングペンシル」というカテゴリーに含まれるルアーです。

バレーヌ125Fは、フローティングシンペンというジャンルのルアーです!

そんな、フローティングペンシルというルアー・・。

競合してそうなトップウォーターとの違いは、公式な見解については定かではありませんが・・リトリーブすると潜行するかしないかの違い・・ではないかと思われます・・。

ちなみに・・。

フローティングペンシルの中で有名なルアーとしては、シマノさんのクーやダイワさんのソルトペンシルなんてルアーが該当します・・。

そんなバレーヌ125Fのスペックはコチラ・・。

バレーヌ125Fのスペック
  • 全長   :125mm
  • 重量   :22g
  • レンジ  :10〜50cm
  • アクション:i字〜ローリング〜スラローム
  • フック  :#3✕2
  • リング  :#4

フックに関しては、2フックシステムを採用されており、その恩恵でフックの大型化が可能・・となっており、さらにデフォルトで3番が搭載されているので、シーバス用のルアーですがヒラスズキ相手でもフックが伸ばされにくく、パッケージを開封してすぐにヒラスズキ釣りに使うことができます。

アクションに関しては、リトリーブによって3つの可変アクションをします・・。

超デッドスローだと表層をかなり弱めなローリングをしつつi字で引波を立てるような極めて小さな動きをし、デッドスローだと薄いレンジをキープしながらローリング主体の動きに変わり、スローに巻くと狭いスラロームを描きながら並行してローリングしているので、いわゆる派手すぎないナチュラルなアクション、時折・・流れの変化で横スラするようなフラつきが出るので、流れの緩急が変化しやすいサラシの中でもフラつきやすく、魚からのスイッチを入れやすい気がしています。

飛距離に関しては、シンペンよりも飛ばないものの、重心移動搭載22gとウエイトがあるので、若干ファット目なシルエットから横風の影響を受けやすいものの・・飛行姿勢は安定しているので、そこらへんのミノーよりも飛びます。

レンジは10〜50cmという比較的浅いレンジを刻みますが、磯ヒラで使用すると塩分濃度が高いのか50cmは潜行していないように思われまして、いわゆるシャローレンジを引けるルアーです!

ち・な・み・に・・。

「バレーヌ」の名前の由来は、決して魚がバレないとか・・、バラしにくい・・という理由で名前がついたのではなく、フランス語の「クジラ」が由来となっているそうで・・。

確かに・・、ナガスクジラ類のシルエットに似ていますね!

バレーヌ125Fのココが凄い!

大型フック標準搭載が良い!

ここ最近・・3フック仕様よりも2フック仕様を好むようになったのですが・・。

その理由には、確固たる理由がありまして・・。

口周りの部位にもよるのですが・・、ヒラスズキの口は、シーバスの口に比べて若干硬い気がします・・。

ブログ主
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あくまでも・・。

個人的主観です・・。

それに加え、シーバスよりもヒラスズキの方がルアーを吸い込む力がコンパクトで、捕食後の反転速度が早いので、ショートバイトが多い印象・・。

従って、シーバスよりもしっかりフッキングを決めないと針掛かりしない印象で、口の外に掛かった場合(いわゆる外掛かり)はヒラスズキのエラ洗いのパワーによってフックアウトされやすく、なるべく口の裏に針掛かり(いわゆる内掛かり)をさせる且つ少しでも深く針掛かりさせることが求められるのではないかと感じるようになりまして・・。

口の内側にフックが刺されば、バラシが減る気がする・・。

もちろん、そんな芸当・・。

我々人間の反応速度を底上げするよりもフックカスタムルアーチョイスでフッキング率を底上げした方がヒラスズキをキャッチする確立が高まるので・・。

少しでもその可能性を高めるべく、2フック仕様のルアーをチョイスするようになったのですが・・。

どうして、2フックの方がフッキング率が良いのか・・と言うと、掛けるフックの点の分散圧力が3フックのトレブル9点のどれかに刺さるよりも2フックの6点のどれかに刺さった方が圧力が増して刺さりが良くなるように感じるからです・・。

さらに、フックが大型になるほどフッキングが決まりやすくなるのは、ヒラスズキの硬い唇よりも深くに刺さりやすいためだと感じています・・。

大きいフックだと、唇の奥にフックを貫通させることが出来る・・。

これにより、バラシ率が低減すると思われ、さらに大きなフックになることでフックも伸ばされにくくなるなるので必然とフックアウトされる確立が下がる・・という考えです・・。

そんなバレーヌ125Fにあっては、大型の3番がデフォルトで背負えることも、ヒラスズキ適性に向いていまして、フックが大きいとシャンクも長いので、ヒラスズキの口の奥に届きやすくフッキングが良くなる印象を受けております・・。

デッドスローでも比較的レンジが入りやすい!

ミノーの場合、リップやヘッドがしっかりと水を掴んだ後にレンジが入り、シンペンの場合はウェイトによってレンジが入るのですが・・。

フローティング設計でリップのないバレーヌが、どうやってレンジを刻むのか・・。

答えは前方重心というカラクリでして、まずは下の写真のバレーヌの重心移動(白色)をご覧下さい・・。

バレーヌ125Fの重心移動のルート・・。

こんな感じで・・、2つの独立した移動構造によってヘッド部に1つ中心部に2つ合計3つの球が、キャストによる遠心力によってそれぞれ後方に球が移動し、後方重心となって安定した飛行姿勢となってフローティングとは思えない飛距離を生み出しているのですが・・。

これが、2つの独立した移動構造の理由でして、重心を戻すと下の写真のように前方重心となるんですね・・。

前方重心でステイ状態のバレーヌ125F・・。

こんな感じで、尻上がりの状態でヘッドがすでに水中に入り込んでいるんです!

どうして、レンジが入りやすいのか・・というと、この2つの独立した重心移動構造によってキャスト時には後方重心に・・、そしてデフォルト状態に球を戻すと前方重心になり、ステイの状態ですでにボディの半分以上はレンジが入っていますので、あとは、バレーヌの額から背中にかけての幅広のフラットな面が水を受けてレンジを入れてくれるので、フローティングでリップのない形状でも潜行してくれる・・という仕組みになっています。

これにより、ミノーのリップよりも広い面積で水を受けてくれるので超低速でもレンジが入るということに繋がっています!

バレーヌ125Fの弱点・・。

トゥイッチ等により重心移動を確実に戻す必要がある・・。

重心移動システム搭載により、安定した飛行姿勢で飛んでくれて且つ、低速でもレンジを入れることが出来るバレーヌ・・。

しかし、弱点がありまして、爆風&荒磯環境下では重心移動のボールがデフォルト位置に戻り辛い印象を受けます・・。

写真は、重心移動が後方寄り(キャスト後)となっている状況で、この角度からバレーヌを水平に戻して重心移動を戻さないといけないのです・・。

着水直後の後方重心のバレーヌの浮き姿勢・・。

イメージでいうと、後方重心の角度が広いので、角度が狭くて同じ重心移動システムの裂波やブローウィンよりも重心が戻り辛いです・・。

これが、どのような弱点になってしまうのか・・と言うと、着水直後の誘いに難がある・・というイメージです・・。

① ピンそばに放って、着水直後から攻めたい・・という事が出来ない・・。

② ダウンクロスやダウンストリームの条件下で後方重心のまま着水させると、トゥイッチで重心移動を戻そうとすると海面を滑って戻らない・・。

③ 横風等の条件下では、ラインスラッグが邪魔して重心が戻りにくい・・。

従って、重心をデフォルトに戻す対策としてはこんな感じでしょうか・・。

① 着水直後、糸ふけを取ってトゥイッチorジャークを入れて重心を戻す!

② 着水する前に、強めのサミングで強制的にブレーキを掛けて着水する前に重心を戻しておく!

重心を戻す・・ということを他のルアーよりも意識しておけばなんでもないことかもしれませんが、バレーヌを磯で使う場合は少しでも心に留めておきましょう・・。

横風に弱い・・。

弱点という弱点ではありませんが、先述にも何度か書いているとおり、バレーヌは重心移動システムを搭載しているルアーで飛距離も抜群なのですが、シルエットがややファットのため横風に弱く、さらに・・重心を戻さないとレンジを刻めないため爆風環境下といったラインの糸ふけが出過ぎるような条件では直線的なアプローチが難しくなります・・。

従って、このような「爆風」による状況では流すアプローチに徹し、直線的にアプローチさせたい場面では別のルアーをチョイスした方が無難かと思われます!

まとめ

今回のバレーヌ125Fのインプレはいかがでしたでしょうか・・?

このバレーヌのシルエットを初めて見た時・・「果たして・・これは磯で使えるんか・・?」と正直思ってしまうようなルアーでしたが・・。

実際に、バレーヌを使ってみて・・、「これはヒラスズキにも適応できるはず・・!」と信じて投げてみたところ・・、まさかの最初の1尾目はヤズ・・という結果には正直・・驚きましたが・・(笑)。

バレーヌ125Fでの最初の魚は4キロ前後のヤズ!

その後・・ヒラスズキも無事にキャッチ出来たことで、バレーヌは青物にもヒラスズキにも相性の良いルアーであることが証明されました!

いろいろと文字数多めに書いてみましたが、あくまでもブログ主基準ではありますが、ざっくりと要点をまとめてみると、こんな感じでしょうか・・。

ブログ主
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バレーヌ125Fの総合評価はコチラ・・。

飛距離(※1)
 (3.5)
飛行姿勢(精度)
 (3.5)
デッドスロー(I字系+タイトローリング)
 (3.5)
スロー(ローリング)
 (4)
ノーマル(ローリング+狭いスラローム)
 (4.5)
立ち位置適性(低い足場)
 (4)
立ち位置適性(高い足場)
 (3.5)
ドリフト適性(アップクロス)
 (4.5)
ドリフト適性(ダウンクロス)
 (3.5)
磯ヒラ適性
 (4)

※1 ぶっ飛び系シンペンを星5、15g前後のワームを星1とした基準

・・と、こんな感じでしょうか。

キャスタビリティに関しては、飛行姿勢は非常に安定していて良いものの・・若干ファットなシルエットですので、それが影響して風の影響をやや受けやすく・・、波風が必然の荒磯環境下においてピン撃ち等の狙撃で狙っていくには厳しく思える為・・、星半分ほど減点して3.5・・。

そんなキャスタビリティに比べてアクションに関しては秀逸一択で、重心が戻ってさえいればの話ですが・・巻き出しの一瞬でレンジが入り浅いレンジをウネウネとアクションするので、ミノーと比べるとスローに一定のレンジをナチュラルに攻められ、さらにはガチャガチャの波でもレンジが入りやすいのでミノーではスピーディーな展開になりがちな北西風シーズンでもスローに攻められるのではないかと感じています・・。

立ち位置適性にあっては、シャローレンジを引くルアーにも関わらず、高い立ち位置でも《前方重心》の恩恵でレンジを入れやすく、立ち位置適性は高めかな・・と感じています・・。

ただし・・、これには条件があって、後方に移動した重心移動をデフォルトに戻す・・という操作が必要になり、それさえしっかり戻すことができれば丁寧にやればそれなりの足場の高いところでも足元まで漂わすことが可能かと思われます!

・・ということで、総合的磯ヒラ適性にあっては「4」!

爆風ではつかいづらい点が評価を少しだけ下げる決め手となっていますが・・、それさえなければミノーよりも飛んでミノーにはできないナチュラルなアクションでシャローを攻略出来るルアーとして「4.5」程の評価はあったのではないかと思われます・・。

そんなバレーヌ125F・・。

このルアーを一言で例えるならば、ミノーのような操作感でシンペンのようなアクションが出来る唯一無二のルアー!というイメージです・・。

ミノーのように巻くだけでレンジが入り、ナチュラルなアクションをするルアーですので、手札の1つとしていかがでしょうか・・?

今後、バレーヌ以外にも同じフローティングペンシルのシマノさんのクーなんかも使ってヒラスズキを掛けてみたいと考えており、このカテゴリーのルアーの重要性なんかも紐解いていければ・・と考えております・・。

読了、ありがとうございました!