時は5月・・。
世間はGWで浮かれている真っ最中ではあるが、そんな連休とは無縁の職種に勤めている自分としては、そんなことはどうでも良くて、ただ・・いつ時化るのか、そればかりを憂いている。
5月になって、さすがに時化が連日に跨ぐことは少なくなってきた。
もう・・あと僅かである。
これが過ぎてしまえば・・台風前後を除き、秋まで福岡という地にて磯ヒラを楽しむことが叶わなくなってしまう。
寂しいようで、達成感もあって、辛い気持ちも含めて、いろんな感情がある・・。
なので・・それまで、どう生きるか・・。
今年は春爆すら経験出来ずに春を過ぎてしまったけれど、最後まで・・時化なくなるまで足掻こうと思う・・。
今回の釣行記録は、そんな・・僕のGWの過ごし方である。
釣行記録
もちろん、夜勤明け・・。
連休は此処・・福岡であっても数多の磯ヒラ師達がロマンを求めて磯に通うので、人を避けて誰も来ないような磯に行こうかと思案中・・。
波的には1m前後くらいの間隔4秒ほどの微妙な時化具合・・。
人が来ないイコール釣りにくい・・という意味にすごく近いので、それでも磯へ行くのか・・それとも夜勤の疲れを解消するか・・迷いに迷ったが、こういう場合はメンタル的にも行ったが吉である。
ということで、きっと予報よりも悪い状況であろう人の来ない場所へ行くことに決めた。
釣果・・については、あまり考えない、いつものスタイルで釣行に臨むことにした。
そういえば、僕を磯へ行くように後押しした理由が一つだけあった。
妻からBBQするから魚を釣って来い・・との、宿命を賜ったのだ。
普段リリースしているから、クーラーボックスなんて準備しないのだが、おかげで重い・・。
クーラーを持ってった時に限って釣れないジンクスは現在進行形で進んでいるが、気にしない・・。
いざ、スタートフィッシング・・。
案の定・・予報よりも波が微妙なので、なかなかしんどい雰囲気が漂う磯へ到着・・。
唯一の救いは、あと2時間ほどで満潮を迎え、当て潮から下げ潮に反転するので、サラシが発現・停滞しやすい状況を迎えることだろうか・・。
おそらく・・そこからが本番だろう・・。
とりあえず、この厳しい2時間のタイミングではあるが、これで成立するのならレベルアップに繋がるので、最善の模索を2時間ほど尽くすも無反応・・。
やがて潮止まりとなり、見るからにサラシが停滞するようになってきた。
最初の場所では撃ち尽くしたタイミングでもあったので、場所を移動して最善を尽くすも無反応・・。
これはヤバイな・・。
ボウズの気配が濃厚になってきたが、もう少し粘ることにして、一番可能性の高そうな場所でルアーローテーションを駆使して、反応を取る作戦へ変更・・。
ちなみに・・この場所で使ったルアーはコチラ・・。

― 粘り作戦で使用したルアー達 ―
20分のつもりが、1時間くらいアプローチし続けていたと思う・・。
1ルアーで2投くらい・・。
カゲロウでダメなら、それよりも細くて小さいアクションのエリア10ならどうだろうか・・とか。
泳がないルアー代表のバンズでダメなら、だいたい同じレンジのコモモならどうだろうか・・とか。
小さいルアーがダメなら、大きいルアーならどうだろうか・・とか。
ジャーキングやってみてはどうだろうか・・とか。
ブレードならどうだろうか・・とか。
いろいろ・・。
レンジとか、サイズ感とか、アクションとかいろいろ・・。
考えながらローテーションさせるも無反応・・。
で、ここ最近の締めルアーとして頭角を現しているR50を選択。
使い始めの頃は、しっかりウォブリングしていたR50だが、重心機構が壊れたのか・・ウォブリングせずにワイドにスラロームしかしないR50をチョイスして、ラインコントロールをしながらスラロームが破綻しない速度域を維持しながらサラシ寄りのサラシと海の境界線をなぞるも無反応・・。
次でラストの2投目・・。
これで出なかったら場所移動・・。
案の定・・良さげなサラシでは反応なし。
だったが、足元の払い出し・・もの凄く浅いので、経験上・・ヒラスズキが付いていなさそうな位置のサラシの中からR50目掛けて飛び出してきた・・。

― R50でキャッチした55cm前後のヒラスズキ ―
その瞬間のことを言語化するならば、足元のダウンストリームに入った途端にR50がワイドスラロームに可変・・それに吸い寄せられるようにバイトしたように思える・・。
これは、スラロームが良い・・?ということだろうか。
その後、R50を続投するも無反応・・スラローム系のスライドアサシンをチョイスするも無反応・・。
一旦・・場所移動することにした。
とりあえず・・これで、この春・・3度目のR50にてボウズ逃れを達成。
再び最初の場所へ戻ってきた・・。
2時間分、時間を空けたので、高まったスレ度は回復しているだろう。
完全に下げが効いていて、アプローチする箇所もサラシの面積も広くなってきて、とりあえずアガケ120Fでは無反応だったので、コモモⅡで1枚レンジを入れてみたところ1バラシ・・。
やはり、居た・・。
居たけど、もう1尾を引き出せないのはマイノリティな場所あるあるだろうか・・。
終盤を迎え、それ以降反応なし・・。
時間も迫って来たので、絶対居るよな・・って思う場所で粘って粘って無反応。
少し潜り過ぎるから忌避気味のゴリアテハイ145Fをチョイスする。
そろそろ、このサイズ感でも出てくれるはず・・。
波の間隔が短いので、潜り込ませた方が良いのかもしれない・・。
そんな思惑があって、ラインコントロールでサラシの前半部分を入れてみるも無反応・・。
サラシの後半はダウン方向へ流しつつ、レンジを上げようとロングステイでバックドリフトさせながら浮いたら巻きを入れてみようと待っていたら、グイグイ・・とティップが叩く・・。
え?このタイミング?
もちろん、アワセを入れようとした時には遅くて、ヒラスズキが水面を破る姿のみ目撃・・。
続けて、同じようにサラシに突入させてバックドリフトで奥に流し込んでいる最中に今度は誤爆・・ゴリアテハイが吹き飛ばされて終了・・。
ロングステイ・・払い出しの中なので、ステイではなくヨタヨタとゴリアテハイが動いていたに違いないが、今までにないロングステイというアプローチで反応を取れただけに、キャッチ出来た1尾よりも脳汁がヤバかった・・。
反応としては4度だろうか・・。
1キャッチ1バラシ2誤爆・・。
ロングステイで、ラインスラッグが出ている場合の対処については、なるべく針掛かりするようにHからMHへフックを換装する必要があるだろうが、今後も試す価値はあると思われる。
兎にも角にも、久々に1釣行1回きりの反応で終わらなかった経験も出来たし、ロングステイで反応を得られる・・ということを学ぶことが出来たし、妻からの宿命を果たすことが出来たし・・。
この波の状況では、それなりに足掻いたのではないかと感じている・・。
結果・・春爆を通り過ぎて普通の海に戻った気がする。
残り、あと僅かであろう時化日・・。
また、福岡の地にて足掻いてみようと思う。
それでは、また今度・・。