【2024年9月×福岡ヒラスズキ③】クレイジージャーニー’24

ヒラスズキを愛する福岡勢達が、しっかりと狼煙を上げることに成功したここ1〜2週間・・。

それは見事な快進撃で、仕事をしていられないほどの・・真っ直ぐに立っていられないほどのメンタルへの波状攻撃の連続であったことを記憶している・・。

一応・・自分も、そんな開幕シーズンに便乗して無事にヒラスズキをキャッチすることに成功し、福岡勢の端くれとして「獲ったどぉー!」・・と、台頭することには成功したものの・・。

今年のヒラスズキ釣りを、どのようにして歩もうか・・コンセプトが見つけられず、どのようにして楔を打って成長していくべきか、未だ悩み倦ねている・・。

ちなみに、昨年のコンセプトとしては《ホーム作りと、そのホームの年間調査》・・。

もちろん、凪シーズンではヒラスズキはやらなかったものの、それなりの収穫とそれなりの犠牲と精神の酷使があったことは間違いない・・。

今年は昨年よりもワンステップ踏み込んでトライしたい・・とは考えているところではあるが、具体的な妙案が浮かばず、開幕しても尚・・思考往生している訳である・・。

今のところ決めているのは、今年のヒラスズキは、ホームを飛び出していろんな場所でやってみよう・・ということ・・。

もちろん、出勤前といった時間的縛りがある場合にはホームにも当然エントリーする予定ではあるが・・。

とりあえず、ホームを飛び出して成長(迷走)していくその前に、昨年お世話になったホームに挨拶をせねばなるまい・・と思い至り、感謝をするべくエントリーしてみたので、いろいろと書いてみようと思う。

釣行記録:爆風ナイトゲーム

本当なら別の島に行く予定だったが、フェリー乗り場へ到着したころ翌日の便が急遽欠航・・。

電話では、「明日出るみたいですよー。ギリギリ・・。」と言っていたのに・・。

これにより別の島に行くこととなり、トンボ帰りして最終便で島へ渡ることとなる・・。

到着したら夕暮れ・・。

当初の予定では、風裏の夜磯に入りナイトヒラスズキを狙う方向・・で目論んでいたものの、最近たるんだ生活しか送っていなかったことによる身の危険を感じて断念・・。

この断念は大人として成長したのでは・・?と感じている自分がいるが、それと同時に当初の思惑が大きく計画が崩れた瞬間でもあったが、とりあえずビールを飲んで多幸感に包まれてみる・・。

フルーティーな匂いのするビールだった・・。

さて・・。

今宵・・どう組み立てるか・・。

とにかく爆風がウザい・・。

おそらく《北東の風》なんだけど、その風が島にぶつかって巻いて吹いてきて・・圧縮されて吹くので現在地が爆風で釣りにならない・・。

中途半端な場所は横からの爆風で釣りが出来ないだろう・・。

風裏か風表か・・。

夜勤明けで睡眠を取っていないことを鑑みて、風裏を選択・・。

明日が本番なので、今日は必ず仮眠を取るんだ・・。

場所はゴロタ・・。

ナイトもデイもよく分からないゴロタにてスタートフィッシング・・。

ロッドがマーレフリップしか持ってこなかったので、今日はライトゲームも軽めのシーバスルアーも持ち込んできていないので、ギリギリなルアーかもしれないが先発はカゲロウ100F・・。

理由は、トウゴロウイワシがサブサーフェスのレンジに居たからという理由でレンジをそれに合わせてみたが不発・・。

その後、マニックフィッシュ99コモモSF−125コモモスリム130等で狙ってみるも不発・・。

流れの溜まりにいるであろう見えないイナッコを想定して、バーストアッパー140Fスイッチヒッター120Sゲンマ110S(21g)等を投げ込んでみるも不発・・。

風波が立っているので見えないだけかもしれないが、しばらく時間が経過してもボイルもないし、ベイトが追われている状況も皆無・・。

これにより、ようやく夜勤明けの疲れが、離島テンションを追い越して押し寄せてきたので仮眠を取ることに決めた・・。

ちなみに、寝床は野宿・・。

寝床はこんな感じで、防水シートと薄いシェラフのみ・・。

バイクに乗せきれなかった・・という理由と、どうせ眠らずに岩の上でゴロゴロするだけなんだろうという予測から持ってこなかったことが裏目に出ることを当時の僕は知らない・・。

とりあえず、ビール。

エビスからの黒ラベルのリレー・・。

薄々感じてはいたが、やはりフナムシがいる・・。

アルコールの力を借りて、すぐに入眠出来たものの、違和感で目覚めたらシェラフの中にフナムシが入り込んでた・・(汗)。

さらに、耳元に蚊が襲ってくるわ、寝床設営前に一掃したフナムシにアリの大群が押し寄せて来る・・という大惨事の状況ですぐに眠りから早々に覚醒・・。

ここからは、右手にロッド・・左手にシェラフを持っての寝床を探しながらのランガンとなり、魚からの反応は一切なかったものの、ようやくフナムシのいない安住の地を発見し、そこで野宿に至る・・。

約2時間の仮眠・・。

明日の集中力を取り戻すべく、僕は眠った・・。

釣行記録:微サラシゲーム

4時30分起床・・。

風の音や船が摩擦する音がひどくて、短時間にしっかりと眠れたか・・と言われたら深くはないが眠れただろう・・。

準備を整えて、地磯アタックを開始する・・。

まだ暗い中の獣道を、迷ってもどうせすぐに明るくなるんだから・・という楽観的思想で強引に押し進み、計画どおり未明に磯に降りることに成功する・・。

先発はサイレントアサシン140F・・。

この照度でサラシで反応はないと踏み、過去にこの時間に青物が掛かる経験を何度が体験しているので青物に狙いを定めて高速リトリーブで広範囲に撃っていると、ヒット・・。

ヤズなら止まるドラグが止まらない・・。

これはマーレフリップを試すチャンス・・。

しかし、リールは4000番のまま・・ということもあり、ラインシステムはPE2号45LBフロロ・・。

ロッドを立てられるもののリールの悲鳴が止まらない・・。

防戦一方のまま、ドラグを絞りつつ止まるタイミングを狙っていたものの止まらない・・。

1回だけ抗ってポンピングで対抗したが、セカンドランの途中で根ズレした感触が伝わって数秒後にラインブレイク・・。

早くリール買わなくては・・。

ノットを編み込んだ頃になると太陽の光で周辺が鮮明になり、微サラシということが分かる・・。

風表に入るべきだったか・・。

完全にしくじった・・。

それでも、狙える部分がセットのタイミングで極小に発現するし、朝の便で帰らないと家族奉仕タイムに間に合わないので移動という時間的ロストは避けたい・・。

心中する覚悟で渇望のサラシゲームスタート・・。

先発はゴリアテハイ125F・・。

本当は、イレギュラーなアクションをしやすいタングステンボール搭載の2代目コモモや、リトリーブで重心が戻るブローウィン125Fスリムなんてフローティングミノーを使いたかったんだけど・・。

タングステンボールは時々重心が戻らないこと(2代目コモモ)があるし、重心が戻りやすいリップ付きのスリム系ミノーは補充していないので持ち合わせていない・・。

これにより、ゴリアテハイ125Fにお鉢が回ってきた訳だが、「これ・・3代目コモモより使いやすくね?」というのが最初の印象・・。

まず、コモモよりも若干スリムなシルエットな為か風の影響をコモモ(3代目)よりも受けにくく、キャスト感は2代目のような感覚で飛ぶ・・。

もちろん、マグネット重心機構(ジェットブースト)搭載なので、コモモ2代目よりも飛ぶ・・。

残念なところは、コモモシリーズと違ってレンジ幅が5〜50cmほど幅が広い・・という印象で、せっかくのシャロー系ミノーなのに、薄サラシの条件下ではサラシの下を引き過ぎる・・ということが懸念材料となるが・・。

いろいろと試していると、ロッドワークでなんとかなることが分かり、さらに、50cm潜るということは足場適正もコモモよりも良くて足元もしっかりと漂わせられる・・。

総じて「これ・・釣れるだろ?」という希望的印象を受けた。

インプレッションを終えてすぐ・・。

実戦がやって来る・・。

このフィールドで唯一サラシが一定時間残るピンを確認・・。

しっかりとセットを待って撃ち込み、テロテロをリトリーブしていると「ドン!」と重みが乗ってヒット・・。

この場所・・手前に瀬があって、この障害をなんとかしないとキャッチまで至らないのであるが、なんとゴリ巻き一辺倒の僕が、魚の向きをコントロールしながら瀬を躱したのである・・。

結局、躱してからはゴリ巻きなんだけど、マーレフリップのパワーでぶっこ抜くつもりでしたが掛かりが分からずモタモタ・・。

リールもドラグ設定が5キロ以下だったのか逆回転するので、なかなかぶっこ抜けませんでしたが実測70cm・・おそらく5キロあるんじゃないか・・と思うようなごん太ヒラスズキでしたがぶっこ抜き成功・・。

夏にこのサイズはかなり嬉しい・・。

続いて、同じ場所のキワを攻めてみると、小さな払い出しに入ったところでヒット・・。

こちらは手前の瀬にラインがスタックしてしまったので長丁場となってしまったが、余裕でぶっこ抜き成功・・。

残りは、すぐに消えてしまう足元のサラシをいかにアプローチするか・・という選択肢しかないものの、ゴリアテハイ125Fにてショートバイトが1回・・。

残り時間がなくなってしまったので、これにてストップフィッシング。

まだまだ、この微サラシでも綿密にじっくりとチャンスを待てば、1尾2尾ほど出せそうな印象でしたが、家族奉仕にビビってダッシュで片付けて「ぜぇぜぇ」息も絶え絶えで崖を登り、汗だくダッシュでフェリー乗り場到着・・。

残り3分で出港していただけに、頑張って良かった・・。

まとめ

今回の釣行を振り返り、この記事を書いているのだが、やはりリールは大きくした方が良いと確実に感じた・・。

というのは、せっかくぶっこ抜けるロッドを持っているのに、リールの最大ドラグが追いついていないと感じたからだ。

もちろん、フルドラグだったらズルズル逆回転する・・という心配はないかもしれないが、リールへの負荷が掛かりすぎてしまうのではないか・・と懸念している。

それと、ラインシステムもPE2号から2.5号若しくは3号に更新するべきだと思ったし、それに合わせてリーダーも45LBから1つ上のリーダーも試した方が良いだろうと思えた。

結束強度に自信がない・・ということが如実に不安としてある・・というのがそもそもの問題かもしれないが、対青物からルアーのロストを防ぐ・・という目的もあってマーレフリップを購入しているので、そういうのも含めてバージョンアップを果たしたいと感じている。

それと、今まで相手にされなかった微サラシでも魚を出せたことも大きな経験値となったし、ゴリ巻きしか脳のなかった自分が魚をコントロールした・・というのも成長として伺え、厳冬期の・・あの忘れたい経験があったからこそ獲れた2尾だったのではないかと思われる・・。

とりあえず、ゴリアテハイ125Fはイレギュラーなアクションは出にくいものの1軍入り・・。

125Fの他に95Fと145Fにも興味を持ったので、揃えてみようと思う・・。

あとは、積載アップのための延長キャリア・・。

マジで揃えないと・・。

もう、野宿は嫌だ・・。

それでは、また今度・・。