【2025年8月×福岡シーバス①】キタキューフラグメント・・。

人混みを避け、人気ポイントを避け、誰かが「此処が釣れてるよ!」・・とか、誰かが「あそこでランカー釣れたよ!」って情報を聞いても我関せず・・。

そうやって、オフショアに傾倒した数年はあれど、それを含めて10年以上が現在進行系で経過している僕のシーバス人生の大半は、誰にも気付かれず、昵懇の仲を除いて誰も寄せ付けず、自己陶酔と自己研鑽と自己矛盾の中で繰り返された妥協の堆積で満たされている。

そんな人間がフィールドモニターになったのだ。

釣りが上手くなりたいという気持ちが突き動かした衝動であることに違いはないが、それと同時に、ちゃんと釣らなければならない・・という立場上の強迫観念が、何層にも何十にも張った膜のようなものを無造作に裂き散らかしていく。

そう。

僕は釣れる側の人間ではない。

この脆弱性の補填は1年やそこらで補えるほどの領域を遥かに超えている。

補えるほどの自信もないし技量もない。

独学で敷き詰めた土台は、すぐに崩れる。というか、崩れた。

その自覚が今、目覚めたのなら、いろいろ悩んだけど、答えはひどく残酷でシンプルだ。

「やる」か「やらない」かの二択しかない。

劣等感なんて関係ない。

だったら、交わろう・・凄腕の歴戦達と。

今回は、僕の殻を捨てて凄腕のシーバサーと一緒に釣りをしてきたので、それについて書いていこうと思う。

釣行記録:夏磯①

お山の大将を気取ったことは一度もないが、そのような状況だったのではないか・・?

そう思えるようになったのは、フィールドモニターになってから。

これまでの自分を完全否定するつもりはないけれど、ここから成長していくには人と交わり、感化されなければならないと思った。

友人Kを媒介に、凄腕達と知り合う繋がりが確かにあった。

今回は、その友人Kが福岡に戻ってくるタイミングでもあったので、凄腕に一人・・Kさんと北九州エリアを案内して頂くことになった。

Kさん・・。

「K」が付く人が多いので、カジさん・・ということにしておこうか。

友人Kの用事を片付けて真夜中に北九州へ到着・・。

Sアニキとカジさんとコンビニで合流し、雑談を挟んでミッドナイトゲームがスタート・・。

最初のフィールドは、アーバン河川の明暗撃ち・・。

ベイトは多様な種類が入っているが、サヨリらしい・・。

サヨリ・・。

よりによって、アプローチしにくいベイトを捕食してやがる・・。

さらに、高水温と渇水がアプローチの難易度を底上げしている状況を鑑みて、単純に動かないルアーでも通用しない可能性が高いと推測。

だったら、オーソドックスなスタイルは友人Kに任せて、こちらはソマリ90のワイドスラロームの緩急をつけたイレギュラーを試してみる・・。

そう思い実践してみるも、セイゴに見切られて終了・・。

2箇所目・・。

次は小規模河川の明暗撃ち・・。

場所的に1人しか入れないが、優先して最初に入れて貰ったからには無駄撃ちも無駄なチョイスも出来ない・・。

初手はソマリ90・・。

アンダーからサイド寄りのキャストをしなければキレイに明暗を引けないので、1キャスト目はキャストフィールを掴む為にあえてコースから外し、そこで掴んだ感覚で2投目を本命に入れて良いコースを引くも反応なし。

続いて、マニックフィッシュ77・・。

細身系最強シンペンをソマリと同じように2投目に明暗へ入れてみるも反応なし・・。

サイズ感を下げてみたくてガボッツ65を入れるも反応なし・・。

今度は、ガボッツのレンジの残像を消して次の試すルアーを考える余白的な感じで、ひとまず立ち位置的に水平に泳ぐだろうな・・と思えたコモモSF-95スリムで水面の一枚下を引いてみたところ水面爆発のヒット。

カジさんと友人Kに見守られながらのアプローチは物凄く緊張したが、この二人に祝福を受けながらのブツ持ち撮影は一生忘れないと思う。

― カジさんと友人女優ライト ―

興奮冷めやらぬまま、3箇所目に突入・・。

場所としては、どう言語化したら良いか分からないが、シーバスの生態を研究しているカジさんらしいポイント・・。

ここでも、優先的に良い立ち位置でアプローチさせてもらったのだが魚の反応を取ることは出来なかったものの、カジさんのラスト1投で良いサイズのシーバスが反応・・。

散々荒らした中から反応を取ったカジさんのメンタリティと技術と直感・・。

マジでカッコ良かった。

これで、釣行が終了となり福岡に帰ってきた訳だが、次元が違い過ぎて言語化出来ないのが本音。

もっと、新たなフィールドに入っていこう・・。

今は、それしか思い浮かばない。

楽しい経験をありがとうございました。

次の日は次の日でサプライズまで・・。

― サプライズしないような人たちからのサプライズは本当にサプライズ ―

プレッシャーも力に・・。

それでは、また今度・・。