【ヒラスズキルアー考察⑭】ミノーの中で1番飛ぶルアーはこれかも・・?シマノ《スリムアサシン149S》をインプレする!!

みなさん、こんにちわ・・。

2024年の春爆はすでに経験されましたでしょうか・・。

現時点では自分も1度だけ・・もしかすると2度かも・・しれませんが、すでに春爆を経験し、これにより・・もうすぐ「凪」という名の地獄がやって来ることに戦々恐々としているブログ主です・・。

そんな春爆・・。

数が釣れることは嬉しいことではあるのですが、誰でも簡単に数を釣れる状況・・ということもあって、難易度が下がって、少し面白みに欠ける部分があるので、もう少し難しくなって欲しいと個人的には感じている今日この頃・・。

みなさん・・釣れてますか?

表題の件に戻りますが、皆さんはミノー(フローティング・シンキング)の中で、最も飛ぶルアーとして何をお使いでしょうか?

そもそも、パイロットルアーとして求めているものの1つに《飛距離》も重要な要素として含まれていると思われるので、キャスタビリティの高いミノーをスタートに使ってアジャストに近づけていくのかな・・と思うところではあるのですが・・。

先日・・、使ってる人が少ない・・と感じているスリムアサシン149Sというルアーを敢えて使ってみて、見事・・春爆を経験することが出来ました・・。

ヒラスズキ

スリムアサシン149Sでキャッチしたヒラスズキ・・。

これにより、この記事を作成することとなるのですが・・。

実際に使ってみて、自分が普段パイロットルアーとして使っているコモモSF−125サスケ裂波よりも、めちゃめちゃぶっ飛ぶルアーで、使い方次第では物凄く化けるルアーだと思えましたので、早速インプレしたいと思います。

スリムアサシン149Sはこんなルアー!

スリムアサシン149Sシマノさんが提供しているサイレントアサシンシリーズの1つです。

名前のとおり、「スリム」と名前がついているとおり、サイレントアサシンよりもスリムなシルエットになっているのが特徴で、サヨリパターンに向いている大人しいアクションのルアーです。

ヒラスズキ

個人的には、以前・・シマノさんからエクスリム(廃盤)という細身のミノーがあって、それの後継かな・・と感じているところではありますが、性能は別物・・、エクスリムよりも飛距離性能を格段にブラッシュアップさせたのがスリムアサシンだと思います。

そんな、スリムアサシン149Sのスペックはコチラ・・。

スリムアサシン149Sのスペック
  • メーカー :シマノ
  • 全長   :149mm
  • 重量   :22g
  • タイプ  :シンキング
  • レンジ  :40〜100cm
  • アクション:ウォブンロール
  • フック  :#4×3
  • リング  :#3

※ レンジにあってはブログ主調べ・・。

シリーズとしては、このワンサイズのみの展開で、149Sの他に149Fというフローティングタイプが存在します。

個人的には99サイズや77サイズをエンピツサヨリパターンの武器として・・もしくは食い渋りのヒラスズキ対策でこの小型サイズを2フックで展開して欲しいところですが・・廃盤ルアーなんですよ・・。

フローティングのスペックと比較してみたところ、こんな感じ・・。

項目スリムアサシン149Sスリムアサシン149F
サイズ149mm149mm
重量22g20g
レンジ40〜100cm30〜60cm
フック#4×3#4×3
リング#3#3
重心移動X-ARC(マグネット重心移動)X-ARC(マグネット重心移動)
※ レンジにあってはブログ主調べ・・。

たかが2gの差ですが、アクションはかなり違って、大方の予想のとおりフローティングの方がスローでもしっかり大人しめのウォブンロールをするのに対し、シンキングの方はさらに大人しくローリング寄りのウォブンロールをします。

スリムアサシン149Sのココが凄い!

爆風条件下でも圧倒的飛距離!

飛距離に特化したスリム系ミノーの大半はタングステンウエイトボールを2連or3連ほどを搭載した重心移動システムが主流ですが、スリムアサシン149シリーズは、X-ARC(マグネット重心移動システム)を採用しています。

この、マグネット式重心移動システムの利点としては、着水直後には重心がデフォルトに戻っているということ・・。

すぐにアクションさせることができる・・というレスポンスに強みがあり、爆風の横風のアプローチなんかでは、重心を戻す・・ということを省略出来るので、ウエイトボール系の重心移動システム搭載ミノーよりも水面を長く滑らずにレンジを入れやすい印象です・・。

ヒラスズキ

スリムアサシンの圧倒的飛距離によりアジャストできた1尾・・。

そして、さらに・・それ以外にも強みがあって・・。

そもそも、スリムなシルエットの恩恵で、風を切り裂くように飛んでくれるスリムミノーですが、スリムな構造上・・大型のタングステンボールが搭載出来ないのが弱み・・といいますか、ウエイトを戻す為の構造も考えると・・ボールによる重心移動システムでは飛距離を上げる点のみでいうと・・軒並み頭打ちの状態なのかな・・と感じているところ・・。

そこで、シマノさんのX-ARC(今ならジェットブースト)という訳ですね・・。

周りの釣り仲間にスリムアサシンをお持ちの方がいるならば、是非とも飛距離だけでも体験して欲しいです・・。

個人的には、サスケ140裂波よりもブローウィン165Fスリムよりもクーカイスリム140Fよりも遥かに飛びます!

大きいフックが背負える!

デフォルトで、MHの4番を搭載しているスリムアサシン149シリーズ・・。

4番・・というフックから、この段階でヒラスズキ用としてのフック強度の条件(最低でも6番は欲しい)はクリアしているところですが、さらに大きいフックを背負えることが可能です!

まずは、このデフォルトフックとフックのクリアランスから・・。

スリムアサシン149S

デフォルト(MH4番)フックとフックのクリアランス・・。

余裕ですよね!RB(ラウンドベンド)タイプだとシャンクが長くなるので、大きい番手は厳しいかもですが、デフォルトフックのSP(スプロードベンド)タイプだと大きなフックへの換装が可能です。

続いて、Hの3番に番手を1つ上げたクリアランス・・。

スリムアサシン149S

3番に換装したクリアランス・・。

このクリアランスなら、間違いなく2番を背負えると思われ、フックを大きく・重くすることで3番よりもさらにジャーキングに特化させることが可能になるのかな・・と感じているところ・・。

もちろん、大きなフックを背負わせることでアクションが重くなる・・ということには間違いありませんが、大きなヒラスズキを取りたい・・と考えている人はHにしたり、MHのまま番手を上げたりすることをオススメします・・。

ちなみに、僕はBKKさんのファングス63というHの3番を背負わせています!

シンペン的感覚で使える!

他社のスリム系ミノーより大人めのアクションで、さらに自分がデフォルトフック(MH4番)よりも番手の大きいHの3番を使っているためか、さらに大人しいローリング寄りのウォブンロールでアクションするスリムアサシン149S・・。

自分は、このシンキングミノーをシンペンのような感覚で使っています。

ヒラスズキ

シンペン・・と思って使うと、急にバイト数が増えた・・。

言う慣れば、ミノーのようにブリブリと波動を感じながら直線的にリトリーブする・・というよりは、ブリブリとした波動を感じさせないリートリーブ速度で、なるべく表層のレンジをフワフワとキープさせながら漂わすor流す・・という感じです。

僕自身、半年ほど前にようやくシンペンアレルギーを脱却した人間でして、シンペンが使えないからミノーをシンペンのように使う術を身につけた訳ですが、スリムアサシン149Sのようなルアーは、シンペンを使わない人に向いていると思います。

スリムアサシン149Sの弱点・・。

SもFも廃盤・・現時点では復刻待ち・・。

自分がこのルアーの凄さに気付くのが圧倒的に遅かった・・というのが正直な後悔ではあるのですが・・。

2024年のシマノさんのカタログから落ちていますし、公式HPの方でも載っていないので、廃盤になっているようです・・。

同ジャンルにおいては、他社に圧倒的地位を築かれている・・。

これが、廃盤にならざる得ない理由・・だと思うのですが、スリム系ミノーにおいてはブローウィン125Fスリム165Fスリム140S・やクーカイスリム120F140Fといった最強ルアーがシリーズとして君臨しています・・。

この牙城を崩すことが出来ず、ブローウィンやクーカイスリムの代替えルアーとしての扱いだったり、それらのルアーよりも大人しいローリング寄りのアクションが仇となったような気がします・・。

大きめのスナップを接続しにくい・・。

自分が細長いタイプのロングスナップを使っている・・というところも関係しているのでしょうが、接続するのに時間を要しました・・。

もう少しラインアイが大きければ・・と思うところです・・。

現場での煩わしさを解消したい方は、ラインアイにスプリットリングを接続しておくことをおすすめします・・。

類似ルアー

クーカイスリムシリーズ

スリム系の王道といえば、メガバスさんのクーカイスリム・・。

僕個人的な印象ですが、いろんなスリム系ミノーの中で最も細く洗練されたスリムミノーだと思います!

サイズは120mm140mmがあって、スリムアサシンのサイズが149mmのみ・・となっている点から鑑みるに、クーカイスリムの方が同じアクションでサイズ別に使い分けが出来るので、マッチザベイトにアジャストさせやすく、利便性が高いと思いますし、メガバスクオリティは伊達じゃないです。

ブローウィンシリーズ

こちらも、近年スリム系ミノーの代名詞となっているルアーです。

ここ最近の人気度でいうと、クーカイスリムとブローウィンの2強なのかな・・と感じているところで、クーカイスリムにはFしかありませんが、ブローウィンにはFとSそれぞれ別サイズで展開している点が強みだと思います。

ここでは、ブローウィン140Sや140Jを類似ルアーとして挙げますが、スリムアサシンは・・この140S(大人しめのウォブンロール)と140J(ほとんど棒アクションに近いローリング)の間くらいのアクションをします。

総評

今回のスリムアサシン149Sのインプレはいかがでしたか?

このルアーの良いところ悪いところをまとめてみるとこんな感じ・・。

・ 良いところ

 ★ 爆風条件下でも圧倒的飛距離!

 ★ 大きいフックが背負える!

 ★ 大人しめのアクションが効く!

・ うーん・・なところ

 ○ 2024年から廃盤・・。

 ○ 類似ルアーが多く代替え扱い・・。

 ○ 大きめのスナップを接続しにくい・・。

そんな、スリムアサシン149Sの総合評価はコチラ・・。

飛距離
 (5)
飛行姿勢(精度)
 (5)
デッドスロー(タイトウォブンロール)
 (4)
ノーマル(ウォブンロール)
 (3.5)
立ち位置適性(低い足場)
 (4)
立ち位置適性(高い足場)
 (4.5)
ドリフト適性(アップクロス)
 (4.5)
ドリフト適性(ダウンクロス)
 (4)
パイロットルアー適性
 (4.5)
総合磯ヒラ適性
 (5)

正直なところ、ブローウィンやクーカイスリムが破損によって手元になかった・・ということで、スリムアサシン149Sにお鉢が回ってきた訳ですが、どうして今まで使わなかったんだ・・という後悔がとにかく強いです・・。

飛距離にあっては、同じようなウエイトの細身のシルエットのシンペンと同等にぶっ飛びます!

間違いなく揺らぎ重視の20gクラスのシンペンより飛びます。

アクションはSということもあって、大人しめのローリング寄りのウォブンロールですが、横からの流れを受けると短いスラロームを刻んでくれるので、ドリフト適正も高いと思います。

磯ヒラ適性は5.0・・。

サヨリパターン用としてではなく、磯ヒラ用で宣伝していたらランブラーよりも人気が出たのではないか・・と感じているところです・・。

それではまた今度・・。