ヒラスズキ釣りの世界に極度な前傾姿勢で入り込み、3度目の2月を迎えた・・。
そんな3度目の厳冬期・・。
着実にヒラスズキ釣りレベルが上昇している・・という「錯覚」による自己陶酔かもしれないが、3度目を迎えた今なら・・。
きっと骨が折れるだろうし心もバッキバキに折れまくるだろうが、今まで出逢えた試しのない2月の福岡ヒラスズキに逢える気がする・・。
そう・・福岡を拠点に活動している磯ヒラ師であれば容易に推察出来るであろう、幾つかある福岡の地獄のシーズン(冬)である・・。
こんなシーズンは、極力SNSも見ず、仕事の帰り道に無意識に吸い込まれるように立ち寄っていた釣具屋すら無視して帰り、釣果情報に耳を貸さない・・という、いわゆる《三猿対策》に限る・・。
・・のであるが、自分のどこからともなく発現してくる《福岡ヒラスズキに逢いたい》・・という渇望を抑えられずに磯へと入り、返り討ちの日々の連続・・。
・・そんな3度目の2月を迎え、2月中旬・・という現時点に至り、1月中旬以降5戦全敗のブログ主・・。
冬の鬼門・・。
それが2月・・。
2月にヒラスズキを釣りたくば、南の太平洋側や西のベイトっ気の多い県外へ行くべし・・。
そう、先人達は言う・・。
間違いない・・。仰るとおりだ・・。
だがしかし・・。
自分の曇りなき血走った睡眠不足の眼で・・。
2月の福岡ヒラスズキに逢いたい・・。
どんなサイズでも良い・・。
どんなに負けが込んでも良い・・。
未熟であることは自分でも分かっている。
未だに、厳冬期のアプローチも分からず、ただただ徒然と足蹴もなく磯へ通うことしかできない人間である。
だからこそ、2月でも福岡ヒラスズキに逢える場所を求め探すことが、自分にとって価値あるものだと思いたい・・。
意固地になっているのは自分でも分かっている。
レベルを上げるには、釣れる場所へ行くべきだと自分でも思う。
そんな、感じで迎えた2月も折返しを過ぎ、残り僅かとなってしまった今日この頃・・。
みなさん・・釣れてますか?
もはや、自信なんてものは喪失し、その欠片すらも粉々に砕け散っている状況なので、そんな断片すら見つけたとしても繋げ合わせることが困難な状況ではあるが・・。
今回は、5敗の経験を踏まえ、それを糧としてヒラスズキに逢いに可能性の高そうなフィールドへ調査へ行って来たので、いろいろと書いてみようと思う。
CONTENTS
敗戦は己を強くする糧である。
そうでありたい・・。
そうでないと、窒息しそうだ・・。
一層のこと、この敗戦の記憶を忘却の彼方へ追いやってしまおうか・・。
僕が磯に行かなければ・・投げなければ・・ルアーチョイスとか流し方とかその他の類の思考を回転させずに安全なところにいれば、これ以上傷つくことはないのだ・・。
そうやって、しばらくの間は安全なところで報われない現状に不貞腐れながら、どうでも良いことを考えて気を紛らわそうとするけれど、どうでも良いことを考えると、どうでも良くないことが浮き彫りになって嫌になる・・。
結論・・向き合うしかない訳である。
回りに廻って、周りに巡って僕は磯へ行く・・。
この5敗を無駄にせぬように・・。
この5敗・・なんだかんだ言って、現実に手にした訳ではないが、見えてきたものがある。
今のところ、厳冬期で釣れないフィールドしか当たってはいないが、確実に厳冬期でも釣れるフィールドはあるはずだ・・。
此処から先は、真綿で首を絞めるような状況に陥ることだと自覚している。
さらに、見てしまったら最後・・、只々メンタルが著しく弱体化する代償を伴うSNSを垣間見ることによって、福岡という地においてもヒラスズキがいるであろう・・というヒントに繋がる可能性まで見えてきた・・。
犠牲を伴って生まれた希望を手にするために・・。
そんな、この日の海況ステータス・・。
潮汐:大潮(11:09満潮↘16:50干潮)
天気:晴
気温:9℃
水温:14.8度
風 :西8⇒10m
波高:1.1⇒1.6m
このフィールドで、「西」の爆風を経験していないことで、どう運命が転ぶか不明ではあるが、エントリーすることに決めた。
ヒラスズキがいる・・と仮定して、さらにベイトがいる・・と仮定して、残るはアプローチだろうか・・。
それさえ整えば、おそらくヒラスズキは反応してくれる・・。
そのアプローチに少しでも近づけたくて、この日はF君の助力を借りてエントリー・・。
彼は、シーバス釣りの名手・・。
主にナイトゲームを主としている僕と違って、デイ&ナイト両方に強い彼のアプローチならば・・、厳冬期のマジで恐ろしいほどのエクストラハードな状況を打開してくれるに違いない・・。
いざ、スタートフィシング・・。
最初の場所は、海鳥が見当たらないことは残念ではあるが、視覚的にはサラシが立ち込め雰囲気抜群な大場所・・。
F君に先行してもらい、後発でF君が使わないだろうルアーを想像してアプローチしていく・・。
予報どおりの西の爆風・・。
当然、風が僕らを苦しめる・・。
僕の場合は、PE2号を巻いている件も相まって、なかなかルアーが思うようラインコントロールもラインメンディングも出来ないし、この段階で小さなルアーをチョイスする選択肢が掻き消えた・・。
だが、ルアー選択はそれなりに制限されてしまうが、こんな状況でも今までヒラスズキをキャッチしてきたのだから、きっと・・こんな状況であろうとも問題はないはずだ・・。
ただひとつ悔やむことと言えば、釣りを始める前に抜群のサラシに感化された結果・・、F君に「今日は裂波は使わない!」と宣言してしまったことだろうか・・。
いろいろと思考錯誤のアプローチを展開していくが、どのルアーを選んでも「裂波だったら・・」という自答しか思い浮かばない・・。
状況は芳しくなかった・・。
スタートして15分・・。
あっさりと前言撤回して、さっそく裂波を投入し、風を使って巻かない釣りを展開するも不発・・。
F君がランガンしに別のフィールドへ出発したので、15分ほど遅れて追従する形で後に続く・・。
ランガンしながら、F君が撃っていなさそうな沖のスリッドの表側をトライデント130Sをチョイスして狙ってみたところ、キャストはそれなりに成功するも、横の爆風により沖のスリッドの表側を横切るようにトライデントが海面を滑っていく・・。
このままでは無駄撃ちになってしまうと判断し、ラインスラッグの回収を中断し、スリッドへのスタックの危険性が高まるが、リトリーブを止めてレンジが入った瞬間に、水面が炸裂した・・。
いた・・。
あれは、間違いなくヒラスズキ・・。
追い求めてきた魚だった・・。
もう少しスローに漂わせることが出来れば、誤爆ではなくバイトに持ち込めるルアーがあったのではないか・・。
しかし、このスリッドの表で2度目はなかった・・。
時がある程度過ぎ去って初めて分かること・・。
人生にはそれがあまりにも多過ぎる・・。
この場所を撃ち尽くしたので場所移動・・。
誤爆したヒラスズキをしっかりとバイトまでアジャストさせてキャッチまで持ち込むことが出来ていたなら・・。
そんな、あったかもしれない、もう一つの可能性を夢想しながら、未開拓ゾーンへ向かってランガン開始・・。
見つけたのは、若干風裏になるようなワンド状の小場所・・。
沖の方では相変わらず西の爆風が吹き荒れているが、手前は崖にぶつかった風が巻きに巻いて沖の風向きとは反転するように吹いていて、ラインスラッグを出して磯際を流すようなラインコントロールによるアプローチが難しい・・。
誰もが躊躇するような状況の中・・、一縷の望みを掴み取ろうとF君が果敢に先行する・・。
ここでは、立ち位置的に奥には進めないので、沖の方に幾つか点在する瀬のサラシの「裏」を狙うようなフィールド。
飛距離とキャスタビリティを要する条件ということもあり、再びトライデント130Sを選択・・。
1投1投を丁寧に探っていくも反応なし・・。
しばらくすると、反転して吹き返してした風が静まり沖の爆風のみとなったことで、今までラインスタッグが気になってキャスト出来なかった磯キワのピンを通してみる・・。
キャストも決まり、それなりの誤差はあるものの磯際を通せる程度のラインメンディングも決まり、スローリトリーブで流れが効いている感度を知覚しつつ、「お願い・・」と心の中で弱々しく叫びながらラインスラッグのたわみを調整しながらアプローチしていたところ、水面が爆発・・。
今度は針掛かりに成功するもエラ洗いによりフックアウト・・。
この渋さで、どうすれば深いバイトを取ることができるのでだろうか・・。
その後、反応は得られず場所移動・・。
最初のポイントに戻り、下げの潮が効いている状況でリベンジを敢行する・・。
本当は、大きく移動するべきだと自分でも思っているけれど、太ももの筋肉がどうもおかしい・・。
多分、攣る・・。
F君に申し訳なぇ・・と心の中で誤りつつリベンジ開始・・。
予報どおり、らに爆風が強くなり風表では立つことが出来ないほど猛烈になってきた・・。
猛烈な横風ではあるが、アプローチ可能な場所に立って再開・・。
浮遊感を演出可能なシンペンが根こそぎ海面を滑り、裂波だとレンジは入るが物凄い早さでブリブリと風下方向へ駆け抜けて行く・・。
出来ることなら、横風に負けないキャスタビリティに優れたルアーを使ってスローに誘いたい・・。
こんな時にブレード系のルアーや、水噛みの良いセットアッパーを忍ばせていなかったことに後悔しかない・・。
結局、終盤は為す術もなく終わった・・。
通算6敗・・。
明らかに可能性の高いフィールドを選んでみたものの、キャッチまで遠い・・。
キャッチ出来ていないので、今回の推しはありません・・。
1誤爆1バラシ・・。
ヒラスズキに逢うことは出来ましたが、キャッチには至らず・・。
ただ・・ポイント選定は間違えてなかったようで、2月の福岡でもヒラスズキが狙えるフィールドの要素が掴めた気がする。
この記事を書いている時点で、九州ではないが春一番が吹いたりと暖冬の余韻溢れる状況で、厳冬期の釣りが終幕したのかもしれませんが、それはそれで厳冬期のヒラスズキ釣りから春の大型ヒラスズキ釣りに向けてシフトチェンジして迎え撃ちたい・・。
それでは、また今度・・。