【2021年10月×ヒラスズキ②】未だ見ぬ世界を求めて・・。福岡離島、エクストリーム釣行後編!

文章量が多く、前編と後編に分けて書いていく近所の離島エクストリーム釣行・・。

前編では1泊2日の釣行記録のうち1日目を書いていきましたが、この後編では2日目の釣行記録になります。

順風満帆に進んだ初日と違って2日目は今回の釣行における問題点も発現しましたので、それなりにしっかりと書いてみようと思います。

※前編がコチラ⇩

それでは、近所の離島、エクストリーム釣行後編・・スタートです!

5:起床〜焚き火

波打ち際5mにテント設営&断崖絶壁の残響と反響・・癒やしと感じていた波音が仮眠間近には騒音にしか聞こえなくなってしまい眠れず・・。

使いたくはなかったのですが、人類の科学(ノイキャン付きイヤホン)を使うことで、ようやく眠りに入った僕ですが・・その30分後に目覚める・・。

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さっさっ寒い・・!!

事前準備の段階で寒くならないだろうと決め打ちして防水防寒ズボン寝袋を家に置いてきたツケがとうとうやってきたのです・・。

ほとんど使わずに終焉を迎えてしまったエサ三種盛りなんか買わずに、その空いたであろうスペースに一つでも防寒系を入れておけば良かったと・・多大なる後悔をしつつも、兎にも角にも、このままでは寒くて眠れない・・。

リュックをあさってみると、除外し忘れた冬用コンプレッションインナータイツを奇跡的に持ってきていたので、温かくなってくれ!と、切に願いながら着込んではみましたが、一度体温が下がっているからなのか温かくなっている気がしない・・。

また、上半身の方は夜に入った段階でミドルレイヤー的なブルゾンをすでに着ていたから、これ以上、上半身を保温するウェアはなく、これ以上寒くなれば詰んだようなもの・・。

ただ、上半身はそれなりに温かいので、下半身をどうにかしなければ・・どうにかこうにか下半身をブルゾンに入れて・・足を曲げて寝ようとしましたが、窮屈過ぎて眠れない・・。

だったら夜通し釣りしようか・・と、思いましたが、テントの外に顔を出した途端に「こりゃ無理だ」と思える寒さで、テントの有り難みを感じるレベルで外の方が圧倒的に寒かったので夜通し釣り作戦は一瞬にして断念・・。

結果、リュックに足を突っ込んで寝ました(笑)

防寒なんかしてくれないと思っていたリュックも、外気から身を守ってくれたようで朝起きたときにはそれなりに下半身を保温してくれているのが分かりました。

とにかく・・寝袋は必須!今度から必要なくても持っていくと誓うswitchでした・・。

そんな朝4時00分にリュックに足を突っ込んだ状態で起床・・。

どうせ釣れないだろうから・・もう一度寝ようか・・と、(足をリュックに突っ込んだまま)考えましたが、釣り人の性というものでしょうか・・目を瞑っても思考は冴えていくもので、テントから出て、お湯を沸かしてコーヒーを飲みつつ再び焚き火を開始・・炎を見ながら完全に目覚める。

焚き火
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釣りだー釣りだー!

いろいろ試すだけ試して、次の釣行や釣果に繋がりそうな手段を探そう。

寒さに挫けずに釣りを再開するのでした・・。

6:未明〜朝マズメ

未明のエギングも不発・・。

それにロストが続き、持ってきたエギの残数も残り2個となってしまったため、未明の時間帯でのエギングは切り上げてエギングは明るくなってから再スタートの予定にして、ロビンセカンダリーといったライト系のミノーを投げますが不発・・。向かい風でなかなか飛んでくれず、それに加えて表層を泳ぐので波に揉まれて魚も反応しづらいのではないか・・。

上の層では一切反応がなかったので飛距離を上げつつ、もう少し下の層を探るべくシンキングミノーにチェンジ・・。

といっても、僕はフローティングタイプのミノーばっかり持ってまして、そんなにシンキングミノーなんて持ってないし、今までそこまで使う必要も感じなかったので、念の為という感じで今回の釣行では1〜2個しか持ってきておらず、サイレントアサシン129Sを選択・・。

この選択は、あくまでも次のルアーを何にするか決める間の時間稼ぎのような選択だったと思われます。

まさかの・・波打ち際10mくらい先で小さな反応を確認・・。

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リップがシモリに触れたかな?

そんなレベルの反応で、大きめのメバルか?と思うような小さな反応・・。

アタリだったとしても、そんなに大きな魚ではなさそう。もしや、活性が上がった根魚ではないか・・と想像しながら同じラインをトレースさせると今度はヒットまで持ち込んだ!

先ほどとほぼ同じ波打ち際10mくらい先でのヒットで、しかも青物用タックルだったから、そんなに引き味を感じさせることもなく波打ち際まで引き寄せるも、魚が陸にあがったあたりでフックアウト・・。

魚種の確認ができていなかったのでライトを点けたて確認しようとしたところ、まさかのヒラメ・・。

猛然と手を伸ばして捕獲を試みるも、次の波に揉まれて帰還・・。

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おっふ・・。

バラシばかりですが、この島・・本当にヒラメが多い気がする・・。

ヒラメに逃げられたことは非常に残念でしたが、魚の活性が高まったことを確認する・・。

そして、シンキングタイプのミノーの重要性を再確認する。

サイレントアサシン129Sを継続して投げ続ける。

同じエリアではスレたのか、反応がないので30mほどちょっと横移動でゴロタまじりの磯場から本格的な磯場へ。

地形調査もしていない場所だったので、不安要素がたくさんありすぎて今まで撃ってきたエリアに戻ろうとも考えたのですが、うっすらと視界が青みがかってきたことでシモリによる海面のヨレや海面から突き出た背なんかも視認できるようになってきたので、ここを撃ってみることに。

凹みの凹んでいる中心に僕がいるような感じのエリアで、凹みの手前からちょっと深くなっており、1時の方向20mくらい先に背があって、それが波にぶつかって左に小さなサラシをつくっていて、ヨレが生じている。

サラシと呼ぶべきではないかもしれないけれど、白波がヨレているので、もしかするとヒラスズキでも出るんじゃないかと思って3投目で良いラインを通せる感じにキャストできた。

そして、ショートバイト・・。

刹那的瞬間の数回のエラ洗いでフックアウトした感じ・・これはシーバスの反応なのでは・・?

このエリアの傾向としては、デフォルトがスレていないからなのか、とにかく一度反応があったところはすぐにスレてしまうので、ちょっと工夫・・。反応のあったラインを再びキャストしてトレースする前に4投ほど扇状に投げてみて、そして次の5投目でショートバイトがあったラインをトレースする・・と・・。

サラシの下にあるシモリの上をリップが引っかかるような感覚を知覚・・根がかり覚悟でアワセると、頭をグイグイ左右に振られロッドがその度に曲がり、今までライトな釣りばかりしていたためか、とにかく慌てる・・。

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おっおっおっ!!

なんだコレ!

そして10時の方向へ直線上へ駆け抜けるようなファーストラン・・。

ちなみに⇩・・。

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ドラグ・・緩かったっけ?

これが、この魚に対する最初の印象・・。

ロッドを立てつつドラグを締め、一度ラインの放出が止まることに成功する・・。も、すぐさまセカンドランでさらに10時から9時の方向へ危険な角度に走ろうとするので、立てたロッドを右に向けながら耐える。

多分、この時の印象⇩・・。

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大型のヒラスズキだ!

暴力的な首の振り方と、この引き・・。果たして取れるだろうか・・と不安が募るも、ドラグ音が興奮を二乗して不安を掻き消す。

明るい時間帯に調査していないのでどこにシモリがあって、どのようにして取り込めば良いのか分からずに相手に翻弄されつつ防戦一方の展開になるも、猛攻を駕ぎつつ、魚は左がダメなら・・と右へ10時から3時方向へサードランを開始。

これ以上右へ行かれるとヤバかったので、ブレイク承知で再びドラグを締めた後、ロッドワークでゆっくりと魚のベクトルを変えていく。ある程度危険なベクトルをいなせたので、ドラグを戻して鬼ポンピングでコチラに頭を向けさせて距離を縮める。

ヒラスズキにポンピングして良いのかな?と思いつつも、思考を止めさせるように魚が反転、今度は12時の背に向かって走り出す。

そして、この引き味が一つの答えへと導く。

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ヒラスズキじゃないな・・。

多分・・青物だ。

魚影を見た訳ではないし、ただの勘ではあるけれど、この走り方をする魚を僕は知っている。

正面の手前側には障害物は視認できないものの、ヨレがあるのでシモリがある・・。それに20mほど先に小さな背があるのでそこまで走られたらかなりヤバい・・けれども、それはもう少し先の話・・。

甲高いドラグ音がジリジリと鳴り、現在ファイトしている左側の方向にキャッチまで持ち込めそうな場所を発見。

魚がまた3時の右方向に走り出したので、それを機に危険な角度を回避するべく自分は左側に移動して取り込みのできる好位置まで移動して、右側の角度的ラインブレイクの障害を消滅させることに成功。

あとは中央の背に遠くから巻かれるように走られなければ、きっといける・・。

しかし、この魚・・まだ走る・・。

そして、このあたりから記憶が曖昧になっているので、文章化出来なくなる・・。

結構ギリギリのドラグ設定だと思うけれど、またギュンギュンと出された。

ラインが止まり、頭をコチラに向けたタイミングで再び鬼ポンピングで寄せる。

目測10mくらいの距離まで寄せられたので、ライトを当ててみると黄色いラインを確認・・。そしてブリとは違うイケメンなシルエット・・ヒラマサだ。

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お前かい・・。

今日は呼んでないんだが・・。

そんな余裕はないけれど、あの時の僕はおそらく「お前かい!」とはツッコミを入れたはず。

目測5キロオーバー。2〜3キロであれば諦めて顔を向けるランの回数を越えてもなお継続して推進力のあるランが続くはずだ・・。

魚が分かったところで、どう(対策)するかだ。

その時パッと思いついたのは走らせて弱らせるかor強引に行くかという二択。

ちなみに、PE1.5号のリーダー30lbおまけにスナップ接続・・さらにダイソーフック4号装着という対青物にとっては脆弱な強度システム。

ここから先が正解なのか不正解なのかよくわからないし、ただ、ありのままを書こうと思う。

二択の選択のうち、相手はそれなりに疲弊しているだろうから時間を掛ける手も捨てがたいところだったけれど、僕は強引に寄せることを選んだ。理由はその時の自分じゃないとわからない。直感だ。

おそらく、ロッドワークで相手のベクトルを変えることができるようになったからだと思う。

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ここで勝負!

鬼ポンピングで寄せる。

ゆっくりと寄ってくるライトに照らされた魚はやはりヒラマサであって、5キロは確実と思われ、若干お腹を向けるように斜めに泳いでいることから疲弊していることは伺えた。

ここで一気にキャッチまで持っていく・・。

好機とばかりにこちらのゾーンへ引き寄せるも、波打ち際直近で反対側へ反転された結果、パワーが足りずに少し奥の岩場に寄せてしまった。

視認できるほどの明るさではないものの、おかげで岩が障害となって寄せられなかった。岩を枕にするように今はきっと頭を海面から出していると思われた。

そしてそこで反転若しくは暴れられた。多分かなりヤバい・・。

ベールを返してしまえば良かったのかもしれないが、僕はそこで強引に抜くことを考えた。推定5キロの魚を30LBのリーダーで、スナップで「よいしょ」のタイミングでラインブレイク・・。ラインブレイクした瞬間に脆弱なラインシステムを思い出した。それまで懸念しつつ対処できていたのに、焦りのせいか冷静な判断ができなかった・・。

波が一つ二つ押しては引く・・。

やってしまった後に気づいた。

「よいしょ」のタイミングでラインブレイク・・。岩にラインが接触したのだろう・・。若干ザラついたリーダーと先端が鋭利に切れた断面を確認した。

バレた・・。

バレてしまった後悔よりも「ココにおるんかい」の印象だけが頭の中を反芻している。

まだ暗闇が若干青くなっただけの視界不良の時間帯の出来事。

朝日と絶景

同じようなサイズのミノーを持っておらず、次のルアーは同じシンキングタイプのミノーといえば、ボアー170しかなかった。

PE2.5号を巻いている純正スプールに交換してボアーやダイペンをローテーションするも一切の反応がなく朝マズメが終了した。

7:ストップフィッシング

ヒラマサをラインブレイクして以降、一切の反応はなかった。

脳内はヒラマサを逃したショックで立ち直れないものの、今日はあくまでも調査で来ていることを思い出して、30分ほどヒラマサを狙うも見切りをつけていろんな釣りを試すも釣れず、最後の最後でアオリイカを追加して、最短距離で帰った。

アオリイカ

友人Kに青物情報を報告するべく、崖を登ってすぐに呼吸が整っていないにも関わらず架電するも3G回線になってなかなか会話ができず、結局漁港側まで戻ってようやく話せた。

今の僕にはできないことを、彼ならきっとやってくれるだろう。

本土へ帰還するための切符を購入し、フェリーへ乗る前に磯靴のままだったことを思い出して、靴に履き替える。それを見ていた船員さんに乗船マナーを褒められた。

「釣れました?」

「・・いえ・・。」

「良い顔してるから釣れてるかと思ったよ」

船員さんに言われるまで気がつかなかったけれど、僕は満たされていることに今、ようやく気がついた。

8:今回の推し!

はぁー・・。

釣りたかった・・。

ミスったっす。

ということで、今回は調査という幅広い釣行スタイルで挑んだものの、しっかりと魚を連れて来てくれたサイレントアサシン129Sを推します。

僕の持っている(持っていた)サイレントアサシン129Sは前のモデルでフラッシュブーストというステイでも内部のミラープレートが反射を続ける性能を要する以前の、さらに狂鱗モデルよりも前のバージョンになります。一応、AR−C搭載なので飛距離抜群!

ちなみに⇩の商品は140サイズですが、こんな感じのカラーで”パールキス”というヒラメカラーです。

サーフでヒラメを釣るつもりで購入したのに、ホームにしている僕が通っているサーフがあまりにも遠浅過ぎて、シンキングでは底をリップが噛むのでなかなか使用頻度がないという・・しまいには両目のアイが経年劣化で剥がれ、ダイソーのアイを装着したことで、アサシンっぽくない顔つきのアサシンになっていたのですが、今回はそのアサシン顔っぽくないアサシンにヒラマサさんが喰ってきました。

そんな青物も喰ってくるシーバスミノー・・サイレントアサシン129S・・いかがでしょうか?

9:まとめ

前編・後編に分けて書いた10月のエクストリーム釣行記録、長文になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

家に帰っても、あの時の興奮が忘れられず、また、次の日の職場では心が満たされているのでイライラするようなことがあっても精神がそういうつまらない類の感情に汚染されることがありませんでした。

悔いはあるものの、これが僕の全てであって全力であって、本当に最高の釣行でした。

ちなみに、このエクストリーム釣行、それなりに孤独を味わうので家に帰れば家族の大切さが身にしみます。

そんな、人にやさしくなれるエクストリーム釣行、みなさんもいかがでしょうか?(笑)

次回このエリアにエントリーするときは、ライト系を省いた青物&シーバスオンリーで準備すると思われますが、次回こそは釣り上げたいと思います。

読了、ありがとうございました。