磯靴を履く・・。
磯に降りる・・。
磯へ降り立つ・・。
足の調子も良いし、体調も良い・・。
あとは、魚さえ釣れれば文句はない・・。
6ピースに仕舞われたマーレフリップを組み立てている時に、重大なミスに気付く・・。
そう・・。
「飲み物」を買い忘れたまま磯に降りてしまった事実に直面したのだ。

やってしまった・・。
安直な自問自答ではあるが、体内の水分だけで足りるだろうか・・?
答えは「ノー」。
まず、今朝は妻が子供達の為に冷蔵庫に常備しているヤクルトしか水分補給をしていなかった。
可能性として、2時間は維持出来るかもしれないが、それ以上は無理だろう・・。
それに季節は春だ。
生憎・・決して海は春らしくないのだが、風は温かいし汗は出る。
なので、水分補給は必須だろう。
では、いつ飲み物を補充するべきか・・答えは今。
たった今、磯に降りてきて呼吸もやや上ずっている状況ではあるが、タイミング的にまもなく潮止まり間近である・・。
ということで、せっかくフィールドへ到着し、ここまで来るのに約30分を消費して辿り着いた訳だが、さらに往復・・つまり合計90分掛けた後に釣りを開始してしまった事実はロスと言っても過言ではないだろう。
遅れに遅れながら、この日の釣行がスタートする・・。
釣行記録:前半
無意味な60分の唯一の救いは、景色に癒やされたことだろうか・・。
桜はすでに散ってはいるけれど、道中の野花は謳歌そのもの・・。

― 何の花? ―
おかげで、潮の動き出し・・という素敵でEASYなタイミングを逸してしまった事実は変わらないが、肩の力が抜けたのは間違いない・・。
序盤の序盤で足を多少酷使してしまったが、どうにか1尾を引きずり出してみようと思う。
前半は、「春なのか?冬なのか?」という答え合わせを展開・・。
春だったら、秋のように巻きで反応するだろうし、ラインコントロール云々で反応があるはず。もし冬だったら、そこにルアーサイズや浮遊感・・なんて工夫が必要になってくるはずだ。
絶対条件として「ヒラスズキが接岸している」という仮定の話ではあるんだけど・・。
なので、まずは「春なのか?」を知りたくて、この場所ではサスケ140裂波やコモモSF125、アイザー125F、コモモⅡといった普段それなりにヒラスズキを掛けている自分の主力ルアーで展開してみたが、不発・・。
水温は13.5℃・・。
昨日にヒョウや長時間雨が降ったことで、水温曲線は安定していないことで、ヒラスズキがセンシティブになっている可能性はあるが、春の釣りでは反応すらとれなかった。
もう、冬っぽい感じでアプローチはしなくても良い気はするのだが・・。
もしかして、そもそも・・アチラの島に周辺のヒラスズキが集まってて、コチラにはいないのか?
釣行記録:後半
別のフィールドへ移動してみる。
ここでも、まずは春のアプローチで展開してみるも、一切の反応が取れないまま不発に終わる・・。
時間的に・・体力的に・・この場所に粘る選択肢でも良かったが、冬のアプローチをせずに前半のフィールドを終えているので、一度・・最初のフィールドへ戻ることにした。
タイミング的に、もうすぐ下げの潮が終わる頃合い・・。
潮位がそれなりに下がりきってしまっているので、前半戦の潮位では付いているよな?と思えるようなピンに付いていないとハッキリ分かるほど、潮位も下がりきっている。
メンタル的に、ほとんど諦めている状況ではあるんだけど、諦めずに抗っている自分がいて、多分・・それを楽しんでいる自分がいる。
それなりに小粒なルアーを試し終えて、低潮位でもヒラスズキが付きそうな全てのポイントを撃ち尽くす。
なので、撃ち尽くした中で一番良さそうな場所に陣取って、粘ってみる。
K−太77で不発・・。
おそらく、レンジか?
サイズ感は違うがR50で、沖のサラシを引きつつ、足元のサラシにゆっくりと入れてみたところヒット・・。

― R50でキャッチしたヒラスズキ ―
お腹が張っていたので、産卵個体と思って即リリースしたのだが、もしかすると産卵終わってて、たらふくベイト捕食していたのなら、ベイトチェックしておけば良かったと後悔したが、なかなか・・この時期に出せていないフィールドで良型をキャッチ出来たので良しとすることにした。
ちなみに、この日に使ったルアーはこんな感じ・・。

― この日、使用したルアー達 ―
ルアーが2層になっているので分かりづらいが、主に大小のミノーと小粒のシンペンがメインではあるが、それなりに大苦戦したことを察して貰えると幸いだ。
今まで、この春にヒラスズキを出せていない場所でヒラスズキを出せたことは凄く嬉しいが、このまま時化ない天気になりそうだ・・。
ヒラスズキとマルスズキ・・両方同じように追えたら良いのだが、性格上両立は厳しいんだよな・・。
とりあえず、5月まではヒラスズキに集中してみようと思う・・。
それでは、また今度・・。