みなさん、こんにちわ・・。
あれは、昨年の10月のことだったでしょうか・・。
右のゲームベストのチャックを開けたまま大型ヒラスズキを掛けてしまい、そのファイト中・・開いたままのポケットからルアーボックスがポロリ・・。
はぁーーーーん(泣)。
身も心も(財布も)、今でも痛い・・。
これにより、1軍ルアーの大多数を失ったまま対馬遠征へと出立する・・という苦行を味わって数ヶ月・・。
ようやく、ゆっくりとではありますが、厳選に厳選を重ねたルアーの補填にゆっくりと成功しているブログ主です・・。
スリム系・・多いな。
そんなこんなで1月の中旬・・。
失ったルアーと同じ手札・・という訳ではありませんが、日々変化していく価値観の更新に伴い、昨年の今頃に比べると幅広いジャンルのルアーを手札に加えることに成功しているところではありますが、現時点は・・いわゆる厳冬期。
海水温的にはヒラスズキの適水温の下限値と言われている「16℃」を下回るシーズンに突入・・。
そんな状況で、新しいルアーを使って模索を続けるのは危うい・・と言いますか、釣れないことで思考の迷宮を彷徨うことにも繋がる可能性も捨てきれず、新たな苦手意識の誕生に畏怖しているところではありますが。
この時期に新たなルアーを使ってヒラスズキを出すことが出来れば、もう少しだけ更なるレベルアップを果たして春のシーズンを迎えられる気がする今日この頃・・。
みなさん、釣れてますか・・?
タイトルでも分かるとおり・・。
今、ブログ主の手元にはトランスセンデンスさんの磯ヒラ専用マルチピースロッドである「エンピナード91+Rev.2」というロッドを持っています。
カッケぇ!!
1つ1つがカッコいいな・・。
このロッド・・。
実は、購入した訳ではなく・・(本当はマジで欲しいけど、それよりもボロッボロの磯靴の新調の方が優先度は高いし、前借りでロードバイクのホイールを買った分の完済も終わってない訳で、多分・・僕はマーレフリップを購入するのかな・・?)Mニキからレンタルしている代物で・・。
使ってみる?
マジですか!!!!
・・でも。
エンピナードと言えば、最強の磯ヒラ専用パックロッドだ。
しかもニューエンピナードのRev2・・。
そんな発売されて間もないピッカピカの代物を、ただでさえロッドやリールが傷付きやすいロックショアというフィールドでニキから拝借したニューロッドを酷使するとなると、この先に見えるイメージとしては歴戦感漂う強者ロッドに変貌を遂げる訳で・・。
使いたいけど・・。
傷付ける訳には・・。
そんな感じで・・。
NEWエンピナードをお預かりして以降、4回ほどヒラスズキを狙いにロックショアフィールドへエントリーしているのですが、結局僕が握るのは自分のマイロッドであるジェノス(シマノ)の方で・・(苦笑)。
ねぇねぇ・・。
そろそろ使ってよw!
次こそ・・。
次こそは・・(汗)。
こんな経緯を経て、本釣行記録で初めてエンピナードを使って・・。
エンピナードだけを使ってヒラスズキを狙いに・・、さらにアジ・メバル・+αの四兎を狙いに離島遠征へ行きましたので、いろいろと書いてみようと思います!
CONTENTS
釣行記録の前に・・。
まずは、エンピナードというロッドから簡単に説明を・・。
エンピナードのバッド部分・・。かっけぇ・・。
エンピナードは、パックロッドを中心にロッドの設計から販売を展開しているトランスセンデンスさんから発売されているロッドの1つで、《より安全に、より快適に》をコンセプトに作られた磯ヒラ専用のパックロッドです。
遥か昔・・。
バス釣りやってた高校3年生の頃・・。
部活を引退して進路も決まっていた僕は、パックロッドとルアーケースを通学バックに忍ばせて、学校帰りに最寄りの野池でバス釣ってたこともあって、パックロッドの恩恵はその頃から経験済み。
ちなみに、エンピナードに興味を持ったキッカケはSNSで「磯ヒラ用にパックロッドがあるんだー」という認知程度だったのですが。
エンピナードの使い手・・F君と一緒に釣りに行く機会に恵まれまして、実際にエンピナードを目の当たりにすることができました!
両手がフリーに使えるので、両手に枝を持って蜘蛛の巣を払い除けるF君・・。
彼が両手をフリーにして崖を降りたり登ったり、人(僕)がドボンして泳いで対岸へ渡っているところを泳がずに両手を駆使して断崖を濡れずに安全に対岸まで渡りきったりと、エントリーの観点だけでもパックロッドのメリットは数知れず・・。
さらに、彼が上級者・・ということもありますが。
じぃぃっっと盗み見している限りエンピナードを振り抜いた後のブレ感も無いようで、狙ったピンにしっかり着水させていることを鑑みて、6ピースというロッドの関節が増えたことによるノイズは無さそうに見受けられ・・。
このヒラスズキをキャッチして以来、彼が吠えたところを見てないな・・。
さらに、70前後のヒラスズキとファイトしている状況や青物と対峙している時のベントカーブを見る限り、ティップが繊細でバイトを弾きにくい印象で、それでいてバッド部分に向かうに釣れてパワーが上がり粘りのあるロッドだということを目の当たりにして興味を持つようになりました。
僕のスタイルには・・
パックロッドが合っている!
そんな感じで、これはいつか欲しい・・と思っていたところに、Mニキが先に購入する運びとなり、貴重なロッドをレンタルさせて頂く運びとなりまして、冒頭が長くなってしまいましたが今に至ります・・。
今日はエンピナードで・・。
しっかり試してみよう!
そんな、この日の海況ステータスはコチラ・・。
潮汐:中潮(12:40満潮↘18:20干潮)
天気:曇⇒晴
気温:10〜11℃
水温:15.2度
風 :北〜北北西5⇒3m
波高:1.4m
状況としては、サラシゲームを楽しむならまずまずといった感じでしょうか・・。
エンピナードに慣れることと並行して、課題として取り組んでいるシャローランナーの釣りを深めようと思います!
離島へ到着してすぐに、設営後回しで磯へ歩みを進める・・。
その理由としては、明日の朝がド干潮ということもあり、メインで通っているフィールドとの相性が悪く、明日の朝は実績を積んでいない別のフィールドに入ることとなって、釣果よりもフィールドワークに徹すると予想し、明日に期待するべきではないという思考が働いたため・・。
従って、地磯から魚の反応を得るのなら今・・潮位も高く満潮の下げが効いている今の時間しかチャンスはないと考えたことで、設営後回しで磯に到着・・。
心なしか、両手がフリーで腕を振って歩いているだけですが、普段の片手ロッド保持で歩くよりも早く到着した気がする・・。
これもエンピナードの恩恵!
ただ、問題なのは1月にも関わらず暑いということ・・。
3mmウェットのフルスーツを着込んでいることを後悔しながらスタートフィッシング!
イメージよりも波の間隔が長い・・。
先発はコモモSF125の2代目・・。
さっそく、シャローランナーからチョイスして、サブサーフェスのレンジをコントロールさせて、うまい具合にヒラスズキを出せたら・・と思い、選んでみましたが不発・・。
今日はサクサクと・・。
見切りを早く!!
この初日のデイでは、明日のフィールドの選定もしておきたくて・・、もう1つフィールドに行ってみようと考えていたこともあって、普段は1つの場所を丁寧に探る釣りをする僕ですが、2〜3投しては次の場所へ・・という縛りを設けてスピード重視でランガン・・。
ランガンしながら、どうして僕は1つのポイントに粘るのか・・という自問自答をしたところ・・。
自分の釣りに自信がないから・・。
という答えが浮かんだ・・。
核心を突く回答に、自分の首を真綿で絞めていることに気付くのに、しばらくタイムラグがありましたが・・。
息苦しい・・。
それは間違いない事実で、粘ればなんとかなると思っている・・というよりは、ヒラスズキに見切られているという自覚が足りていないだけ・・。
ヒラスズキが居ると仮定して、1〜3投で反応が出せないのは何かが間違えた結果であって、その事実が覆ることはない・・。
これにより、粘る必要がないということになるのですが、正解した場合(ヒラスズキがいると仮定して)は100%の確立で反応が出る。
だからこそ、波を待つ必要があって。
だからこそ、急ぐことは悪手であって。
だからこそ、状況を観察してコースを見極める必要がある。
そんな気持ちを頭の片隅に置きながらアプローチを継続しましたが、何も反応がないまま次のフィールドへ移動・・。
次のフィールドでは、もう少し粘った方が良いのでは・・?という疑心暗鬼に囚われてしまい、普段通りの粘りスタイルで敢行しましたが不発・・。
駄目だ・・。
癒やされよう・・。
潔く撤退し、夕マヅメからのアジ釣りに変更するのでした・・。
磯から泣く泣く逃げるように早期撤退をしたこともあって、夕マヅメのタイミングには港内へ戻ることに成功しライトゲームで癒やされることにしました。
ロッドはもちろんエンピナード・・。
ライトゲームを楽しむにはハイパワー過ぎるロッドではありますが、9.1Fバージョンのエンピナードをどうしても使いたかったので、リールをPE0.4号を巻いたルビアスの2000番に交換して夜の部がスタート。
夕方のタイミングでは反応なし・・。
次第に夜の帳が降りて来て、光量が落ちていく・・。
とりあえず、それなりの射程圏をオールレンジ引けるコアマンセットで表層では反応がなかったので、カウントダウンでレンジを落としながらアプローチしていたところ、なんの気なしにキャストしたドシャロー帯にて中アジがヒット・・。
シャローかよ!
コアマンセット・・。なんでも釣れる・・。
ドシャローなんでプラグにした方が面白い気がしたので、メバルハンターをチョイスしていたら量産成功!
過剰パワーのエンピナードでアプローチしていたので、ワームでは弾かれてしまい、なかなかフッキングまでいかなかったワームの釣りですが、プラッキングとなってからは外掛かりも可能となるので比較的イージーにキャッチすることができました!
プラッキングゲームにてキャッチしたアジ!
30分もない時合いでしかプラグには反応がない感じでしたが、15匹ほどの中アジという美味しいお土産の確保に成功!
その後はメバルを狙ってランガンしましたが、全然メバルが出てくれずDAY①の釣りを終了・・。
ご飯タイム突入・・
この日の夕食は食パンにふんだんにバターを塗っただけのシンプルなホットサンドスタイル・・。
これが1番良い・・。
外カリ中ジュワの食感は至高の食べ物・・。
買いたいモノがあるので、節約釣行ではあるのですが、コレはコレで美味しいんです・・。
その後はビール飲んで早めに就寝・・。
贅沢だ・・。
04:30起床・・。
昨日は珍しくミッドナイトまでエクストラ釣行をせずに、ビール飲んで寝たこともあってか、睡眠時間をしっかり取ることに成功し、バッチバチに冴えていることを自覚する。
そんな冴え渡っている自問自答の結果、予定では日の出のタイミングで磯にエントリーしている計画を考えていましたが、磯へのエントリーを遅らせて、朝マズメまではライトゲームに専念することに決める。
昨日ダメだったから、
今日はダメだ・・。
昨晩と同じくプラッキングで攻めてみると、昨日は全然ダメだったメバルが好反応で、小さな個体が猛烈にアタックしてくる・・。
DAY②のファーストヒットはメバル!
巻きの釣りでスレても、ドリフトやステイ、風のドリフトなんかをやってみると再びアタックしてくるので、ゲーム性が高くて面白いのですが、小型ばかり・・。
小型を避けたかったので、ブローウィン80Sをチョイスしたところ不発・・。
上のレンジか?と思って、パンチラインスリム80をチョイスしたところ、20cmオーバーのメバルまで顔を出してくれるようになりましたが尺には届かず・・。
そんな感じでメバルを狙っていたら、一面のアジが入ってきたので、メバルミノーに戻してお土産の追加に成功・・。
充分なお土産の確保に成功し、この遠征のラストバトルの磯へとエントリーするのでした・・。
アジの時合いが遅かったため、太陽がしっかり昇ってから磯にエントリー・・。
なので、朝マズメの時間は過ぎていると推測・・。
そんなこの日の海況ステータスはコチラ。
潮汐:中潮(06:59干潮↗13:19満潮)
天気:晴
気温:7⇒9℃
水温:15.1度
風 :北北東2〜3m
波高:1.3m
1日目と比較して、波も少し低く、間隔も1秒程遅くなっている感じで、しっかりセットを待てば良い感じ・・。
この日の先発は3代目のコモモSF125・・。
昨日までは、同じコモモSF125の2代目をメインに据えてアプローチをしていましたが、2代目の重心移動システムはウエイトボールタイプで、頭を水平から5度ほど下げないとボールが戻らないことと、横から吹き抜ける強風のせいで、なかなかウエイトが戻らず、アプローチに苦戦していたこともあって・・。
重心移動システムがマグネットタイプの3代目を使えば、そんなストレスなしにアプローチが出来ることから先発起用となりました。
そんな3代目・・。
2代目と比べて風に弱くてキャストが決まりにくい弱点があるので、最初はサラシに投げずにキャストフィールやラインコントロールといった感覚をヒラスズキのアプローチには無関係なエリアに投げ込んで感覚を掴んだ後にスタート・・。
そんな第1投目・・。
風に煽られてしまい、着水地点がサラシが払い出す流れをダウンストリーム気味となってしまうようなラインコースとなってしまい、ミスキャストとなってしまいましたが・・。
同じ立ち位置からだと・・。
多分喰ってこない・・。
今度は立ち位置を修正して、角度を変えてダウンクロス気味に入れてデッドスローでアプローチしていたところ、サラシの中から海面炸裂のヒット!
海面炸裂・・ということもあり、絶対ヒラスズキ!・・と思っていましたが、全然エラ洗いしないし、よく引く・・。
ヒラスズキ?
ではないよね・・。
正体は5キロ前後のヤズ!
5キロを海から抜き上げた訳ではありませんが、エンピナード・・良い仕事をしてくれました!
エンピナード入魂(仮)
お土産確保出来たこともあり、メンタルが楽になったこともあってか、気負いが抜けてキャストが良い感じに決まりはじめて、ランガンしながらヤズ⇒ヤズ⇒ヤズの3連ヒット・・させますが、ランディングに苦戦し3連続足元でフックアウト・・。
その後、ヤズの反応が遠ざかってきたこともあって、スレに効くであろうバチルアーのカッター115S(メガバス)を投入したところ再びヤズ・・。
このヤズ・・全然引かなかった・・。
このあたりから、ヤズが入りにくそうなドシャローや最も手前のブレイクなんかを狙ってヒラスズキからのコンタクトを捉えようと模索を続けていたところ、手前の磯ギワを3代目コモモを通していたらヒット!
ヒラスズキ・・。
いたよ・・(泣)。
エラ洗いの瞬間にフック1本に見えたことや、会いたい気持ちを抑えられなかったのか・・ゴリ巻きで1度も潜らせずにキャッチ成功・・。
3代目コモモにてキャッチした居付き?のヒラスズキ・・。
その後は、この日アタリに当たっていた3代目コモモに再びヤズがヒットし、ランディング寸前の抜き上げ途中で根ズレしていたリーダーからラインブレイク・・という悲劇に見舞われてしまいましたが、ヒラスズキにも逢うことができましたし、ヒラスズキ・ヤズ・メバル・アジと四兎追いに成功した釣行となりました!
今回の釣行では、サラシの中からヤズしか出てこない状況で・・(汗)。
そんな状況でも、唯一ヒラスズキからの反応を得ることに成功し、キャッチまで至ることができたアイマさんのコモモSF125(3代目)を推したい!と思います。
ヤズキャッチ後の3代目コモモ
このルアーに興味がある方は、下記の関連記事を参考にして頂けたら、幅広く3代目コモモについて書いていますので、どうぞコチラも読んでみて下さい。
今回のヒットパターンとしては、3代目コモモの特徴である、《マグネット重心移動システム》と《超低速でも泳ぐ》という、この2つ強みを活かせたのかな・・と思っており・・。
本来なら立位置的にラインが磯にスタックするような状況を風を使って・・、風の力でコモモを泳がせながらリトリーブでラインコースをコントロールして磯際をなぞっていたらヒットしました!
タングステンボールの重心移動システムでは、ボールを戻す作業をしないといけないので、着水直後から磯際をなぞる・・ということが出来ないのですが。
マグネット重心移動システムならそれが可能となりますので、風や立ち位置を鑑みて、こういう使い分けをしたこと自体が初めてということも重なり、非常に記憶に残るヒットだと感じています。
コモモSF125でキャッチしたヒラスズキ!
そんな3代目コモモSF125のスペックはコチラ・・。
- メーカー :アイマ
- 全長 :125mm
- 重量 :18g
- タイプ :フローティングミノー
- レンジ :5〜50cm
- アクション:ウォブンロール
- フック :#4✕3
- リング :#3
今まで、あまり磯ヒラで使うことのなかったルアーです。
タングステンボールの重心移動システムのように重心を戻す作業をせずに着水直後からアクションしてくれる恩恵は、荒磯の爆風の中でヒラスズキを狙うにおいてはメリットだと思いますし、風を使ったメソッドに非常に相性の良いシャローランナーだと思います!
今回の釣行では、釣果成績としては癒やし感覚で楽しんだライトゲームを除き・・。
ヤズ×6(キャッチ2、ランディング中のリフト中にラインブレイク1、ランディング中のリフト中にフックアウト3)
ヒラスズキ×1
・・と、ヒラスズキを狙っているのにヤズがアグレッシブに海面炸裂のアタックをしてくるという状況でした。
ヒラスズキが吐き出した、3〜5cmのベイト。ハタンポ?
そんな状況でも、ヒラスズキがいる・・という可能性を捨てずに、シャローの磯際や手前のブレイクなど、波をしっかり待ったり、キャストする前にいろいろ考えながらアプローチしたことが、結果的にヒラスズキをキャッチするに至った要因になったのではないか・・と考えております。
さらに、厳冬期というシーズンでヒラスズキを出せたことが非常に嬉しく・・。
間違いなく、自分が上手になったというよりは、アプローチに「狡猾性」が増したことにより出せた1尾だと思うので、これからも今日のようなアプローチが出来るように、そして・・低活性状態でもヒラスズキがいると信じてレベルアップを繰り返していきたい・・と感じているところです・・。
それではまた・・。