みなさん、こんにちわ・・。
つい先日まで、ずっっっっっと・・荒磯でのヒラスズキゲームにおいてシンペンの使い方がイマイチ掴めず・・。
ヒラスズキ釣りをスタートさせた初年度の序盤という早々にシンペンアレルギーをスタートダッシュで患ってしまい・・。
それ以降・・ミノーを風に流してフワフワと漂わせたり、タイトなアクションをするミノーをデッドスローに漂わせてヒラスズキを釣ったりと・・、ミノーをシンペンのように使う術を習得してしまい・・、いつしかシンペンなんて使わなくていっか・・と思えるようになったブログ主です・・。
だが、しかし!!
やはりミノーをシンペンのように使う・・といっても、やはり限度というものがあり、所詮・・真似事は真似事・・。
逆も然りではあるのですが、《本家のシンペンにしかできない芸当》もあるので、ちゃんとヒラスズキ釣りを真正面からやっていくにはシンペンも使わないとダメだ・・。
・・と、痛感するようになったヒラスズキ釣り3年目の今シーズンに突入した今頃になって・・。
ようやくシンペンアレルギーから脱却・・。
まさかの、対馬遠征という大舞台にてシンペンでヒラスズキを掛けるのでした・・。
長かった・・。
そんな感じで、「ミノー」・「シンペン」どちらも使えるようになった最近の釣行スタイルとしては、ミノーでは喰ってこない・・いや、ミノーでは喰わせきれないヒラスズキをシンペンで喰わせられるようになって、なんだか《磯ヒラ師》っぽくなってきたのではないかと感じている今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
今回の記事は、釣行記録ではありませんが・・。
どうして荒磯のヒラスズキゲームにおいてシンペンが必要なのか・・?
つい最近までシンペンアレルギーだったブログ主が言語化していく前途多難な雑記となります・・(苦笑)。
ブログ主と同じように、シンペンアレルギーを患っている磯ヒラ師は多く存在すると思われますので・・。
どうしてアレルギーになってしまうのか・・。
そして、どうしてシンペンが必要なのか・・。
そういうことを元シンペンアレルギー患者のブログ主が紐解いて行こうと思います・・。
CONTENTS
「ルアー」という魚を模した泳ぐ疑似餌を使って釣ることをルアーフィッシングと言い、そのルアーを大分類・中分類と分けていくと・・。
シルエット別を基準とした大分類で捉えていくと、「ミノー」や「バイブレーション」、「メタルジグ」等が含まれ、《シンペン》も、その大分類の中の1つにカテゴライズされると思われます・・。
対馬遠征で使用した全てのルアーたち・・(乾燥中)。
通称《シンペン》・・。
正式名称はシンキングペンシル・・。
昨今ではファットなシルエットをした《シンペン》もたくさん登場しており、その解釈は大幅に拡大傾向ではありますが・・。
シンペンとは、水中で沈む(シンキング)特性のあるゆらゆらと揺れるようなアクションをするルアーのことを指します。
レガートさんのレガリア100というシンペン・・。
《シンペン》のアクションとしては、ボディが重いので、フローティングミノー特有の軽やかなウォブンロールのようなアクションは出来ませんが・・、ローリングという首を左右にかしげるようなアクションが主体で、世間体ではナチュラルなアクションと言われ、ミノーと比べると波動が柔らかく大人しめのアクションをします。
また、シンペンの中にはお尻を左右に振るような「スイング系」と呼ばれるシンペンや、「S字系」というS字に蛇行する軌道を描きながらローリングするようなシンペンもあり、シンペンというカテゴリーの中でも多種多様です。
普段・・シーバス釣りにおいては、何一つ不自由なく使えているシンペン・・。
むしろ、シーバス釣りにおいては、
シンペンの方が好き・・。
博多湾内、マニックでキャッチした良型シーバス・・。
それが、荒磯で使用するとなると、急に苦手意識が先行して出番がなくなってしまう・・。
いろいろと考えてみたところ、下の表のような感じの違和感の連鎖が「苦手意識」として結びつき、ルアーチェンジの際・・ルアーボックスに入っているシンペンに見向きもせずにミノーを選択してしまうのではないかと考えています・・。
シンペンアレルギーの原因
① シーバスのシンペンの釣りと感覚が全く違う・・。
⇒ (シーバサー限定?)感覚的な違和感の問題。
② 各々のシンペンによって沈下速度・浮上速度が違い過ぎる
⇒ 安易にミノーを多用し過ぎ?
③ ミノーと違って、泳いでいるのか分からない・・。
⇒ 初心者的な感覚?
こんなところでしょうか・・。
僕の場合、③に関してはシーバス釣りの方でミノーと同じくらいにシンペンを多用しているので除外しますが・・。
「①」と「②」が当てはまりまして・・。
まず、①に関してですが、荒磯の《爆風》環境下ではシンペンは海面をスキーのように滑るだけだし、荒磯の中では風でラインが煽られるし、どのレンジを引いているのかも全くイメージが出来ず、シーバス釣りのシンペン操作の感覚でアプローチしてみると全くもってお門違い・・。
荒磯という特殊なフィールドでは全く通用しませんでした・・。
従って、シーバス釣りでは使わないような、少し重めのシンペンや30g前後のヘビーシンペンを磯ヒラでは使っていくことになるのですが・・。
普段・・シーバスのような感覚でリトリーブしてしまうとスタックしてしまい、忌避しがちになってしまうので、大多数のシンペンアレルギーの磯ヒラ師は、この①が原因ではないかと思っています・・。
とどのつまり、このような違和感の連鎖によってシンペンで「ヒラスズキの1尾も掛けたことがないこと・・」が、原因ではないかと推察しております・・。
さらに、②ですが・・。
フローティングミノーはリトリーブしなければ浮き、リトリーブすれば各々のルアースペックの範疇のレンジを潜行する・・というシンプルな構図で、潜行レンジを合わせておけばロストすることはほとんどありません。
しかし、シンペンの場合は、その逆・・。
巻かないと沈んでしまいスタックする訳です・・。
従って、リトリーブを継続することとなるのですが・・、各々のシンペンには各々の沈下速度や浮上速度がありまして、そのシンペンをある程度熟知しておかないと、今・・どのレンジに入っていて、こんな感じで泳いでいる・・というイメージが付きにくく、ミノーを多用しているが故にシンペンの感覚が遠ざかってしまっているのではないか・・というのが僕の考察です・・。
結果、ミノーでは為す術ない海況に遭遇した場合、シンペンを活かすことができずフルボウズに遭う・・という宿命が待っているのです・・。
これらの①〜③の原因が、シンペンアレルギーを患ってしまう大きな要因なのではないかと思われます・・。
ここからが、この記事の本核・・。
あくまでもブログ主のイメージではありますが・・、シンペンの必要性について書いてみようと思うのですが、まずはこの小汚い図を見てもらいましょう・・。
switch画伯の書いた、ミノーとシンペンの関係図・・。
この図のように、《シンペン・ミノーどちらもできること》が大多数なのですが、条件によっては《シンペンにはできなくてミノーにしかできないこと》や《ミノーにはできなくてシンペンにしかできないこと》が存在すると思っています・・。
ここでいう、《シンペン・ミノーどちらにもできること》に関しては、誰もが練習すれば出来ることなので割愛させて頂きますが・・。
ここでは、《シンペンに出来なくてミノーにしかできないこと》そして、《ミノーに出来なくてシンペンにしかできないこと》について、それぞれ書いてみようと思います・・。
シンペンに出来なくてミノーにしかできないこと・・。
シンキングミノーというカテゴリーもありますが、磯ヒラにおいてはフローティングタイプを主に使っていくので、シンキングミノーについては割愛させて頂きますが・・。
ミノーしかできないことは、じっっくりと一定のレンジを《しっかりとした波動》を出して漂わせることだと思います・・。
もちろん、マニックのような急浮上タイプのシンペンでも似たようなことはできるのですが、それは、シンペンでミノーのような真似事をしているようなモノ・・。
博多湾内シーバスゲームでも無類の強さを誇るマニック!
シンペンではしっかりとしたブリブリ波動をスローで出すことはできません・・。
では・・。
ミノーにしか出来ないことって何??
状況で例えるならば、下の写真のような広範囲に一定方向に明確に流れる分厚いサラシ・・。
サラシが消えないので、ヒラスズキが付きそうなシモリやブレイクといったベイトを待ち伏せ出来るようなポイントを見つけきれません・・。
こういう時は、シンペンでスローに流していくよりも、ブリブリ波動のミノーでサクッとサーチする方が効率が良く、活性の高いヒラスズキを見つけることに最適です!
一定方向に分厚いサラシ・・。これはミノーの独壇場・・。
・・と言いつつも、このような大場所の最高のシチュエーションでシンペンを使ったことがないので・・、もしかすると嘘を書いているかもしれませんが・・(汗)。
でも、分かりますよね(笑)?
これだけの分厚いサラシ・・。
そして、シャロー帯・・。
ヒラスズキの視覚以外に側線器官を利用してアプローチをするのなら、シンペンよりもミノーなのかなと・・。
これが、僕の思う《シンペンに出来なくてミノーにしかできないこと》でした!
ミノーとシンペン両方できること・・。
こちらに関しては、ハードな環境下ではないので割愛させて頂きます・・。
ミノーに出来なくてシンペンにしかできないこと・・。
例えば、日本海側の磯ヒラ師なら分かってもらえると思うのですが、真冬の北西風シーズンにやってくる波の間隔が短い複数の波のベクトルが重なった結果、ガチャガチャグチャグチャのサラシがセットのタイミングなんて測れない程に押し寄せてきますよね?
このシーズンは、そんな波でもたまったものではないのに、それに加えて爆風が襲ってくるのです・・。
イメージは、こんな感じの・・。
三角波だらけの状況です!
ブログ主の言うガチャガチャの意味・・分かりますかね??
このような状況では、サラシ(気泡の粒)が上へ上へと押し上げるので、ミノーを使っているとリトリーブを強めにしないとレンジキープできず浮いてしまいます・・。
銭湯なんかで、バブルが下から出る風呂に入ると、浮いてしまいそうになりますよね?あの現象がルアーにも起きていると思うんです・・。
従って、手前をゆっくり誘っていきたいのに、ミノーではレンジが入らず、レンジが入っていない状態では風や流れの影響を強く受けるので、描きたいコースから外れてしまうし、レンジを入れるためにリトリーブしなければいけないので、スピーディーな展開で誘わなくてはいけなくなってしまいます・・。
そんな時・・。
シンペンであれば、シンペン自体が沈む性質ですのでリトリーブを強めなくともスローで誘うことができるんです・・。
三角波漂う足元をスローに攻めてキャッチしたヒラスズキ・・。
とりあえず、またしても小汚い絵を描いてみたのですが、「波」や「風」や「流れ」なんかをそれぞれベクトルに見立ててみました・・。
画伯が再び描いたトラウマ級のイラスト・・。
三角波の状況では、いろんな力のベクトルが縦横無尽に作用しているので、スローに誘える・・ということは喰わせやすい・・ということに繋がります!
では、番外編として《喰わせ》について書いてみようと思います!
番外編:「喰わせ」について・・。
まずはヒラスズキの生態について・・。
我々を魅了しまくるヒラスズキ・・。
忘れてならないのは、ヒラスズキが荒磯へ接岸するのはエサを求めて接岸しています・・。
沖で捕食するよりも効率が良いから接岸しているのであります・・。
スズキ属は青物やマグロ属のような泳いで捕食行動をとる魚と違って、小魚を海水諸共吸い込むような捕食をしますし、瞬発系の白身魚です・・。
なので、そんなスズキ属の捕食スタイルとしては《待ち伏せ》がメインスタイルなのではないかと思われる訳で・・。
ここで、再びブログ主の小汚いイラストを召喚させてしまうのですが・・。
トラウマ再び・・。
ど真ん中で書いているピースを見てもらうと分かるのですが、3次元の「X」・「Y」・「Z」の縦軸・横軸・奥軸を書いている(つもりです)のですが・・。
スズキ属は、瞬発系のフィッシュイーターです・・。
従って、エサと思った刹那的瞬間に《その座標》に向かって捕食行動を取るのではないかと考えており、その刹那的タイミングでエサが動く軌道を予測し、動作補正を行って捕食していくと思われるのですが、こんなガチャガチャの海況でヒラスズキの捕食本能にスイッチが入って捕食するまでの刹那の時間に座標がブレないのはどちらか・・。
答えはシンペンに決まってますよね!
自分は、やはりミノーが1番と思うのですが、このような捕食の視点から考えてみると、ガチャガチャの状況で喰わせやすいのはシンペン一択だと思い、これがミノーに出来なくてシンペンにしか出来ないことの理由です。
そんなことを考えて、迎えた北西風釣行で2度ほど釣行回数があったので、どちらの釣行も先手をミノー・・後手をシンペン・・という感じで実証実験を行ったところ・・、考察どおりの結果に・・。
ヒラスズキ釣りにおいては、間違いなくプレッシャーの掛かっていない先手が有利なのですが、先手のミノーではヒラスズキを掛けてもフックアウト・・となってしまい2釣行ともに0キャッチ・・。
しかし、プレッシャーの掛かる後手のシンペンでは、バイト数は激減しましたがフックアウトすることなく、ヒラスズキのキャッチに成功し、2釣行ともに1キャッチという結果となりました!
まだまだ、自分自身で行う検証回数が足りず、記事として書くには些か早過ぎるかもしれませんが、昨年・・友人Kとこの時期特有のガチャガチャサラシの条件下で釣行に行くことが数回ありまして・・。
ミノーを多用するブログ主はキャッチ「0」に対し、友人Kは何匹もシンペンでキャッチできており、友人Kの腕によるものも関係しているかと思われますが、ガチャガチャサラシにはシンペンが向いていのではないかと思えるデータです・・。
今回のヒラスズキ論文・・いや、元シンペンアレルギーのブログ主が考察するシンペンの重要性を考える記事はいかがでしたでしょうか??
この記事を書きながら・・書き終えるまでの間・・、ずっと直感的なルアーセレクトや自分の感覚を信じてシンペンを操作できている友人Kや同志Dが大変羨ましく思いながら寄せ集めの言語を繋いで書きあげた次第です・・。
そろそろ・・。
彼らと同じ土俵に入れるかな・・。
ようやく口火を切ったブログ主のシンペンストーリー・・。
果たして、その先はあるのか・・。
まだまだ、ヒラスズキ釣りにおけるシンペンゲームは未熟そのものでありますし、この論文に加筆を加えなければならない可能性も非常に高いですが・・。
ミノーとシンペンを使い分けられるような屁理屈言語が整ったことで、記事とした次第です・・。
これから、益々シンペンが必要となっていく季節・・。
海況やフィールド、過去の経験なんかを織り交ぜて、この冬もヒラスズキライフを楽しもうと思います!
読了・・ありがとうございました!!